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2020年のニュース: 2月23日


重要なニュースはタイトルを赤字にしてあります。
検索を容易にするため、県庁所在地であっても都道府県名を入れています。

(2月23日)
〔墓石の下敷き死亡で書類送検〕長野県高森町の町立保育園で2017年2月19日、4歳児が園外保育中、墓石の下敷きになって死亡した事故で、2月19日、当時の園長と引率した保育士4人が書類送検された。園外保育の安全管理を怠り、見守りをおろそかにしたなどとして業務上過失致死の疑い。町と児の両親との間では、損害賠償として約5700万円の示談が成立している。〔掛札コメント〕検証報告書(役立つリンク「保育・学校事故」)をお読みください。

〔卵アレルギーの誤食〕鳥取県湯梨浜町の町立こども園で2月19日、卵アレルギーがある2歳児4人に卵を含むイチゴケーキを与え、1人が救急搬送された。この児は2日後に退院。4人は園にアレルギーを申告していた。ケーキは外部の業者が納入し、注文票には卵使用の記載があったが箱にはなく、調理員が確認を怠ったもの。

〔園バスにひかれて死亡〕2月18日午後3時10分頃、栃木県小山市の市道で、1歳児が幼稚園の送迎バスにひかれ、搬送先で死亡が確認された。運転手(65歳)が自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕し、その後、容疑を致死に切り替えた。バスには児の姉が乗っていた。園職員が姉を母親に引き渡して発車した直後に男児がひかれたという。児は自宅から1人で外に出て、車道に出たとみられる。

〔爆破予告で被害届〕神奈川県川崎市内の4つの小中学校に今月10日と13日、「爆破する」などと書かれた封書が届けられ、それぞれの学校が2月18日、威力業務妨害の疑いで警察に被害届けを提出した。いずれも不審物は見つからなかった。〔掛札コメント〕こうした予告や脅迫があったら、「いたずらだろう」で終わらせず、必ず届け出てください。届け出ずにおいて、本当に起きたら?

〔学童職員、児童ポルノ禁止法違反で逮捕〕東京都西東京市の市非常勤職員(29歳、男性)が2月12日、埼玉県羽生市内で逮捕された。逮捕容疑は昨年6月1日夜、羽生市内のファミリーレストランで、知人(43歳、男性。すでに書類送検)に児童ポルノ画像ファイル3点を保存した外付けハードディスク1台を渡した児童買春・ポルノ禁止法違反(提供)の疑い。この男は学童クラブの職員。昨年6月9日、羽生市内で「子どもの写真を撮っているような男が2人いる」と110番があり、県警が近くにいた男2人に職務質問したところ、スマートフォンの中に児童ポルノ動画を保存していたことがわかった。

〔鎮静剤投与ミスで口頭弁論〕東京女子医大病院(東京都新宿区)で2014年2月、鎮静剤を成人許容量の2.7倍、投与された後に死亡した2歳児の両親が、病院の医師らに損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が2月20日、地裁であった。この児は首の良性腫瘍の手術を受け、手術後の集中治療室で、人工呼吸中の子どもへの使用が「禁忌」とされる鎮静剤を大量投与され、その後死亡した。 一方、手術執刀医(耳鼻咽喉科)は「担当によっては得意としないこともあるため、(患者の)全身管理はICUを中心にやっていた。何か異常があれば、ICUから連絡が来ることになっていた」と主張した。この件については、病院側が術後の安全管理を怠った疑いがあるとして、警視庁が業務上過失致死容疑で捜査している。厚生労働省は2015年6月、同院について高度医療を提供する特定機能病院の承認を取り消した。〔掛札コメント〕医療現場でもこのようなミスは起こります。園でも誤食や与薬ミスは起こるという前提で対応を(A-3の内容)。「うちの園で起こるはずがない」が一番危険です。

