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家庭等で起きた死亡事故(交通事故、転落事故等)については、原則として掲載していません。


2018年のニュース: 1月16日


〔規定量の5倍のワクチンを接種〕熊本県荒尾市は1月11日、市内の医療機関が10日、12歳児に規定量を超える2種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風)を誤って接種したと発表した。規定量は0.1ミリリットルだが、看護師が用法の説明を誤読し、0.5ミリリットルを接種した。看護師本人がミスに気付き、保護者に説明して謝罪した。児に発熱などは見られないが、同医療機関は1~2週間、経過を見守る(1月12日、熊本日日)。〔掛札コメント〕2017年の「ニュース」を「予防接種」「ワクチン」で検索していただくと、ミスは多発していることがわかります。

〔歯科治療で死亡〕昨年7月、福岡県内の小児歯科医院で虫歯を治療した2歳児が低酸素脳症に陥り、2日後に死亡していたことが関係者への取材からわかった。児は医院で局所麻酔を使用した虫歯の治療を受けた後、唇が紫色になり、目の焦点が合わない状態になった。異変を訴える両親に対し、男性院長は「よくあることだ」と説明して何の医療措置もとらず、約45分後、両親が児を近くの病院に運んだという。その後、大学病院に救急搬送されたが亡くなった。警察は業務上過失致死の疑いがあるとみて捜査している。医院の院長は「必要な措置はとったと考えている」とコメントしている。(1月15日、TBS系)

〔4歳児の雲梯事故で提訴〕香川県善通寺市の保育施設で昨年4月12日、4歳児が園庭の雲梯に首をはさんだ事故で、施設を運営する法人(高松市)や担任の保育士らに対し、児と両親が計約2億5000万円の損害賠償を求めて地裁に提訴(12月20日付)していたことが1月9日、わかった。児は握るための棒を取り付けた水平方向の横板と、支柱との間に斜めに設置された補強用の板との隙間に首が挟まった状態で約10分間宙づりになった。一時、心肺停止となった後、一命を取り留めたが、意識は戻っていないという。原告側は施設側に対し、園児が首を挟んで窒息する可能性があり、隙間をふさぐなどの安全対策を取る義務があったと主張している。法人側代理人弁護士は取材に対し「見解は法廷で明らかにしたい」と述べた(1月9日、産経ウェスト)。〔掛札コメント〕この事故の記事、図、写真は、「ニュース」の2017年のページで「善通寺」と検索してください。

〔小学校給食にボルト混入〕徳島県阿南市の市立小学校で1月10日、給食のすき焼きが入った大型容器の底に、長さ約3センチ、直径約1センチの金属製のボルトが混入していることに、おかわりをしようとした5年生が気づいた。児童への被害はなかった。ボルトは、調理用の野菜裁断機の刃を取り付ける部分のものだった。校内の施設で調理しており、市教委は具材を切る過程で混入したとみている。(1月10日、産経ウェスト)

〔保育士の登録取消徹底へ〕保育士の登録取消を徹底するため、厚生労働省は児童福祉法の関連省令を2月に改正する方針を決めた。児童福祉法は、禁錮以上の刑を受けた保育士は都道府県が登録を取り消し、執行から2年経過するまでは再び登録できないと定めている。ただし現行法は、罪を犯した本人が届け出ることを前提としており、逮捕情報を把握できず、取り消されなかったケースは少なくないとみられる。省令改正に伴い、都道府県に対し、市区町村が保有する犯罪歴情報の活用を促す通知を出す。罰金以上の刑(道路交通法違反の罰金などを除く)が確定すると、検察から本籍地の市区町村に通知され、犯罪人名簿に記載される。こうした情報を活用することで、都道府県に保育士の犯罪歴の把握を徹底させる考え。また、文部科学省も同様の理由から、「教員免許管理システム」を大幅に改善する方針を決めている。ただ、保育所や都道府県が逮捕や刑の確定情報を得る手段は、本人や家族ら関係者の申告以外にはマスコミ報道などに限られるのが実情であり、実効性を疑問視する声もある。(1月1日、毎日)

〔立ち入り調査は対象施設全体の3分の1〕2016年度、自治体による立入調査を受けた保育施設は、対象施設の65%にとどまることが、読売新聞が自治体を対象に行った調査からわかった。調査は2017年11~2018年1月、立入や改善指導の権限を持つ47都道府県と20政令市、48中核市に実施し、計115自治体すべてが回答した。結果、各自治体が対象とする計約3万4000か所の施設のうち、立入を受けていたのは約2万2000か所で、3分の1が未実施。立入調査の実施割合は、認可が65%、認可外の64%。立入調査でみつかる主な問題点は、防災が58%、園児の健康にかかわること41%、職員配置39%、職員の健康管理26%、現金管理等24%など(複数回答)となっている(1月8日、読売)。〔掛札コメント〕問題点の割合が、対象施設全体に占めるその問題点の割合だとするなら、4割の施設が園児の健康や職員配置に関する問題を有していることになります。施設の急増に追いついていないのは明らかですが、これを放置して施設をただ増やすことは、単に危険だと思います。

