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特定非営利活動法人(NPO法人)
保育の安全研究・教育センター
Center for Child Daycare/Nursery Safety
Research and Training
(Registered Non-Profit Organization / Tokyo)
* The mission statement of the Center is here.


代表理事:掛札逸美(心理学博士)
〔リンク先は個人サイト、
2017年9月7日更新
Director: Itsumi Kakefuda (PhD in Psychology)



更新とお知らせ

★「開いたのに新しい内容が出てこない!」、そのページを再度、読み込み直してください ★ 「トピックスってどこ?(スマホ)」、画面右上の3本線を押してください。★

★保護者の方へ:家庭における深刻事故予防については、特にこちらの5-4、5-5をお読みください。

・体調不良が増えるこれからの時期に備え、この訓練を必ずしてください!
更新 ●質問ブログ:13日 ●下の最新情報:11日 ●ニュース:8日 ●製品安全情報:6日(重要な注意喚起) ●安全のトピックス:10月27日(1-4に加筆、高山静子先生のリンクも) ●コミュニケーションのトピックス:25日(B-1「お弁当に関する注意」)●プロジェクト:2日

ブログに質問、ご意見をお寄せください。日本語の言い回しなどでも、なんでも!

●セミナーや発行物の紹介もしますので、ご希望の方はブログにコメントでご連絡ください(こちらからご連絡するメールアドレスを必ず書いてください。公表されませんのでご安心を)。営利目的等のものはお断りします。


最新情報と大切な情報(12月11日)

ヒスタミン食中毒について(札幌市)。夏じゃなくても起こります! 納品された食材の質(それまでの保存状態)については確認のしようもありませんが、複数の子どもで症状がみられた場合に「これかも?」と考えるのは大事です。

●手足口病の流行が今も続き、1週間当たりの患者数が、この時期としては過去10年で最多だそうです(4日、国立感染症研究所)。咽頭結膜熱(プール熱)も最多とのこと。

●東京都(生活文化局)がまとめた磁石の誤飲アンケートの結果。本サイトでは当初からずっと、この危険をお伝えしています。なんでも口に入れる時期の乳児しかしないかというと、そんなことはなく、ニュースの11月11~13日頃(ギリシャのニュース)をご覧になるとおわかりの通り、11歳児でも「実験的に」します。つまり、幼児だってするのです。米国では、非常に強い希土類磁石の球(本サイトのこちらに載っている磁石と同じタイプのもの)をピアス代わりに口の表面と裏側につけ、誤飲している事例(10代以降)も報告されています。

『災害時の児童生徒の安否確認ハンドブック』が東京都から出ました。ダウンロードもできます(ページの一番下)。

●いわゆる「エナジードリンク」と呼ばれる、カフェインを多く含んだ飲料が子どもの健康に及ぼす影響について。乳幼児には関係ないと思いたいのですが…。記事はこちら

「弁護士ドットコム」に、「『組体操』学校が刑事責任を問われる日もくる? 年5000件以上事故、死亡で訴訟も」。

「平成28年度保育所等事故予防研修会動画および資料」が厚生労働省のウェブサイトに掲載されました。

●「これからの時期気になるインフルエンザ・ノロ対策。注意点は?」、家庭にお伝えするのに良い情報。

二酸化塩素によるウイルスや細菌の除去をうたう製品(芳香剤のような形で置くもの、首からぶらさげるものなど)については2014年、消費者庁が「表示を裏付ける合理的根拠が示されず」としていますが、いまだにたくさん売られています。国立病院機構仙台医療センターの西村秀一医師らが発表した研究(2016年2017年)によると、据え置き型もからだに装着する型も、ウイルスや細菌を殺す効果が見られませんでした。こうした情報を知っている保護者からすれば、「効果がないのに何をしている?」と思われるでしょうし、なによりお金の無駄です。逆に、「こういう製品を使ったら?」と言われたら、「効果が証明されていないと消費者庁も言っていますから」と答えてください。

●聴覚過敏でイヤーマフを使っている子どもたちの話(NHKはニュースがすぐ消えてしまうのでPDF)。掛札もひどいミソフォニア持ちなので、これはすごくわかります(ミソフォニアは聴覚過敏ではありません。他人が発する特定の音に対してfight or flight〔闘争か逃走か〕反応を起こす脳の病気です)。ミソフォニアについては以前、あまりに世の誤解がひどかったので個人サイトに書いたのですが、ネット上に情報が広まったこともあり、一時的に消してあります。そのうち、また掲載し直します。

「教育・保育施設等におけるてんかん発作時の坐薬挿入に係る医師法第17条の解釈について」。坐薬の挿入において医師法違反とはならない4条件。ということは、この条件が満たされない場合は医師法違反となるため、坐薬を園で使ってはいけないということになりますね。