(2月18日)
〔2017年のプール水死事故で判決〕埼玉県さいたま市緑区の認可保育所のプールで2017年8月24日、4歳児が溺れ、翌日に死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた元園長と保育士の判決公判が2月14日に開かれ、元園長に禁錮1年執行猶予4年(求刑禁錮1年)、元保育士に禁錮1年執行猶予3年(同)が言い渡された。園長が安全管理義務を怠ったと指摘、保育士は「園児の異変に気が付くのが遅れて最悪の結果になった」とした。一方で、両被告が過失を認め賠償の意思を示していることなどから執行猶予が相当と判断したもの。〔掛札コメント〕「ガイドライン後」ですから、大和市の事故よりも重くなっています。監視をする職員の人生をつぶします。「命の責任はとりきれない」と思う人に監視をさせては絶対にいけません(詳しくは4-41-7の後半)。「プール水死の命と責任のリスク」に対し、「プール活動をする価値」を具体的に言えて、価値がリスクを上回ると言えるのでなければ、プール活動をするべきではありません。「楽しい」「涼しい」「子どもが喜ぶ」は「保育・教育の価値」と言えますか? まして、「プール水死の命と責任のリスク」と天秤にかけられますか? さて、公立保育園の皆さん、いつまでも「全園が横並びに決めないと…」と言っている場合ですか?

〔節分の豆による窒息事故続報〕島根県松江市が2月13日に行った記者会見によると、4歳児は2月3日午前に教室で煎り豆を食べた後、午前11時前に部屋を移動、豆まきに参加した。他の園児が豆を投げるなどしている最中に、鬼役の保育士が床にあおむけで倒れている児に気づいた。病院に搬送されたが1時間後、死亡が確認された。大豆が水分を含んで気道をふさいだことによる窒息死。遊戯室では20人の児童に対し、鬼役も含めて8人の保育士が対応していた。発見時は誤嚥の認識はなく、自動体外式除細動器(AED)などによる心肺蘇生を行ったという。〔掛札コメント〕「誤嚥の認識がなかった?」…。認識があろうがなかろうが、胸骨圧迫はしたのでしょうか。原因を何と類推しようと、「息をしていないようだから、脳を守るためにとにかく胸骨圧迫。そして、人工呼吸」です。AEDは手近にあって、使えたら使う(詳しくは「保育の安全シート」の2、訓練用動画)。

〔公園で悪質ないたずら〕神奈川県海老名市は2月13日、市立の公園で悪質ないたずらがあったと発表した。利用者が1月24日午前10時前に発見、市に連絡した。ローラー滑り台の滑り始める場所に上向きでカッターナイフが置かれ、中ほどには犬のふんが塗りつけられていた。また周辺に使用済みのマッチが散乱していた。市は警察に届け出、滑り台の周辺に注意を喚起する看板を設置。防犯カメラの設置も進めている。〔掛札コメント〕公園へ散歩に出かけたら、まずは職員が公園を走って一周して目立つゴミや危険物を拾い、安全チェックを。

〔小規模保育所が閉園方針〕東京都豊島区認可の小規模保育所(NPO法人運営)が、3月末に閉園する方針。区の担当者は「この時期に急に閉園する例は聞いたことがなく、あってはいけないこと。園児がいる間は運営を続けるよう、要請している」と話した。1月30日に法人から「運営上のトラブルがある」という趣旨の説明があったという。職員数などは基準を満たしていた。

〔92人がインフルエンザ感染〕奈良県田原本町の民営保育園で、園児と職員の計92人がインフルエンザに集団感染したと2月14日、県が発表した。全クラスで発症し、園児2人が入院したが快方に向かっているという。園児215人中82人、職員42人中10人が発症。〔掛札コメント〕これはさすがに多い…。

〔サラダに1センチのクギ〕沖縄県豊見城市の市立保育所で2月10日、保育所内の調理場で作った給食のサラダに長さ約1センチのクギが混入していた。口に入れた4歳児が異物に気づき、と保育士に伝えた。ニンジンを切ったスライサーのクギが1つ、はずれていたことが判明した。〔掛札コメント〕昨年に続いて、沖縄県はまだ報道が異物混入に注目しているようですね。一度、これが始まるとなかなか終わりません。異物混入を一緒くたにされるのは困るのですが。

〔おにぎり早食い競争の死亡で口頭弁論〕JA東びわこ(滋賀県彦根市)が2016年11月に開いたおにぎりの早食い競争で、男性(28歳)が喉を詰まらせ死亡したのは主催者側の注意義務違反が原因だとして、両親が損害賠償約8300万円を求めた訴訟の第1回口頭弁論が1月30日、地裁で開かれた。JA側は請求棄却を求めた。男性は農産物PRイベントに花の販売で訪れた際、おにぎり5個の早食い競争に参加。最後の1個を口に入れ、手を上げて完食を訴えたが、司会に「まだ口に入っているので飲み込んでください」と促された後、喉に詰まらせ、呼吸不全などで3日後に亡くなった。早食いの危険性は同種の死亡事故などで広く認知されていたにもかかわらず、JAは競争を企画し、ルール策定など安全対策も怠ったとしている。〔掛札コメント〕そもそも食べ物で競争なんて、なぜするの?です。JAが食べ物を遊び道具にすること自体、理解できません。

