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特定非営利活動法人(NPO法人)
保育の安全研究・教育センター
Center for Child Daycare/Nursery Safety Research and Training
The mission statement
掛札逸美(代表理事。心理学博士)

更新とお知らせ

★初めての方は、まずこちらをお読みください。

更新下の最新情報:20日(重要) ●質問ブログ:18日 ●ニュース:17日 ●安全のトピックス:7日(ハザードマップにない「浸水」) ●所さん製品安全情報:3月2日 ●コミュニケーションのトピックス:2月27日 ●役立つリンク

★『3000万語の格差』サイト1月28日

★重要なお知らせ★:スマホやパソコンの「お気に入り」に入れていただいている本サイトを(保護されていない)http://daycaresafety.org/ から、「SSLで保護されている」https://daycaresafety.org に変えることをお勧めします。httpからhttpsにすると、URLの左側に鍵マークが付きます。


最新情報と大切な情報(3月20日)

「子どもの『発達障害』を伝えられない先生と受け入れられない親、双方に求められることは?」。A-2とA-3に書いている内容とつながる話です。保育は「保護者/保育者の利益ではなく、子どもの最善の利益」に向かうべきです。保育者は子どもの、本当の意味の味方に。

●猪熊弘子さんの「『日本の保育無償化は誰も幸せにならない』といえるこれだけの理由」

「ガイアの夜明け」で、保育士、看護師の過酷な労働条件について報道。

次亜塩素酸ナトリウム溶液を加湿器で噴霧、インフルエンザ予防に無効なだけでなく危険。

●消費者庁が出した注意喚起リーフレット「乳児用液体ミルクってなに?」。園内掲示にお使いください。

「東京都保育士実態調査結果の概要」(中間のまとめ)と、「保育士等キャリアアップ補助金の賃金改善実績報告等に係る集計結果」。こちらのページにPDFがあります。

●企業主導型保育に関する検討委員会が報告書を出したようですが、まだ見つからないので新聞記事を。

●2018年7月、愛知県知多市の保育園で配膳中に起きたやけど事故の検証報告書

●10連休、開所する施設に補助加算をするというニュース。ただでさえ、まだ預け始めの時期です。開所するのであれば、通常以上の配置に必ずしてください。他園の子どもを預かるケースも多いでしょうから。

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」(2019年改訂版の素案)

●小児学会「ワクチン情報」の麻疹はこちら。印刷して貼りだすなり配布するなりしてください。

カプセル入りスポンジ玩具について注意喚起が出ています。このままカラー印刷して貼りだしてください。「子どものポケットやカバンに入っていないかどうか確認しましょう」とも書き加えて。園に落ちていたら? 大変なことになりかねません。別のタイプの玩具についてはこちらの「水でふくらむ玩具」

●香川県善通寺市の保育園の死亡事故で園長が不起訴になった件(山中龍宏先生)。「ガイドラインの存在意義を問う ~保育園の遊具事故に関連して」

磁石でつなぐタイプの木製のトントンおままごとで磁石がはずれました(どのように取れたのか、状況は不明)。これは3つに分かれるものの真ん中なので、写真のように木の裏と表に穴があいていて磁石がはめこんである形。表裏の磁石は中ではつながっていませんが、磁力がかなり強いので、はまっていればなかなか取れないようです。「はずれることはないのかなあ」とずっと思っていましたが、取れることもあるとわかりました。片面に1つだけはめてある磁石なら、はめてあるだけですから、容易にはずれるでしょう。


 考えうる対応は…、1)はずれていないか、こまめにチェック(はずれていると気づいてから磁石を探しても遅い可能性あり)、2)はがしにくい透明テープで全体を覆う、3)そもそもこういったおままごとセットは不要と考え、1-7で紹介した本『具材』のようなもので見立て遊びをする、等の対応が考えられます。
 …と言っていたら、米国で4歳児が、日本の保育園等でも見る「マグフォーマー」の中の磁石を13個飲み込み、大腸、小腸等の一部を切除する手術を受けたというニュース(英語。割れた写真あり)。プラスティックをわざわざ壊して13個も飲み込んだという事実に「見ていない親が悪い」というコメントが殺到しているようですが、1つや2つ壊れて中の磁石がはずれるということは十分あるのだということがわかりました。また、この玩具の廉価版の、もっと弱いつくりのものが割れ、中のプラスティックを子どもが口にした事例は日本の保育園でも起きています。
 本サイトでは2015年から、磁石の危険を指摘しています。

