2 附 (2) 人為的な加害、傷害(未遂も)事例(過去のニュースから)

〔シャワーの園児を撮影し、逮捕〕熊本県玉名市の派遣社員(男性、51歳)が性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いで逮捕された。2023年8月16日昼前、保育園の園庭にいた女児2人をスマートフォンで撮影した容疑。園児約30人が水遊びを終え、シャワーを浴びていたところ、園職員が撮影行為に気付き、声をかけると車で逃げた。職員が撮影した逃走車両の画像などから容疑者が浮上、押収したスマホから裸の幼児の写真が複数見つかった。

〔物品納入業者社員が性暴力〕2023年8月30日午後3時頃、宮城県大崎市の保育園で女児に性暴力をふるったとして、保育園に物品を納入する会社(企業名ナシ)の社員(32歳)が逮捕された。容疑者はこの日も仕事のために1人で園を訪れており、職員などが見ていない隙に、1人でいた児を狙って犯行に及んだとみられる。翌日、児の関係者から被害の届け出があり事件が発覚した。その後の10月11日、不同意わいせつの罪に加え、「撮影罪」などの罪でも起訴された。

〔お泊まり保育中の園の敷地に侵入者〕2023年6月15日午前3時過ぎ、大分県中津市の保育園の敷地内にいた職業不詳の男が建造物侵入の現行犯で逮捕された。この時、園では「お泊まり保育」で約20人の園児が宿泊していた。職員が話しかけたところ、逃げようとしたため、数人の職員で取り押さえ、その後、警察に通報し身柄を引き渡したという。凶器は所持していなかった。容疑を否認。

〔こども園にナイフの刃を投げ入れる〕大阪府堺市中区の認定こども園にカッターナイフの刃を投げ入れたとして、近くに住む無職男性(49歳)が威力業務妨害の疑いで逮捕された。2023年5月16日、園入り口付近の駐車場にカッターナイフの刃の破片を散乱させた容疑。過去、園からサッカーボールがマンションに飛んできたことでトラブルになっていたと言い、「サッカーの活動を自粛してくれると思った」と容疑を認めているという。トラブル後、園側は敷地の柵を高くするなどして対応していた。これまでにも数回、カッターナイフの刃の破片やガラス片が園の敷地内に散乱しているのが見つかっている。

〔社会福祉法人のサーバーにランサムウェア〕東京都杉並区で学童向けサービスなどの運営を委託されている社会福祉法人のサーバーがランサムウェアに感染し、データの読み取りが不可能になった。2023年5月30日朝、法人職員がサーバー内に保存したファイルを開けなかったことで異常に気付き、専門業者に連絡して状況確認と対処を開始した。区へ第一報が入ったのは翌6月1日になってからで、連絡を受けた同区は区のメールシステムを使い、利用者に対し状況報告した。サーバー内には利用者の個人情報にあたるデータも保存されていた。リスク回避のため、サーバー内の暗号化されたデータは全て削除したという。

〔公園に画びょうがまかれる〕2023年3月6日午後2時半、兵庫県播磨町の公園内南側にある木の近くに、画びょう約80個がまかれていると警察に届け出があった。威力業務妨害容疑で調べている。同公園では昨年末から複数回にわたり、画びょうがまかれているのが見つかっている(球場周辺の芝生やベンチ周辺などに、2022年12月26日~1月11日まで複数回、計約400個)。画びょうは地面に落ちており、針の長さが1センチ程度のものと、2~3センチのものの2種類。

〔ニワトリの死骸と思われるものが砂場に〕滋賀県栗東市の幼稚園の砂場で2023年2月15日午後3時過ぎ、体の一部がないニワトリと思われる死骸が埋まった状態で見つかった。この幼稚園はニワトリを飼育しておらず、何者かが死骸を持ち込んだ可能性もあるとみて、動物愛護法違反の疑いで捜査している。〔掛札コメント〕これは意図的な行為かもしませんが、いずれにしても鳥類の死骸を見つけたら保健所へ。

