5 附 (2) 外傷(ケガ)事例(過去のニュースから)

▶発出年を確認中。数年前、東京都の保育施設で起きた指の不全切断事故後、都が各園に出した注意喚起文書

▶〔支柱に登って落ち、重体〕2021年12月6日午後5時頃、大分県大分市にあるスポーツ施設の敷地内で、7歳児が倒れているのを通行人が見つけた。頭を強く打ち、意識不明の重体。現場の状況などから、以前は看板が取り付けられていた支柱にのぼって遊んでいたところ、支柱が折れて落下したとみられる。支柱は幅約5メートル、高さ約3メートルで、さびが確認されたという。

▶〔中庭の石碑の下敷きに〕2021年11月16日午前10時半頃、長野県長野市の小学校の中庭で5年生が倒れた石碑の下敷きになった。休み時間、この児童が高さ75センチの石碑に体重をかけたところ、基礎から台座がはずれたもの。周りにいた児童が教師に知らせ、児童は午前11時頃に市内の病院に搬送され、その後ドクターヘリで移送された。今月4日に実施された点検では、石碑に異常はなかった。事故を受けて点検したところ、17日の時点で市内小中11校から石碑のひびや、ぐらつきなどの問題が計15件見つかったと報告があった。〔掛札コメント〕4月の防球ネットや2018年の墓石もそうですが、「体重をかけることは想定していない」という話なのでしょう。でも、実際には起きるわけです。

〔ローラースライダーで重傷〕2021年11月2日、新潟県五泉市の小学生5人(1年生と2年生)が加茂市の公園にある大型のローラー式滑り台(全長150メートル)でケガ。1人がカーブの部分で鉄の柵に顔ぶつけて鼻を骨折する重傷。児童は校外学習で訪れ、間隔を空けて順番に滑っていたが、1人の児童が柵にぶつかって止まった後、あとに続いた児童4人も次々とぶつかったとみられる。近くに「雨上がりなどはスピードが出やすい」「カーブでは、鉄の柵にぶつかってけがをするおそれがある」などと注意喚起の看板が立てられていた。遊具は設置から約30年経過。〔掛札コメント〕ローラー滑り台はよく滑るので、園や公園にもありますが、よく滑るだけに、怖くなった子どもが途中で止まってしまったりもします。足などで壁を押さえて止めようとすると、そのまま足を支点にして放り出される危険も(これは普通の滑り台でも起こります)。また、ローラーのすき間に服の端やヒモがはさまると、同様に放り出されるリスクがあります。特に、老朽化しているとローラー間のすき間や、ローラーと壁のすき間も広がるでしょうから。


▶〔教室の天井からモルタル落下〕2021年9月2日午後2時過ぎ、岐阜県岐阜市の市立小学校の教室で、天井部分にある梁からモルタルの一部(厚さ8mm、幅約43cm、長さ約1.8m)が床と机の上に落下した。複数の児童が授業を受けていたが、けが人はいなかった。

▶〔ブランコのチェーンがはずれる〕2021年7月13日、奈良県奈良市の公園で5歳児がブランコで遊んでいたところ、チェーンが留め具から外れた。児は転倒して左足の骨を折る全治1か月の重傷。市が今年4月に定期点検を行った際には問題がなかったという。事故原因について「留め具が緩んでいた可能性がある」とし、市内の公園にある全てのブランコの緊急点検を実施している。

▶〔更衣室の天井からコンクリート片が落下〕2021年7月5日午後4時過ぎ、大阪府大阪市の市立中学校のプール更衣室で、天井から幅約30センチ、重さ約5キロのコンクリート片が落下、2年生1人が頭頂部に約2センチの切り傷を負い、病院に運ばれた。当時、水泳部の部員、数人がいた。更衣室は1976年に建設され、今秋に建て替え予定だったということで、市教委は「老朽化によるとみられる」としている。

▶〔工事現場で防音パネルの下敷きになり、死亡〕2021年7月3日午前11時頃、東京都中野区で小学校校舎の解体工事中、作業員が防音パネルの下敷きになり、死亡。当時、作業員は一人で作業をしていて、クレーンの付いたトラックの近くで倒れていた。〔掛札コメント〕被害者はおとなですが、子どもでも同様の事故は起こりうるので載せてあります。以下、同様の事例も同じです。