●重要なリーフレットです。職員、子どもを守るため、保護者にも伝えてください。『保育の場において血液を介して感染する病気を防止するためのガイドライン:ウイルス性肝炎の感染予防を中心に』(厚生労働省)

●「職員全員退職」で問題になった世田谷の企業主導型園2園の件は、そもそも「助成不採択」だったという週刊文春デジタルの記事

●保育園で子どもの爪を切りたい…。切って大丈夫です! ただし、何も言わずに切ると「園で勝手に切られた」と言う保護者の方もいますので、「爪が伸びています/角がとがっています。お子さん自身や他のお子さんを傷つける危険もありますから、切りますね」とまずお尋ねになることをお勧めします。厚生労働省の通知(3枚めの一番下)と、医行為に関する各種通知の一覧

●6人の科学者がレゴの頭を飲み込んで、どれくらいで体外に排出されるかを実験

●読み書きに困難をもつ子どもたちを支援する方法を集め、共有するサイト「読み書き配慮」(現在、事例を収集中)。このサイトをつくった方の記事(東京新聞)はこちら。掛札のコメントは個人ブログに。

●ポリオのような急性弛緩性麻痺(Acute Flaccid Myelitis)が、日本でも子どもの間に広がっていると。米国ではすでに診断例20、疑い例200以上。原因ウイルスは不明。対症療法のみ。なぜ、もっと早く報道しないのか、日本。

●東京新聞の連載、「広がる格差」「保育の質」。ひとつめの記事に載っているような園に勤める先生からご相談を受けると、私(掛札)は「自治体に報告して、職員全員で辞めてください」とお話しします。「子どものことを考えたら辞められない」とおっしゃいますが、そのような保育園は「子どものため」になっていません。万が一のことが起これば、保護者のためにも保育者のためにもなりません。そして、そもそもここで言われている「保育の質」とは、いわゆる「最低」基準や床面積基準、衛生、避難経路等の話。「子どものため=日本の将来のため」の真の「保育の質」の話はしていないのです。

●睡眠でもうひとつ「就学前の幼児が昼寝をやめたら」(2017年12月)。こちらは「未就学児の一律の昼寝習慣はNG?」(7月29日、読売)。「寝てくれないと作業ができない」「後でぐずる」「保護者に『もっと寝かせて』と言われる」、逆に「『あまり昼寝をさせないで』と保護者に言われる」も…。いずれも、配置が少なすぎる、作業量が多すぎる、そして、おとなの都合(園も家庭も)に子どものリズムが合わせられている状況を示している気がしてならない掛札です。

●大事な読み物がちょうど重なったので。「保育園無償化が効果ゼロに終わる3つの理由」(秋田喜代美・東京大学大学院教授)、「学校プール全廃の自治体も」、そして「豪雨災害で課題浮き彫り 保育施設の休園基準は」

きわめて重要 JCRファーマの「ベビーセンス」(睡眠アラーム)が自主回収。子どもの動きが減ったり止まったりした際に鳴るアラームが一部製品で作動しない不具合。ベビーセンスは以前からありますが、補助金が出るという話になってから参入した器具は新しく作られたものばかりと推察されますので、これから不具合が出てくると思います。「むやみにアラームが鳴る」(偽陽性)は発見されやすいのですが、「子どもが異常な時にアラームが鳴らない」(偽陽性)は、通常では発見しにくく、アラームが鳴らずに死亡してからわかるという可能性もあります。モニターを信頼せず、必ず睡眠チェックをしてください(こちらの「睡眠モニター」の項)。