(2月13日)
〔節分の豆で窒息死・毎日新聞〕島根県松江市の松江認定こども園(鉄道弘済会)で2月3日午前、節分の行事中に4歳児が豆を喉に詰まらせて死亡していたことが2月12日、市などへの取材で判明した。園は事実を公表しておらず、市や島根県警は詳しい経緯や園の安全管理に落ち度がなかったかを調べている。児はすぐに救急車で市内の病院に運ばれたが、気道閉塞で死亡が確認されたという。市は6~8日に園の保護者に事情を説明し、市内の全保育施設に報告と注意喚起をした。〔掛札コメント〕2月5日、サイト冒頭に載せていた事故がこれです。報道されたのですね。今の時代、隠し通せるわけがありません。「事実を未公表」という、本来なら付かなくてすんだはずのマイナス点が付いてしまったわけです。
 そして、「本物の豆を園でまく理由/価値」と「子どもが突然、亡くなってしまうリスク」を天秤にかけたら、園でまく必要などないということがすぐわかるはずです(「節分ごっこをやめろ」とは言っていません。「本物の豆には誤嚥の深刻なリスクがあるから、本物の豆をまかないで」と言っているのです)。下の誤嚥事故のように「人間は食事をしなければいけない」という話とはまったく違うのです。
 5日に書いた要点を再掲しておきます。「4歳なのに?」「4歳になれば安全とは誰も言っていません」、「ふざけて食べたのでは?」「子どもの責任にするのですか?」、「保育者が見ていなかったのでは?」「目の前でも詰まり、出てこないことがあるのが誤嚥窒息です」。そして、誤嚥を含め、「息ができない深刻なできごと」は、「さようなら」を言う間もなく死んでしまう(または脳に障害が残る)という点で、きわめて深刻です。「安全」の7-1と1-7をお読みください。

〔1歳児が食事中に死亡〕2月12日昼前、大阪府大阪市城東区の認可保育園で、1歳2か月児がのどに何かを詰まらせたと救急通報があった。児は搬送先の病院でまもなく死亡した。児を含め0~1歳児の9人が11時頃から同じ部屋で昼食を取り始め、職員3人で見ていた。刻まれたリンゴや、パン、トウモロコシ、ハンバーグなどのメニューだった。午前11時半すぎに児の異変に気づいた職員が背中をたたいて救命措置をしたが、搬送時は心肺停止の状態だったという。 〔掛札コメント〕メニュー名だけを見ると、「0~1歳児に?」と不思議に思いますが…。食べ物がどのような状態であったのかも含め、細かく検証していただきたいところです。

(2月12日)
〔公立保育所、耐震基準を満たさず閉園〕埼玉県上尾市の公立保育所1園が昨年12月、国の耐震基準を満たしていないことがわかり、4月から休園する。園児は別の保育所に移る。震度6~7の揺れがあった場合に「倒壊または崩落する危険性が高い」と診断されたもの。他の6つの公立保育所も今後耐震補強を行ったり、診断を行ったりする。この園は建物の老朽化も進んでいるため、耐震補強は行わないとして、対策を検討している。

〔園バス事故で軽傷〕2月10日午後2時40分頃、埼玉県蓮田市の県道で幼稚園児など約10人が乗ったバスが対向車線のトラックと衝突し、園児など4人が軽いけがをした。トラックが直前に歩道と車道を区切る石にのりあげたため、運転手がアクセルを強く踏んで車道に戻ろうとしたところ、対向車線を走っていたバスの側面にぶつかったとみられる。現場は片側1車線の直線道路。

〔エア遊具が横転してケガ〕2月9日午後2時ごろ、山形県山形市にある商業施設で、空気で膨らませて作った大型の滑り台(エア遊具)が横転。当時6人が遊んでおり、子ども4人が軽いけがをして病院で手当てを受けたという。遊具は高さ5メートル50センチ、奥行きが9メートルの大きさで、東京に本社のあるイベント会社の仙台営業所が8~9日の2日間の予定で設置していた。