〔保育園侵入、起訴内容を認める〕2021年11月9日、宮城県登米市の保育施設に幼児を殺害する目的で侵入し、保育士を刃物で刺そうとしたとして、殺人未遂と銃刀法違反などの罪に問われた男(32歳)の裁判員裁判初公判が2023年1月12日、地裁で開かれ、起訴内容を認めた。(下に当時の記事あり)

〔ヘビに子どもを咬ませる〕2022年6月20日午後2時半頃、静岡県富士市の幼稚園で男(69歳)がヘビに6歳児を咬ませて軽傷を負わせ、現行犯逮捕された。容疑者はヘビを手に持った状態で園の敷地の外からフェンス越しにヘビを見せつけ、複数の園児が近寄ってきたところ、フェンスをヘビがすり抜け、子どもにかみついたという。容疑者と園児に面識はなかった。容疑者はその場を立ち去ったが、園職員が後を追うとともに110番通報し、近くの駐車場に容疑者がいるのを警察が見つけた。その際も容疑者は手にヘビを持っていた。ヘビは1メートル未満で毒はないとみられている。

〔中学生が住宅の10階からブロックを落とす〕2022年5月16日午後3時50分頃、大阪府和泉市の集合住宅で住人から「コンクリートブロックが落ちてきた」と110番があった。ブロックは下を歩いていた小学生2人から約5メートルの場所に落ちたが、2人にけがはなかった。その後、府警の事情聴取で、中学生と小学生が関与を認め、同署は軽犯罪法違反の非行内容で児童相談所に通告する方針。住宅の10階と11階の間にある踊り場から、中学生がブロック1個を落とし、小学生はそれを見ていたとみられる。中学生は「上からブロックを落としたらどうなるのか試してみたかった」と話しているという。

〔石を落とした子ども2人を補導〕大阪府大阪市都島区のマンション敷地内で2022年2月17日午後、下校中の小学5年生の近くに石が落下した事件で、警察は18日、上階から石を落としたとして、小学5年の男児2人を補導した。2人は「驚かせるためにやった」「遊び感覚だった」などと話しているという。15階建てマンションから地上に向け、石を複数回落としたとされる。何階だったかは特定していない。確認された石は計3個で最大約3×5センチ。児の約6メートル前方に落ちたが、けがはなかった。警察が殺人未遂容疑で捜査していたところ、18日午前に1人が父親に連れられて出頭した。「もう1人いた」などと話し、別の児も石を落としたことを認めたという。

〔園庭に刃物を持った男が侵入〕2021年11月9日午前、宮城県登米市の認定こども園に、男が高さ約1メートルの柵を乗り越えて侵入、持っていた刃物(刃渡り12センチ)で園庭にいた男性職員に切りかかった。男は複数の職員に取り押さえられ、建造物侵入の疑いで現行犯逮捕。けが人はなし。「子どもを殺す目的で侵入した」「子供なら簡単に殺せると思った。最低でも2人殺して死刑になりたかった」と供述しているという。園職員は、外で不審な動きをしていた男を発見、園庭で遊んでいた子ども約100人を施設内に避難させた上で声をかけた。男は無言でいきなり園庭に入ってきたという。〔掛札コメント〕園職員が準備をして取り押さえたようですが、刃物だからまだ良かったようなものの、他の危険物の場合には職員が被害に遭う危険性も十分にあります。「自分たちでなんとかしよう」ではなく、警察に通報して子どももおとなも避難をしてください。

〔遊具のネットが切断される〕福岡県北九州市小倉北区の公園で2021年10月21日、遊具のネット約7カ所が刃物のようなもので切断されているのを区職員が見つけた。いずれも子どもが足や体を置く場所で、転倒転落に結びつく危険性もある。9月にもネットの30カ所が切断されるなどし、3回目の被害。器物損壊事件として調べている。