●国民生活センターの「強力な磁石のマグネットボールで誤飲事故が発生:幼児の消化管に穴があき、開腹手術により摘出」。ようやく日本でも事例が表に出ましたか(欧米ではこの種の玩具はリコールされていますが、日本ではされていませんので)。当サイトでは、2015年からお伝えしております…。今はプラスチックの棒に2か所程度、小さい磁石を埋め込んだマグネットバーが普及しています。あの磁石も簡単に取れ、かなり強い磁力です。保育園ではお使いになりませんよう。「全体が磁石」のバーをお使いください。

子どもの血液型を保護者に尋ねる必要性はどこにもありませんし、そのための検査をわざわざする必要もありません(子どもも保護者も病院も迷惑です)。世界的に見れば、自分の血液型をたいていの人が知っているこの国のほうが不思議、です。血液型と性格…? 言わずもがなです。

●東京都(生活文化局)がまとめた磁石の誤飲アンケートの結果。本サイトでは当初からずっと、この危険をお伝えしています。なんでも口に入れる時期の乳児しかしないかというと、そんなことはなく、ニュースの11月11~13日頃(ギリシャのニュース)をご覧になるとおわかりの通り、11歳児でも「実験的に」します。つまり、幼児だってするのです。米国では、非常に強い希土類磁石の球(本サイトのこちらに載っている磁石と同じタイプのもの)をピアス代わりに口の表面と裏側につけ、誤飲している事例(10代以降)も報告されています。

二酸化塩素によるウイルスや細菌の除去をうたう製品(芳香剤のような形で置くもの、首からぶらさげるものなど)については、2010年に国民生活センターが、さらに2014年、消費者庁(このページはなぜか消えています)が「表示を裏付ける合理的根拠が示されず」としていますが、いまだにたくさん売られています。国立病院機構仙台医療センターの西村秀一医師らが発表した研究(2016年2017年)によると、据え置き型もからだに装着する型も、ウイルスや細菌を殺す効果が見られませんでした。こうした情報を知っている保護者からすれば、「効果がないのに何をしている?」と思われるでしょうし、なによりお金の無駄です。逆に、「こういう製品を使ったら?」と言われたら、「効果が証明されていないと消費者庁も言っていますから」と答えてください。

●聴覚過敏でイヤーマフを使っている子どもたちの話(NHKはニュースがすぐ消えてしまうのでPDF)。掛札もひどいミソフォニア持ちなので、これはすごくわかります(ミソフォニアは聴覚過敏ではありません。他人が発する特定の音に対してfight or flight〔闘争か逃走か〕反応を起こす脳の病気です)。ミソフォニアについては以前、あまりに世の誤解がひどかったので個人サイトに書いたのですが、ネット上に情報が広まったこともあり、一時的に消してあります。そのうち、また掲載し直します。

●玩具の誤嚥の話をし続けてきた掛札としては、「乳児は口に入れるだけなんだから、形が野菜や魚そのものである必要性はないんじゃない? 木かプラスチックだし…」「幼児は見立て遊びで、もっと自由に遊んだほうがいいんじゃない?」と思い…、そうしたら、『具材-ごっこ遊びを支える道具』という本を「手作り大好き!」な企業系保育園の園長先生に見せていただきました。食べ物に見えるものだけでなく、もっと抽象的な形、簡単にできるものもたくさん載っています。こちらから直接買うか、各地の「こどものとも」にご注文を。こういうちまちました作業をするのが気晴らしになる!という方に、ぜひ(嫌いな人に無理やりさせてはダメ)。

●明治大学科学コミュニケーション研究所の「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」はこちら。「牛乳はからだに悪い」「ワクチンは打たないほうがいい」といった言説に科学的な裏付けはある? 逆に、「牛乳はからだにいい?」「ワクチンは絶対に必要?」…。科学は万能ではありませんし、研究は進むものであって、白か黒かという結論が容易に出るわけではありません。「どうなんだろう?」と知りたい方には、このサイトは有用だと思います。でも、これを印刷して保護者に渡すような安易なことは、絶対におやめになったほうがいいと思います。新刊にも書きましたが、人間は「データがあるなら」とそれまでの態度を変える生き物ではありません。へたな出し方をすると、逆に、相手の(今の)態度をより硬化(強化)させてしまいます。