〔法人理事長/学童管理者が暴言と暴行〕京都府京都市伏見区の認可保育所が運営する学童保育で、前園長の男性が児童らに暴言や暴行を繰り返したなどとして、市は2月4日、運営する社会福祉法人に改善勧告を行った。前園長は法人理事長と学童保育事業の管理者を兼務。2013~19年に、水筒を振り回した児童をしかる際、水筒で頭をたたく、日常的に指導に従わない児童の頭をボールペンでたたく、児童らに「殴られてえのか、バカ」と発言する、保育士の前で児童について「バカども」「アスペルガーだ」とののしる、などの暴言や暴行をしたことを認めているという。また、保護者や職員からの苦情や要望を理事会に報告せず放置。理事会に諮ることなく自身の給与・手当を2度にわたって増額する一方、職員の給与を引き下げていた。2019年6月に保護者らが、問題を訴える嘆願書を市に提出。10月から市が社会福祉法に基づく特別監査をしていた。前園長は問題発覚後に辞任し、法人の全理事・評議員が交代した。

〔強制わいせつ等で再逮捕〕北海道札幌市の公立保育所に勤務していた保育士(男性、32歳)が2月6日、強制わいせつと児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで再逮捕された(起訴済み)。2017年3月27日~2019年8月8日、保育所内で複数回、男児の体を触り、その様子などを動画で撮影してスマートフォンに保存した疑い。(1月19日掲載のニュース参照)

〔マダニから新種のウイルス〕去年5月、山林で山菜を採っていてマダニとみられる虫にかまれた男性(北海道札幌市、40代)の血液から新種のウイルスが確認された。4日後に39度台の熱が出たほか、両足の痛みで一時、歩くことが困難になったが、現在は回復して退院している。 国立感染症研究所によると、ウイルスはマダニが媒介するSFTSウイルスに特徴が似ているという。

〔スノーモービルが人の列に突っ込む〕2月8日昼前、北海道岩見沢市のイベント会場で、男性が運転するスノーモービルが体験乗車のため待っていた小学生らの列に突っ込んだ。子ども5人と保護者2人が軽傷。体験乗車を手伝っていた男性が前に乗せていた子どもの肘がアクセルレバーに接触したとみられる。

(1月29日)
〔扼死事故で損害賠償支払いを命じる〕香川県善通寺市の保育所で2017年、3歳児がうんていに首を挟まれて死亡した事故をめぐり、両親が運営法人と園長、保育士に計約5500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が1月28日、地裁であった。「遊具の危険性を放置し、組織として過失がある」とし、法人に約3100万円の支払いを命じた。はしごと筋交いの間の角度(約44度)は、業界団体が定めた安全基準(55度以上)より狭かったが、園は購入した遊具について基準や危険性を認識していなかった。判決では、園長と保育士が「事故を予想するのは困難だった」として2人の過失は認めなかった。この事故では、県警が2018年2月、園長を業務上過失致死の疑いで書類送検し、地検が2019年1月、嫌疑不十分で不起訴にしている。〔掛札コメント〕ニュースでは「購入」とありますが、購入ではなくメーカーからの贈与ではなかったかと。いずれにしても、そもそもの過失はメーカーにあるはずで、なぜ、法人はメーカーを訴えないのでしょう。このような形で判例が増えれば、常に「使用していた者の責任」になってしまいます、遊具でも玩具でも、たとえばこんにゃくゼリーでも、メーカーの責任はどこに?

〔子どもからの暴力で後遺症。調査を〕2017年5月、兵庫県神戸市の児童館で、注意した小学校2年生に後ろからバットで首をなぐられ、後遺症が残るケガをした人が、1月27日、参議院議員会館で開いた集会で(子どもから職員に対する暴力の)実態調査と、教育・児童福祉関係者が安心して働ける環境づくりを求める3万2699筆のオンライン署名を厚生労働省の担当者に手渡した。2017年6月、県警に被害届を提出し、県警は児を児童相談所に通告した。労災申請は「業務による強い心理的負荷が認められない」等で不支給決定、不服を申し立てている。神戸市は対応要請に応じず。法的措置や賠償のめどは、現在もまったく立っていない。〔掛札コメント〕未就学施設でも、職員が子どもから暴言や暴力を受ける事実はありますが、「対応できて当然」「指導できるはず」と思われて終わりなのでしょう。「子ども性善説」は神話なのですが。保護者が子どもをまともに育てていない場合の多い今は、特に。