下の記事の追記:私(掛札)自身、2004年、車にはねられて頭部外傷を負い、脳震盪を起こして30分ぐらい気を失い、頭を5針縫った経験者ですから、頭を打つ恐怖、脳震盪の話はよくわかっています(拙著「心の仕組み」の後書きにもちょこっと書いた通り)。頭を打ったぐらいで、保険に入っているかどうかも定かでない外国人を入院させない米国の病院(いやみではありません、事実です。だから、日本の皆保険医療制度は大事なのです)に3時間いた後、救急医は「夜中、友だちに2回ぐらい起こしてもらって。それで大丈夫なら大丈夫だから」と私を追い出しました。その後もしばらく、「いつ脳出血を起こすか」という恐怖がつきまといました。「頭を打つ」を軽く考えてはいけません。ましてや、外から見て何もなかったら、逆に中で何が起きているのかわからないのです。脳震盪は、頭蓋骨というそれなりに固い入れ物の中で脳(網に入った豆腐)が急に揺さぶられる状態(豆腐がどういう状態になるか、やってみてください)。だから、頭蓋骨にけががあるかどうか、コブがあるかどうかでは判断できません。気を失ってなくても、定義上は脳震盪です。医者であっても「様子をみましょう」で終わることは多々あります、私の例のように。でも、「大丈夫、様子をみましょう」を保育園が言っていいのか?という話です。

〔死亡で書類送検〕神奈川県葉山町の町立保育園で昨年12月13日に6歳児が転倒し死亡した事故で12月27日、警察は業務上過失致死容疑で園長(60歳)を書類送検した。園庭に面した木製デッキに子ども用のサッカーゴールを置いたままにして安全確保を怠り、ネットに足を引っ掛けて転んだ男児を死亡させたとしている。町によると、児はすぐに立ち上がり「大丈夫」と話していたが、帰宅後に体調が悪化し、搬送先の病院で14日朝に死亡した。救急搬送要請はなかった(12月27日、産経)。 〔掛札コメント〕このニュースだけを読んだ印象を書きます。このような死亡を予防できるようにしたい、その通りですし、この死亡が起きたことを「しかたがない」と言っているわけではありません。園側に事故を隠蔽しようとする動きがあったなら、まったく別の話です(このニュースからはわかりません)。けれども、このように書かれたニュースを保育園側がどう受け止めるかと話になると…。
1)木製デッキにサッカーゴールを置いたままにしたことが「安全確保を怠っ」て「(児を)死亡させた」業務上過失致死容疑にあたるのであれば、日本じゅうの保育園で「安全確保を十分にできる」所なんてない、と言わざるを得ません。どこの園長も業務上過失致死/傷害の大きなリスクを抱えていることになります。サッカーゴールが倒れてきたというならわかります。そうではありません。「すぐに物置にしまえばいいじゃないか」「うちは必ず、すぐにしまう」、そう言える園がいったいいくつありますか。都市部でたとえば、サッカーゴールのような大きな備品はあるけれども、それをしまえる物置はない園がどのくらいありますか? 町は6月の段階で検証委員会を作り、今年度中に報告を出すようです。結果、「すぐ片付けろ」「しまえ」「よけいな物を出しておくな」になるなら、保育園なんてもうやっていられません。片付けられるだけの人的配置の保証、環境の保証、経費の保証をしてください、国が。
2)園に現実的にできることは、ア)子どもが頭を打った時は子どもが「大丈夫」と言おうが言うまいが受診する、または救急搬送する、イ)おとなが見ておらず、子どもが体のどこを打ったかわからない時は、子どもが「頭は打っていない」とたとえ言っても受診する、または救急搬送する。ウ)その旨を保護者に明確に伝え、「それぐらいで受診しなくてもいいです」と言われても受診する、または救急搬送する。残念なことですが、これは今や子どもの命や育ちのため云々ではなく、園、保育者を守るためです。こちらにもすでに書いてある通りです。この項、 もともとは子どもの命、安全のために書いたものですが、こういうニュースの書かれ方(事故そのものではなく、ニュースの書かれ方)をすると意味が変わってしまいますね…。

〔幼稚園教諭を傷害で逮捕〕12月30日、兵庫県尼崎市の幼稚園教諭(女性、41歳)が傷害の容疑で逮捕された。逮捕容疑は、27日午前9時20分頃から1時間45分にわたり、園内の教室で担任をしていた2歳児の体を揺さぶったり両ほほを平手で殴るなどし、内出血による全治約2週間のけがをさせたもの。同日、帰宅した児の両耳の後ろにあざがあるのを母親が確認し、児は「先生にたたかれた」と話した。29日に父親が110番し、警察署員が教室の防犯カメラ映像を確認したところ、暴行の様子が映っていたという。映像にはほかの教諭の姿も記録されていたが教諭を止める様子はなかった。教諭は「しつけのためだった」と容疑を認めている。(12月30日、産経west)