〔子どもの写真が別サイトに転載される〕千葉県内の私立幼稚園のブログに掲載されていた上半身裸のおむつ姿で水遊びなどをする園児の写真が、インターネット上で転載されていたことがわかった。園は2021年8月上旬、自治体などの指摘で記事のリンクを削除したが、記事自体はネット上に残り、閲覧可能な状態。9月10日に再度、自治体から指摘を受けて完全に削除された。画像は何者かによってコピーされて別サイトに転載、園名も書かれた状態で価格がついていた。〔掛札コメント〕写真は誰でもサイトからはずすことができます。別のサイト等に載ってしまったら完全に削除することはほぼ不可能。子どもの写真をサイトやブログに載せる時は、たとえ保護者のみが閲覧できるパスワード付きの場所であっても要注意。半裸写真はそもそも掲載を避けましょう(全裸は言うまでもありません)。

〔園を脅迫する電話をかけ、逮捕〕2021年7月14日、島根県松江市の男が脅迫の疑いで逮捕された。男は同日未明、警察署に電話をかけて市内の保育園の名前を挙げ、「明日、みんなを刺し殺す」と告げ、園を運営する社会福祉法人を脅迫した疑い。「電話はしたが、言った内容は覚えていない」などと容疑を否認しているという。

〔父親が子どもを園から誘拐未遂〕福岡県北九州市若松区の男が、2021年7月9日昼過ぎ、別居する妻と暮らす5歳児が通う滋賀県大津市内の幼稚園から、娘を連れ帰ろうとした未成年者誘拐の疑いで逮捕された。男は園を訪れ、職員に「お母さんがけがをして病院に運ばれた」と嘘を言って連れ帰ろうとしたが、不審に思った職員が断り、110番。駆け付けた警察官が近くにいた男を見つけた。〔掛札コメント〕「不審者」と言うと、見知らぬ人が侵入してくるのだろうと皆さんは想定なさいますが、実際にはこの種の「不審ではない人」が最も危険です。職員が不審に思わない場合もあり、また、本人も真に自暴自棄である可能性がありますから。お迎えリストの更新は定期的に呼びかけてください。

〔ケガをめぐり、園長が殴られる〕2021年7月6日午後6時20分頃、兵庫県上郡町のこども園園長の頭を殴ったとして、同町の会社員の男が現行犯逮捕された。園長は軽傷。男は子どもを同園に通わせており、園で子どもがけがをしたことについて抗議していたという。男と園長は事前に電話でやりとりしたとみられ、午後6時10分頃、園長が「保護者が押しかけてくる」と110番。約10分後、別の職員から「園長が殴られた」と110番があった。〔掛札コメント〕こういう時(下のような事例も)は必ず、警察に通報しましょう。

〔園に対する強要の疑いで逮捕〕茨城県益子町で2021年5月、長男が通う保育園の理事長や保育士に対し、罵声を浴びせて椅子を蹴り上げるなどしたうえ、担任を変えるよう要求して誓約書を書かせ、義務のないことをさせたとして、10月27日、女と交際相手の男が強要の疑いで逮捕された。

〔公園施設に接着剤のような物体付着〕東京稲城市内の公園で、滑り台、水飲み場、トイレ、ベンチ、モニュメント、遊具の座る部分などに接着剤のようなものが付けられていると2021年3月7日、市民から市役所に通報があった。近隣の川崎市の公園のトイレでも、昨年10月に同じような被害が起きている。 →高校生5人が建造物損壊等の疑いで逮捕された。7日午前2時40分頃の犯行。公園から約700メートル離れた建築現場から接着剤を持ち出したということで、防犯カメラの捜査で関与が特定された。「以前、接着剤をまき散らして遊んだことを思い出し、犯行を決意した」などと話している。公園が完全に復旧したのは発生から3週間以上過ぎた3月29日で、またがって揺らすタイプの遊具1点とトイレの便器2点は、交換を余儀なくされた。復旧には約134万円かかり、市は今後、賠償を求めていく。