〔死亡で、施設長を送検〕高知県高知市の認可外保育施設(廃止)で2017年1月11日、生後9カ月児がうつぶせで寝かされ、翌日に死亡した問題で、当時20代の施設長が業務上過失致死容疑で書類送検された(15日付)。親が11日早朝に児を預け、施設長がうつぶせに寝かせた。その後、事務作業で約30分間目を離し、様子を見に戻った際、異変に気付き、病院に搬送されたが死亡。当時、職員はこの施設長だけだった。

〔死亡で、高裁も訴えを退ける〕2013年12月、山口県山口市の保育園で1歳児が高熱を出し死亡した件で、両親が運営法人に損害賠償を求めていた裁判の高裁判決が1月23日、言い渡された。園側の過失を認めず、1審に続いて訴えを退けた。両親は「うつぶせ状態で放置され、窒息死した可能性がある」などとして、保育園側の過失を改めて主張していた。高裁は「死因が窒息死だとは認められず、保育士らによる注意義務違反も認められない」などとした。

〔バス運転手が体調不良で4キロ走る〕宮城県名取市で1月22日朝、小学生33人を乗せたスクールバスの運転手(63歳)が体調不良(糖尿病による低血糖のもよう)を起こし、通常のコースを外れて18分間、約4キロ走った。左折し小学校に向かうところを直進、赤信号では止まったものの青になっても発進しないなど、不自然な走行を続けた。この間、児童数人が声をかけたが、運転手は反応しなかったという。バスはその後、停止。近くの人が運転手に話を聞いていたところ、児の一人が窓越しに「SOS」と書いたノートを見せたため、この人が警察に通報。運転手は救急車で病院に運ばれ、快復した。

〔小児医療センターで医療ミス〕2019年8月、群馬県立小児医療センターで、入院していた10代患者の呼吸を確保するため、気道に入れていた管が抜けていたことに看護師が気づかずに一時、患者が心肺停止になり、意識が戻らないまま脳に重い後遺症が残った。1月23日、センターが会見を開いて明らかにしたもの。患者のデータが異常を示した際、対応にあたった看護師が機器の故障と思い込み、患者の首から気道に入れられていた管が抜けて呼吸が止まっていたことに気づかなかったという。〔掛札コメント〕病院を悪く言うつもりはありません。ですが、もともと医療の世界にいた者としては、医療現場ですら人的ミスが起こるのに、「園でミスをなくせ」と言われても無理だと声を大にして言いたいのです。人間はミスをする生き物です。ミスを減らすきわめて具体的な取り組み(×「注意します」、×「気をつけます」、×「緊張感を持って」)、誰かがミスをしても、別の誰かが気づけたり、機械が気づけたりする仕組みづくりこそ大事です。「ミスをゼロにしよう!」とできないことを叫ぶより。

(1月23日)
〔園児を軽トラ荷台に乗せて走行〕徳島県阿南市の私立保育所で昨年9月、理事長が園児5、6人と保育士1人を軽トラックの荷台に乗せて保育所周辺の公道を走っていたことがわかった。住民が通報。市は「明らかな道交法違反」としている。理事長は過去数回にわたり荷台に園児を乗せて走ったことを認め、「子どもは荷台に座らせており、保育士も一緒に乗せてゆっくりと走っていた」と釈明。その上で「二度としない」と語った。

〔短期大学助教が児童ポルノ禁止法違反で逮捕〕三重県の高田短期大学で幼児教育を担当していた助教(39歳、男性)が昨年10月、SNSで女児の裸の動画を送ったとして逮捕された。児童ポルノ禁止法違反の疑い。別の同様の事件の捜査過程で、この男性からスマートフォンを押収。送信履歴から犯行が発覚した。容疑を認める一方「誰に送ったかは覚えていない」と供述。

〔無免許のまま運転〕熊本県高森町の町立保育園に勤める保育士が、一昨年飲酒運転し、昨年免許を取消されていたにも関わらず、その後も、無免許運転で通勤していたとみられる。保育士は免許取消処分を町や園に報告していなかった。今月、シートベルトをせずに運転しているところを摘発され、無免許運転が発覚した。 

〔紛失とされた書類、みつかる〕静岡県掛川市は1月18日、市立中に勤務する非常勤職員が全校生徒の名簿など個人情報を掲載した書類を紛失し、その後盗難に遭ったとして警察に被害届を出した件について、女性職員の自宅で書類が見つかったと発表した。