●東京都内の保育園でこの添付文書にある傷害事故が起こりました。下部に書いてある注意事項はその通りですが、おままごとで静かに遊んでいる子どもまで、それも合同の時間(つまり送迎時間)にまで、死角を作らずに見ていろ、というなら、今の配置ではまったく足りません。職員が「自分たちが悪かった」と思うのは大事ですが、そもそも蝶番(ちょうつがい)で止まっているドア状のものなのに、当たる部分にすき間をつくっておかない玩具デザインの問題でもあります(最近の保育園トイレのドアを考えてください。指をはさめない構造です)。子どもが指を入れた状態で自分で倒れたのか、他の子どもが押したのか、なにが起きたのかはわかりませんが、「自分たちが悪かった」だけではなく、メーカーにも報告をしてください。あるいは私たちの所にメールをください。製品安全の専門家がおりますので。

●てんかんの既往がある米国ジャーナリストのTwitterに、点滅するGIFアニメ画像を送り、発作を誘発させたとして、米国の29歳男性が逮捕されました(ネット上のストーカー犯罪容疑)。このジャーナリストの意見に腹を立てていたようで、「この画像で、発作を起こして死ぬかな」などともツイートしていたよう。その後、40人以上が同じ(ような)画像をこのジャーナリストに送りつけているようです(英語各紙、2017年3月18日)。この事件そのものは保育園と関係ありませんが、行事の練習などで保育中にスマホを使う機会も増えてきているようです。間違っても、無関係な画像等を子どもに見せないこと。特に、GIFアニメ画像には点滅のものもたくさんあります。子どもでももちろん、てんかん発作を誘発します。

(2017年2月29日末)男性保育士が女児を着替えさせることについてニュース等に載っていますが、保護者とのリスク・コミュニケーション及び園のリスク管理(コントロール)の観点からすると、次の通りです。1)男性保育士による女児(および男児)への性暴力は起きており、保護者の懸念を否定はできない。2)性暴力をする人をスクリーニングすることはできず、誰がするかはわからない(掛札は海外の研究なども調べましたが、現状では「スクリーニングできない」です)。3)よって、保護者に「うちの男性保育士は大丈夫です」と宣言することはできず、宣言したとしても保護者が安心するわけではない。4)保護者に「安心してください」と言った上で万が一、性暴力が起きた場合、園にとってだけでなく、保育業界全体に大きな悪影響を及ぼす。5)以上の点を考えた上で、着替えやおむつ替え、トイレの介助(女児だけでなく男女児両方)を男性保育士がする必要があるかを考える。「男性だからこそ」と言うのであれば、「だからこそ」が着替えやおむつ替え、トイレの介助なのかを考える(「子どものおむつ替えやトイレの介助をしたいから保育士になりました」と言う人は、そもそもいないはず)。5)「うちには、そんなことを言ってくる保護者はいないから大丈夫」ではない。心配でも、保育園との関係を壊したくないために言わない保護者もいる。対応を決定して、保護者に伝える。(以下、29日加筆)男性保育士が子どもに「可愛いね」「美人だね」と言うことがあり、気になっている、というご指摘をいただきました。女性保育士も子どもに「イケメンだね」「可愛いね」とは言いますが…。子どもから保護者に「今日、(男の)先生に『可愛い』って言われたよ」と伝えることもある、確かにそうです。でも、大事な問題はそこじゃありません。考えてみてください。すべての子どもに平等に「かわいい」「イケメン」「美人」と言いますか? 言いませんよね。おとなも「選んで」います。自己肯定感を育てるという点では、容姿というそもそも文化的な価値判断が強くあり、自分ではどうにもすることができないことを(たとえ良い意味であっても)子どもに言うというのは、保育・教育の方法として正しい方法ではありません。「私ってかわいいんだ」「僕ってイケメンなんだ」という、実質を伴わない優等感情(これは自己肯定感ではなく、ナルシシズム〔自己愛〕と呼ばれる)を育て、言われない子どもたちには劣等感を植えつけます(他の子が言われているのを見て、自分は言われないのをわかっているわけですから)。