〔保護者が、別の子どものジャケットを盗む〕北海道札幌市白石区の保育園で、園児のダウンジャケットを盗んだ疑いで同園の保護者(女)が逮捕された。2021年1月19日の午前8時半~午後5時半の間に盗んだ窃盗の疑い。この日、園児が帰宅する際、ダウンジャケットがなくなったことに気づき、保育園が探したものの見つからず、2月に警察に被害届を出していた。取り調べに対し、容疑を認めているという。〔掛札コメント〕保護者の財布、子どもの靴も盗まれます(職員が盗むケースもあります)。B-2のひな型の中にもありますが、「登降園や保育中は汚れても紛失してもよい服で。帰りに出かけるなどする時は、お迎えの時に服をお持ちください」と保護者に言っておきましょう。

〔「自粛警察」男が3度めの逮捕〕2020年11月、クリスマスのバザーを予定していた幼稚園にハガキを送り、バザーを中止させたとして、栃木県足利市の男が威力業務妨害の疑いで逮捕された(2021年3月)。3回目の逮捕。「クリスマスイベントをやめてください。コロナになったら責任をとれるのですか。開催したら爆弾を仕掛けます」などと書かれたハガキを送るなどした疑いが持たれている。これまでにも足利市役所などに対して「コロナをばらまいてやる」「爆弾を仕掛けます」といった内容のはがきを送り、脅迫や威力業務妨害の疑いで逮捕されていた。

〔保育園内に侵入〕鹿児島県龍郷町の男が、建造物侵入の疑いで逮捕された。2020年9月25日午前10時半前、保育園の敷地内に正当な理由もなく侵入した疑い。 当時、保育園には園児ら十数名がいたが、建物の中に避難し、けが人はいない。調べに対し「敷地内に入ったことは間違いない」と容疑を認めているという。また、犯行当時に「包丁を持っていた」と話しているという。

〔ショベルカーで園敷地に侵入〕2020年8月20日午前8時前、島根県浜田市の保育園から、ショベルカーに乗った男が怒鳴りながら敷地に侵入したと110番通報があった。男は間もなく立ち去ったが、園児約20人が避難。威力業務妨害の疑いで、近くに住む男が逮捕された。園内に入ったことは認めているが「誰もいなかったため、業務を妨害していない」と容疑を否認している。男は同園の用地取得に不満を持ち、騒音被害を訴えてトラブルになっていたという。

〔園に「大変なことが起こる」と電話〕滋賀県彦根市の保育園に電話をして避難、休園の措置をとらせたなどとして、2020年7月25日、威力業務妨害の疑いで近江八幡市の女が逮捕された。夫の母親(同罪で起訴)と共謀し、2020年6月18日午前9時過ぎ、公衆電話から保育園に「大変なことが起こる。避難せよ」などと告げ、業務を妨害した疑い。容疑を否認。

〔保育園敷地に不審者〕2020年5月26日午前、愛知県半田市の保育園に無断で侵入した男が建造物侵入の疑いで現行犯逮捕された。園児らにケガはない。「不審者が入ってきた」という保育士からの通報を受け、駆け付けた警察官が、敷地内のベンチで座っていた容疑者を取り押さえた。容疑者は高さ約1.2メートルのフェンスをよじ上り敷地内に侵入したとみられるが、認否を留保しているという。

〔砂場に注射針〕2020年5月24日夕方、神奈川県横浜市鶴見区の公園で、砂場に注射針のようなものが落ちているのを3歳児が見つけた。針は長さ約3ミリで、血糖値を測る際に使用される注射針の先端部分とみられる。38本が砂場の直径約50センチの範囲に散乱しており、その上に浅く砂がかけられていたという。〔掛札コメント〕公園で遊ぶ前には、必ず職員が公園を一周してざっと確認を。針や刃など(下にも類似事例複数)が砂場の中にあったり、遊具に付けられたりしていることもあります(イヌやネコのフンも)。ゴミはさみのようなもので探るとよいかもしれません。