〔個人情報置き忘れで懲戒〕千葉県教育委員会は、昨年11月21日、生徒の個人情報などが入った私物のUSBメモリを出張先に置き忘れた市立中学校教諭を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。これまでに勤務した3校分の生徒の氏名や連絡先、成績など延べ1239人分の個人情報が入っていた。平成22年ごろから私物のUSBメモリに生徒らの個人情報を記録。管理職の許可を得ずに、自宅で業務を行う際などに持ち帰っていた。 紛失後の25日に出張先の職員から学校に連絡があり、発覚した。

〔生徒にナイフをつきつける〕千葉県千葉市花見川区の市立中学校で1月8日、男性教諭(20代)が1年生の生徒2人にカッターナイフを突きつけていたことがわかった。生徒にけがはなかった。学校は生徒や保護者に謝罪。市教委は千葉県警に相談しており、近く教諭を処分する。1年生の教室の窓枠に、鋭利なもので傷つけたとみられる「令和」という落書きがあったことをめぐり、生徒指導と理科を担当するこの教諭が授業中、生徒の首近くに刃を出したカッターナイフを向けた。その後、手元で回しながらもう一人の生徒にも刃を向けながら話をしたという。別の生徒がほかの教諭に相談するなどして発覚。教諭は事実関係を認めたうえで「『落書きをしている人がいたら注意し合う』『使い方を間違えてはいけない』との趣旨で指導していた」と説明。反省しており、中学校への出勤は見合わせているという。

〔園バス事故〕1月21日午前9時前、茨城県稲敷市の信号がある交差点で、認定こども園の園児ら10人が乗ったバスと軽トラック(70代男性が運転)が衝突した。園児らに目立ったケガはないが、念のため病院に搬送。

〔異物混入2件〕愛知県豊川市の保育園で、1月22日に提供された給食のパンに長さ約3センチのビニール片が混入していた。園児がパンを食べようと割った際に見つかり、保育士が他の園児への提供をやめさせた。保育士らが調べたところ、他のパンからもビニール片が見つかった。市は「今後、製造業者に徹底するよう求める」としている。
 また、三重県伊勢市の小学校では「ひじきそぼろごはん」に長さ3ミリ幅2ミリほどのガラス片が混入していた。児童が口の中で違和感を覚え、気づいた。ヒジキを水でもどす作業中に同じシンクでガラス瓶を割ってしまい、その際のガラス片が残っていた可能性があるという。〔掛札コメント〕異物混入(7-3)でおわかりの通り、異物混入はそれぞれ違います。今回はいずれも製造者、調理者の責任でしょう。

(1月19日)
〔午睡中にわいせつ行為で現行犯逮捕〕北海道札幌市の市立保育園で1月16日午後3時頃、保育士(男、32歳)が子どもの昼寝中、ふとんの中に手を入れて男児の下半身に触っていたとして、強制わいせつの疑いで現行犯逮捕された。迎えに来た母親が警察に110番通報した。保育士は容疑を認めている。また、17日に園側が開いた保護者説明会では、他にも被害があったことが報告された。〔掛札コメント〕ペドフィリアを入職前にみきわめられないかとお尋ねいただきますが、現状ではそのような方法はありません。実際、当人が、仕事に就いてから悩んでいる可能性もあります。「役立つリンク」の「保育士さん、保育園看護師さん、保育関係」項に「性障害専門医療センター」のリンクを置いてあります。

〔11歳がインフルエンザ脳症〕富山県県東部の小学校に通う11歳児が、冬休みの間にインフルエンザに感染して入院、1月14日、インフルエンザ脳症で死亡した。

〔石膏ボードを踏み抜き、3メートル転落〕愛知県名古屋の市立中学校で昨年12月27日、部活動の時間中に1年生が体育館の屋根裏から転落し、足の骨を折る大ケガをした。屋根裏に入ったところ、石膏ボードの底が抜け、約3メートル下の階段に転落した。屋根裏へ行くには梯子を上る必要があり、普段人が立ち入ることはないため、入り口部分に鍵は取り付けられていなかった。生徒は学校側の聞き取りに対し、「掃除をするために入った」と話しているが、清掃を指示した顧問教師は「目の届く範囲で掃除するように」と伝えていたという。

〔工事の塗料が子どもにかかる〕1月16日午後3時40分頃、大阪府大阪市住之江区の市立小学校の中庭で、工事業者がウインチで引き上げる際、一斗缶を誤って落とした。入っていた塗料が飛び散り、顔や体にかかるなどして児童8人と職員1人が病院に運ばれた。症状は軽いという。業者は校舎の外壁改修などの工事中だった。