●玩具の誤嚥の話をし続けてきた掛札としては、「乳児は口に入れるだけなんだから、形が野菜や魚そのものである必要性はないんじゃない? 木かプラスチックだし…」「幼児は見立て遊びで、もっと自由に遊んだほうがいいんじゃない?」と思い…、そうしたら、こんな本を「手作り大好き!」な企業系保育園の園長先生に見せていただきました。『具材 -ごっこ遊びを支える道具』。このページでは、食べ物に見えるものばかりが映っていますが、本にはもっと抽象的な形、簡単にできるものがたくさん載っています。こちらから直接しか買えないようです。こういうちまちました作業をするのが気晴らしになる!という方に、ぜひ(嫌いな人に無理やりさせてはダメ)。

●(社)日本保育協会が出している『外国人保育の手引き』。英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語があります。同協会のサイトでは詳細がわかりませんが、保育研修会などで即売をしているトロル(東京・東村山の書店)のサイトでしたらわかりますし、購入もできます。

以下、消えているものは「リンク」ページに移動しました。

●明治大学科学コミュニケーション研究所の「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」はこちら。「牛乳はからだに悪い」「ワクチンは打たないほうがいい」といった言説に科学的な裏付けはある? 逆に、「牛乳はからだにいい?」「ワクチンは絶対に必要?」…。科学は万能ではありませんし、研究は進むものであって、白か黒かという結論が容易に出るわけではありません。「どうなんだろう?」と知りたい方には、このサイトは有用だと思います。でも、これを印刷して保護者に渡すような安易なことは、絶対におやめになったほうがいいと思います。新刊にも書きましたが、人間は「データがあるなら」とそれまでの態度を変える生き物ではありません。へたな出し方をすると、逆に、相手の(今の)態度をより硬化(強化)させてしまいます。

●消防庁の全国版救急受診アプリ「Q助」のダウンロードはこちら。ただし、これは家庭向け。保育施設は他人の子どもを仕事として預かっているのですから、「これなら呼ばなくてもいいのかな」はナシです。アプリで確認しているうちに子どもが深刻な状態に陥ったら、本末転倒です。

●内閣府「平成28年教育・保育施設等における事故報告集計」。あいかわらず、数しかわからないどうしようもない集計ですが、13人死亡とのこと。数の増減を云々したり、認可認可外を云々したりという話になるのでしょうけど、とにかく一人の命は一人の命。その向こうに家族、保育士、みんながいます。命をできる限り守るために「することをする」「してはいけないことをしない」。すべきことをしないで、してはいけないことをしてしまって子どもが亡くなったら、その場にいた人は一生後悔します。(保育士の若年化と非正規化が進み、事実上、)安全を守れるだけの配置でないことも事実。「施設を増やせばいい」「預かればよい」ではありません。いいかげんに理解しましょうよ、日本社会。

●佐久総合病院(長野県佐久市)小児科が発行しているパンフレット、リーフレット。「乳幼児で注意する食物」(ハチミツも)、「食物アレルギー」、および「こどもの病気とおうちケア」。どれもイラストが多く、わかりやすい。同小児科が提供しているアプリ「教えて!ドクター」もあるよう。

●東京消防庁が出している一般向け情報パンフレット、「子どもの事故」「子どもの熱中症」。保護者の方たち向けの情報提供にも。

●事務連絡「一定の基準を満たす認可外保育施設の管理下における児童の災害に対する 独立行政法人日本スポーツ振興センターによる災害共済給付の実施について」(厚生労働省)はこちら

●東京都内の保育園でこの添付文書にある傷害事故が起こりました。下部に書いてある注意事項はその通りですが、おままごとで静かに遊んでいる子どもまで、それも合同の時間(つまり送迎時間)にまで、死角を作らずに見ていろ、というなら、今の配置ではまったく足りません。職員が「自分たちが悪かった」と思うのは大事ですが、そもそも蝶番(ちょうつがい)で止まっているドア状のものなのに、当たる部分にすき間をつくっておかない玩具デザインの問題でもあります(最近の保育園トイレのドアを考えてください。指をはさめない構造です)。子どもが指を入れた状態で自分で倒れたのか、他の子どもが押したのか、なにが起きたのかはわかりませんが、「自分たちが悪かった」だけではなく、メーカーにも報告をしてください。あるいは私たちの所にメール(seihin2@daycaresafety.org)をください。製品安全の専門家がおりますので。

●てんかんの既往がある米国ジャーナリストのTwitterに、点滅するGIFアニメ画像を送り、発作を誘発させたとして、米国の29歳男性が逮捕されました(ネット上のストーカー犯罪容疑)。このジャーナリストの意見に腹を立てていたようで、「この画像で、発作を起こして死ぬかな」などともツイートしていたよう。その後、40人以上が同じ(ような)画像をこのジャーナリストに送りつけているようです(英語各紙、3月18日)。この事件そのものは保育園と関係ありませんが、行事の練習などで保育中にスマホを使う機会も増えてきているようです。間違っても、無関係な画像等を子どもに見せないこと。特に、GIFアニメ画像には点滅のものもたくさんあります。子どもでももちろん、てんかん発作を誘発します。

●昨年7月に那須塩原市のこども園のプールで起きた事故について、検証委員会の報告書が出ました。記者会見で「全委員が疑問に思ったのは、プール指導を担当していた保育教諭2人が園児の溺れている様子にまったく気づいていないこと」とお話しになったそうですが、33人もの子どもが自由遊びをしている時に、訓練も受けていない保育教諭2人で溺れに気づけと言うほうが無理です(「4.水の安全」の各項をお読みください)。