〔公園に替え刃が散乱〕神奈川県横浜市金沢区の公園で2020年5月4日、カッターの替え刃数十本が散乱しているのが見つかった。公園内の砂場やその周辺で、一部は砂場に埋まっている状態で見つかったという。子どもと公園を訪れた男性が、子供が替え刃を持っているのを見つけ、近くの交番に届け出た。

〔爆破予告で被害届〕神奈川県川崎市内の4つの小中学校に2020年2月10日と13日、「爆破する」などと書かれた封書が届けられ、それぞれの学校が2月18日、威力業務妨害の疑いで警察に被害届けを提出した。いずれも不審物は見つからなかった。〔掛札コメント〕こうした予告や脅迫があったら、「いたずらだろう」で終わらせず、必ず届け出てください。届け出ずにおいて、本当に起きたら?

〔滑り台にナイフ、犬のフン〕神奈川県海老名市の公園で、ローラー滑り台の滑り始める場所に上向きでカッターナイフが置かれ、中ほどには犬のふんが塗りつけられていた。また、周辺には使用済みのマッチが散乱していた。市は警察に届け出、滑り台の周辺に注意を喚起する看板を設置した。防犯カメラの設置も進めている。利用者が2020年1月24日午前に発見、市に連絡した。

〔公園ブランコの底板がはずれる〕兵庫県加古川市の公園で2019年8月9日午後5時半頃、ブランコの座板が外れ、小学校4年生が転倒した。頭や両手に打撲などを負う軽傷。公園内にあるブランコ4基のうちの1基で、チェーンと座板を固定するボルトが外れていたという。昨年12月の点検で異常はなく、ボルトは昨年8月に緩みにくいものに交換したばかり。他の3基に異常がないことから、市は「振動などで緩んだことも考えられるが、何者かが緩めた可能性も否定できない」として警察に届けた。

〔児の機転で連れ去り未遂〕2018年5月15日午後5時過ぎ、北九州市小倉北区の公園で、1人で歩いていた8歳の女児が連れ去られそうになった。児が機転をきかせ、公園にいた人に大きな声で「こんにちは」と挨拶したため、容疑者は逃げた。児の父親が通報し、容疑者の男は近くの路上で緊急逮捕された〔掛札コメント〕人が周囲にいたらこれが一番かも。「助けて!」などと叫ぶと相手を逆上させる可能性がありますから…。

〔「園児を傷つける」とハガキ〕東京都練馬区の保育課宛てに2018年2月9日、「保育園の入園申請をリセットして再募集し、13日までにホームページで告知しないと 園児を傷付ける」といった内容のはがきが届いた。練馬区では1次募集の結果を16日に発表する予定だった。区役所は警視庁に相談。

〔幼稚園で不審火〕2017年5月30日午前8時20分頃、大阪市都島区の幼稚園の3階から出火。室内にあった衣類や床など約5平方メートルを焼き、約1時間20分後に鎮火。当時は登園時間で、園内には園児11人と職員7人がいたが、避難して無事だった。警察によると、部屋には衣装や人形などが保管されており、火の気はなかったという。16日にも教室にあった段ボールなどが燃えるぼやがあり、同署は連続不審火の可能性があるとみて調べている。

〔保育園に放火予告で母親を逮捕〕 新潟県上越市の女が2016年11月11日、威力業務妨害の疑いで逮捕された。4月20日午前0時過ぎ、匿名掲示板に特定の市立保育園の名前を挙げ、「保育園自体を放火したいのです」などと書き込んだ疑い。当時、この女の子どもがこの保育園に通っていた。保育園では当日、予定していた保護者会総会を中止し、警戒にあたった。

〔ケガめぐり恐喝未遂〕2015年7月下旬、当時5歳の子どもがケガをしたことに関して、「ケガは保育園のせいだ」などと言い、園長から現金を脅し取ろうとしたとして、和歌山県警かつらぎ署が男女を2015年9月9日に逮捕した(恐喝未遂容疑)。2人は現金を要求したことなどを否認しているという。