〔茨城県、立入調査結果を公表へ〕茨城県水戸市の認可外保育施設で2018年9月、生後2カ月児が死亡した件に関連して、県は昨年、県内認可外保育所で5年間に4件の死亡事故が起きていたことを明らかにした。しかし、2015年6月の事例(つくば市、1歳5カ月児が浴槽で溺死し、業務上過失致死の罪で経営者が有罪)以外は詳細が公表されていない。水戸市の死亡事故の検証報告書では、認可外保育施設の立入調査結果の公表の検討を求めるなどの提言をしており、県は2020年度から、認可外保育所に関して調査結果を公表する方針を決めた。現在、結果を公表しているのはつくば市だけだという。

〔ニホンザルに咬まれ、ケガ〕大阪府茨木市で1月13日夕方、帰宅途中の5歳児がニホンザルに右足首をかまれて、けがをした。先月12月、吹田市で4歳児が、今月3日には茨木市で6歳児がニホンザルに襲われ軽傷を負っている。

〔全校生徒の個人情報を紛失〕静岡県掛川市は1月17日、市立中学校に勤務する非常勤職員が全校生徒640人分の名簿など個人情報が掲載された書類を紛失したと発表した。教育的支援を要する生徒269人に関する留意点や健康面の注意点などを記載したリストも含む。職員は同日午後、勤務終了後に名簿やリストをかばんに入れ、私用のため車で袋井市役所に立ち寄った。その際、かばんを車内に放置していたとみられ、職員は帰宅した時点でかばんがなくなっていることに気づいたという。これらの書類は、市が校外への持ち出しを禁止している。

(1月10日)
2017年に起きた保育園のプール水死事故(さいたま市緑区)で、業務上過失致死罪に問われている元園長と保育士の裁判で、検察側は2人に禁錮1年を求刑。12月9日の裁判で、検察側は園長に対し「園長の立場でありながら、監視のガイドラインを実行しないなど、監視体制について真剣に検討せず、責任は重大」と指摘。また、保育士については「監視以外の業務を後回しにして、普段以上に監視を徹底すべきだった」とした。園長の弁護側は「事故の前からプール遊びについて、子どもから目を離さぬよう注意や指示はしていて、相手に謝罪するなど反省の態度を示している」と主張。保育士の弁護側は「組織自体の体制が不十分であり、被告のみの過失とはいえない」と述べ、情状酌量を求めている。〔掛札コメント〕当然ですが、「ガイドライン」という言葉が使われています。これが、「ガイドライン前」と「後」の社会的責任の違いです。

(1月8日)
〔小学生の顔をメラミンスポンジでこする〕三重県伊賀市の学童保育施設で12月23日、70代の支援員が小学2年生の顔をメラミンスポンジでこすり、軽い炎症を負わせた。ほおについた油性ペンの線を手洗い場で落とそうとした際、清掃用に置いてあったスポンジで顔をこすったという。児の顔には直径約2センチの赤い痕ができ、通院。現在は完治しているという。

〔身長制限に違反して事故〕栃木県宇都宮市の動物園で1月3日、6歳児が身長制限に達していない(140センチ以上のところ約130センチ)のを知りながら係員がゴーカートに一人で乗車させ、車が鉄柵に衝突、子どもが重傷を負った。

〔路上でサルに襲われ、ケガ〕大阪府茨木市で6歳児がサルに咬まれ、足に軽いけがをした。1月3日午後5時頃、路上で友達数人とかくれんぼをしていたところ、電柱の陰からサルに襲われた。サルは今月1日から連日、現場近くで目撃されている。

〔生徒を結束して授業〕奈良県奈良市の塾経営者(60代、男性)が去年11月、10代の女子生徒の首と両足を犬用の首輪で結束したまま、3時間にわたり、個別授業を受けさせたとして、監禁の疑いで逮捕された。容疑を認めている。理由も言わずに首輪をつけるよう命じたという。生徒にけがはなかったが、3日後に母親とともに警察に相談した。

〔学童保育で運営費の不正使用〕静岡県静岡市清水区の学童保育で、運営費の不正使用があった可能性が指摘されている。市に10月ごろ匿名で「一部の支援員が出勤簿に勤務実態がない支援員の名前を書き入れ、支出した人件費を着服している疑いがある」と通報があった。内部調査に対して会計処理担当の支援員は「アルバイトの人の名を借りて支払った」と答えているが、説明のつかない部分があるという。この施設では昨年3月、継続して働く意思を示していた支援員との契約更新を巡り、国の通告規則を満たさない形で一方的に雇い止めをする雇用管理の問題点も浮上している。同施設には市立小の児童約100人が通い、2019年度の登録支援員は12人。