●セメダイン社によると、瞬間接着剤は繊維に染み込むと化学反応を起こし、やけどを起こす高熱を発するとのこと。発煙することも。軍手などをして瞬間接着剤を使わない、布やティッシュなどに大量に染み込ませない、服の上にこぼさないなど、注意を。やけどをした場合には、無理に布を皮膚からはがさず、冷やしてから病院へ(J-CASTニュース、3月16日から)。

「保育士のキャリアパスに係る研修体系等の構築に関する調査研究事業」(厚生労働省)

●昨年起きた、東京都内の事業所内保育施設における死亡検証委員会報告書が出ました。「1歳以上でも、例えば、子どもの家庭での生活や就寝時間、発達の状況など一人一人の状況を把握できるまでの間は、必ず仰向けに寝かせて」(25ページ)と書いてありますが、「あおむけ」とは「寝かしつけをあおむけ」のことなのか、「途中で自分でうつぶせになってもあおむけにする」という意味なのか、わかりません。「何歳まで」も書いてありません。「一人一人の状況が把握できるまで」では、保護者が「うちの子は大丈夫」と言ったら大丈夫になってしまいます。「どうしよう?」、迷ったら直轄の自治体に、そこで「指針はない」と言われたら都道府県に聞いてください。国や自治体が指針を明確化しなければいけないということをわからせるには、「聞く」「言質をとる」です。あいまいな指針によって被害をこうむるのは、子どもであり保護者であり保育者です。睡眠の件は、週明けまでにひとつ必ず書きます。

●子どもに特化した救急法を学ぶことができるLSFAが発行している『こどもの事故と応急手当』の最新版(6版。下サイトの写真は5版)が出ました。DVDも別売です。現実に即して、写真やイラストを多用して作られていますので、非常にわかりやすく実用的です。書店等では売られていません。ご注文はこちらから

環境省の「花粉観測システム」が稼働しています。微小粒子状物質(PM2.5)はこちらの「現在の状況」から、自治体を選んでください。

●「NPO法人乳幼児の救急法を学ぶ会」のウェブサイトに、「学校管理下での119番通報の流れ」が掲載されました。「更新情報」の所をご覧ください。

(29日加筆)男性保育士が女児を着替えさせることについてニュース等に載っていますが、保護者とのリスク・コミュニケーション及び園のリスク管理(コントロール)の観点からすると、次の通りです。1)男性保育士による女児(および男児)への性暴力は起きており、保護者の懸念を否定はできない。2)性暴力をする人をスクリーニングすることはできず、誰がするかはわからない(掛札は海外の研究なども調べましたが、現状では「スクリーニングできない」です)。3)よって、保護者に「うちの男性保育士は大丈夫です」と宣言することはできず、宣言したとしても保護者が安心するわけではない。4)保護者に「安心してください」と言った上で万が一、性暴力が起きた場合、園にとってだけでなく、保育業界全体に大きな悪影響を及ぼす。5)以上の点を考えた上で、着替えやおむつ替え、トイレの介助(女児だけでなく男女児両方)を男性保育士がする必要があるかを考える。「男性だからこそ」と言うのであれば、「だからこそ」が着替えやおむつ替え、トイレの介助なのかを考える(「子どものおむつ替えやトイレの介助をしたいから保育士になりました」と言う人は、そもそもいないはず)。5)「うちには、そんなことを言ってくる保護者はいないから大丈夫」ではない。心配でも、保育園との関係を壊したくないために言わない保護者もいる。対応を決定して、保護者に伝える。(以下、29日加筆)男性保育士が子どもに「可愛いね」「美人だね」と言うことがあり、気になっている、というご指摘をいただきました。女性保育士も子どもに「イケメンだね」「可愛いね」とは言いますが…。子どもから保護者に「今日、(男の)先生に『可愛い』って言われたよ」と伝えることもある、確かにそうです。でも、大事な問題はそこじゃありません。考えてみてください。すべての子どもに平等に「かわいい」「イケメン」「美人」と言いますか? 言いませんよね。おとなも「選んで」います。自己肯定感を育てるという点では、容姿というそもそも文化的な価値判断が強くあり、自分ではどうにもすることができないことを(たとえ良い意味であっても)子どもに言うというのは、保育・教育の方法として正しい方法ではありません。「私ってかわいいんだ」「僕ってイケメンなんだ」という、実質を伴わない優等感情(これは自己肯定感ではなく、ナルシシズム〔自己愛〕と呼ばれる)を育て、言われない子どもたちには劣等感を植えつけます(他の子が言われているのを見て、自分は言われないのをわかっているわけですから)。

●(一社)日本保育保健協議会がまとめた冊子『園児の健康診断の手引き:園で行うために』ができあがりました(1冊800円・税込。送料別)。掛札も校正と編集のお手伝いをしました。興味をお持ちの方は、同協議会に電話かファックスでお問い合わせください(リンク先のページの一番下に番号があります)。