〔親権のない父親、園から子どもを連れだす〕北海道札幌市内の男が、親権を持つ元妻に無断で娘を保育園から連れ出し、軽乗用車に乗せて市内を連れまわしたとして、未成年者誘拐の疑いで現行犯逮捕された。連れ出したのは2015年7月9日午後8時頃。警察によると、容疑者は元妻に「娘を連れていった」と連絡、元妻からの通報で警察が発見した。復縁を迫る目的で連れまわしたとみて調べている。

〔保育所に爆破予告で一時避難〕 2015年6月16日午後2時頃、千葉県千葉市役所保育運営課に「(市内の)保育所に爆弾をしかけた。15時に爆発する」という電話があり、この保育所の園児ら約195人が一時、近くの公園に避難した。爆弾は発見されず、警察は威力業務妨害事件として捜査。

〔殺害予告で児童クラブ補助員を逮捕〕 2015年6月、兵庫県西脇市役所や市内の保育園に「子どもを殺す」などと記した封書を郵送し、業務を妨害した疑いで、加古川市臨時職員の児童クラブ補助員の女が11月22日までに逮捕された(威力業務妨害容疑)。容疑を認めている。差出人に自分の両親の名前を使っており、「子どもを狙い、両親に迷惑をかけようと思った」と話している。2014年10月~2016年8月に、県内の家庭裁判所や飲食店などにも脅迫文書を送ったという。

〔「いらいらした」と親子3人をはねる〕2015年4月10日午前11時45分頃、北海道函館市内の保育園前の市道で、1歳、3歳児とその父親の3人が歩道に乗り上げてきた軽乗用車にはねられた。3人は救急車で搬送されたが命に別状はない(1歳児は頭を打っているが意識はあるという)。運転していた男は3人をはねた後、車を降り、父親に暴行して逃走、現場から約500メートル離れた所で発見された。殺人未遂容疑で、男から事情を聞いている。「近所の人に車にいたずらをされ、むしゃくしゃしていた。誰でもいいからひいてやろうと思った」と話し、はねたことと暴行を認めている。  容疑者に殴りかかられた男性が子ども2人を抱えて、現場に接した保育園の玄関から室内に逃げると容疑者が追ってきたため、衝突音を聞いて外に出た園長が、「早く鍵をかけて」と叫び、中にいた保育士が内側からドアを施錠した。目撃した保育士によると、はねられた3歳児とこの児を保護した保育士(別の記事では「園長」)も殴られたという。容疑者と親子の間に面識はなかった。

〔保育園放火で逮捕〕 2015年2月、高知県宿毛市に建築中の市立保育園が全焼した件で、同市の男(窃盗罪で起訴拘留中)が6月4日、非現住建造物等放火の容疑で逮捕された。

〔グラウンドに釘がまかれる〕2014年5月17日午前8時前、広島県安芸高田市の保育園に隣接するグラウンドに長さ3~4センチの新品のクギ約千本がまかれているのを職員が発見、通報した。保育園では同日、運動会が開かれる予定で、クギを回収した上で運動を開催した。16日夜にグラウンドを点検した時点ではクギはなかった。

〔保育園児の送迎場所に猫の頭〕2014年5月15日午前8時過ぎ、兵庫県丹波市内で「駐車場に猫の頭が置かれている」という通報が、園児を送りに来た保護者からあった。駐車場はふだんほとんど車がなく、送迎バスを利用する近くの保育園児が集合場所として使っているという。死後3日ほど経過した子猫の頭部で、鋭利な刃物で切られ、駐車場隅の地面にむき出しで置かれていた。

〔総合公園で遊具やフェンスのボルトはずす悪質な行為〕 (2013年夏)和歌山県田辺市の新庄総合公園などで、遊具やフェンスのボルトを外すなどの悪質な行為が続き、市は「絶対にやめてほしい」と警告している。外されていたのは、フェンスを接続するボルトや遊具の支柱にあるボルトで、複数回、外されている。ボルトは強く締められているため、器具を使わない限り、外れたりすることはないといい、人為的な行為とみられる。