〔副園長、暴力で4度目の逮捕〕福岡県宗像市の認可保育所で、当時の副園長が園児と同僚の保育士に暴行してけがをさせたとされる事件で、副園長が暴行容疑で再逮捕された。逮捕は4度目。2018年8~12月、保育園で保育士の口付近を手で1回殴ったほか、取り上げた書類の束で顔を殴るなどしたことが容疑。

(2019年12月31日)
〔1割以上の保育施設で交付金を処遇改善に使わず〕平成28年度と29年度の2年間、職員の処遇改善のために支出した交付金のうち7億1900万円余が、実際は賃金の上乗せに使われていないか、または使われていない可能性の高いことが会計検査院の調査でわかった。全国の保育施設から抽出調査した6000か所余りのうち、延べ660施設が該当。理由について多くの保育施設は「失念していた」と回答したという。〔掛札コメント〕やっぱり。まわりの園長さんたちは「この交付金は、処遇改善に使わなければわかってしまう」と言っていたけど、結局、みつかったら「忘れていた」と言えばすむわけです。見つからなければ、悪いことをしてもいい、そういう文化の中に生活している人たちが保育園なんてしていていいのでしょうか。会計検査院だってアホじゃないですから、ちゃんと無作為抽出しているはずです。ということは、交付金の対象の1割以上が同じことをしている。いいかげんにしていただきたい。一方、キャリアアップとかにせっせと出ているのに給料が上がらないなあと思っている職員の皆さんにも、責任はあります。どうして自治体や厚生労働省等に言わないのですか? ダメなことをダメと言わない人たちが、次世代のおとなを育てていていいのでしょうか?

〔港区で保育施設開設とりやめ〕東京都港区は、4年間の期間限定で白金台に建設・運営を計画していた保育施設(民間委託園)について、開設を取りやめることを決めた。建設予定地が周辺に住む子どもたちの遊び場となっており、住民から「遊び場がなくなる」「植えられている木を切らないでほしい」といった反対意見が相次ぎ、着工が延期されていた。建物規模縮小などの検討を進めてきまが、かわりの遊び場を見つけることができなかったほか、着工延期で開設期間が短くなり、運営事業者が採算を取れないことから、開設を取りやめる。〔掛札コメント〕「子どもたちのために、なんでそれくらい我慢できないんだ」と言うのは簡単。自分の住む場所に来ない限りはね。英語ではこの態度をわかりやすく、NIMBYと言います。Not In My Backyard「(どこでやってもいいけど)うちの裏だけはお断り」。無理に建てても、訴訟やいやがらせになるのは明らか(訴訟やいやがせをする側にも理があります)。子どもも保育士も保護者も疲弊。だから、とりやめは賢明。

〔鉄棒から落ちて重度障害、提訴〕福井県の県立高校で2016年11月、体育授業中に鉄棒から落ち、重い障害を負った男性と両親が県に約1億4000万円の損害賠償を求めて提訴した。事故の時、男性は鉄棒を両膝で挟み込みながら後ろに回る「後方両膝掛け回転」を練習していた。授業担当の講師から技や注意点の説明はなかった。回転しきれずに厚さ約4センチのマットに頭から落ち、頚髄損傷で首から下がまひ、身体障害等級1級と判断された。原告側は、頚髄損傷が疑われる場合は「動かさずに救急車を要請することが鉄則」なのに、落下直後、講師は動けなくなった男性の首を何度ももみ、無理に体を起こし、頭や首を固定しないまま他の教諭らと担架で保健室へ運んだと主張。また、補助を付けたりマットを厚くしたりする対策が考えられるとし「県が適切に指導監督しておくべきだ」と訴えている。〔掛札コメント〕事故時の対応方法を知らず、責任を取る気もないなら、リスクが高い活動はしないこと。するなら、保護者とリスク・コミュニケーションをして、了解のとれた児童・生徒のみを対象とすること。「それじゃ、子どもが育たない?」…長時間保育、長時間学校を前提とした社会をやめて、保護者と子ども本人の責任下で活動をする社会にすればいいのです。夢じゃありません、東アジア以外の世界の大半はそういう文化ですから。