▶〔擁壁のコンクリート片でケガ〕兵庫県神戸市垂水区の市立中学校で2021年5月10日午後1時過ぎ、重さ約50キロのコンクリート片(長さ62センチ、幅26センチ、高さ14センチ)が落下し、生徒1人が左足に軽傷を負った。校舎前の玉石積み擁壁(高さ約90センチ)に生徒が手をかけてもたれかかったところ、上部の土留め用のコンクリート片が落下した。固定されていたが、土の圧力で不安定になっていたとみられる。

〔防球ネットが倒れ、1人死亡〕2021年4月27日午後3時頃、宮城県白石市の市立小学校で校庭に設置された防球ネットの木製の支柱1本が根元から折れ、小学6年生2人を直撃。1人は頭を強く打って死亡、もう1人もあごの骨を折る重傷。事故があったのは放課後で、2人を含む児童6~7人がネットに寄りかかったり、揺らしたりして遊んでいたという。
 ネットは校庭に埋め込まれた2本の木製の柱で支えられており、折れた支柱は高さ約6メートル、直径約17センチ、重さは約40キロ。留め具などで固定はされていなかった。ネットの設置記録は学校に残っていないというが、「おそらく20年は経っているのではないか」(同市教育長)。市教委は学校の遊具について年1回の点検を業者に依頼しているものの、このネットは対象外。教員が毎月1回、目視したり触ったりして点検していたが、同月12日の点検時に異常は確認できなかったという。教育長は、「遊具は基本的には、ものを使って遊ぶためにあるので目が届くが、防球ネットはブランコや滑り台のように、それを使って遊ぶことが目的ではないことから落とし穴があったかもしれない」と。

▶〔揺動遊具の破損でケガ〕群馬県伊勢崎市の公園で遊具が破損し、2021年4月24日、5歳児と3歳児が軽傷を負った。壊れたのは、乗って揺れながら遊ぶ木製スプリング遊具で、対象年齢は3~6歳。5歳児が遊んでいたところ、ばねが付いている台座部から、両手をかける部品がはずれて胸を打った。この児と保護者が医療機関へ行くために現場を離れていた間に、はずれた部品を誰かが元に戻したとみられ、同日、別の児がこの遊具を使って鼻にけがを負った。遊具は1999年設置。4月2日に点検したばかりで、破損原因は不明という。

▶〔遊具部品が落下し、骨折〕沖縄県宮古島市の港内多目的広場で2021年3月25日午後、木製船型遊具のステンレス製ハンドル(直径40センチ、重さ6.1キロ)が遊んでいた2歳児の足に約1メートルの高さから落下し、児が指を骨折した。全治2カ月。施設は設置から15年ほど経過。市は毎月、公園遊具を点検しているが、何らかの理由でボルトの締め付けが緩んでいたとみている。

▶〔玩具の針金がまぶたに刺さる〕埼玉県上尾市内の商業施設内にある保険代理店で2月、3歳児の右目まぶたの裏に釣り針状の針金が刺さって出血し、救急搬送される事故が起きた。両親が個室で手続きを行っている間、キッズスペースでは幼児用プールに浮かぶボールを釣り上げて遊べるようになっており、玩具の釣りざおから出ているひもの先に、釣り針のように曲がった針金が付けられていた。個室とキッズスペースの間には仕切りがあり、両親側から児の様子は見えない状態。店側は「保育士が常駐しており、安心してお子さんを預けられる」「他の従業員も研修を受けている」と両親に説明したという。児の右目まぶたの裏に、えぐられたような傷ができ、「視力低下などの可能性はわからないが、眼球打撲の疑いもある」と診断され、しばらく通院が必要になったという。


▶〔犬の尿で信号柱が腐食〕三重県鈴鹿市の交差点で2021年2月18日、鉄製の歩行者用信号柱(高さ6.5メートル)が倒れた件で県警は、犬の尿(尿素や塩分)により腐食が進んだ可能性が高いとする調査結果を7月13日までにまとめた。信号柱の耐用年数は約50年だったが、この柱は設置されてから23年しか経過していなかった。県警科学捜査研究所が調べたところ、柱の根元から、同じ交差点にある別の信号柱に比べて約42倍の尿素が検出された。

▶〔遊具から落ちて60代が死亡〕徳島県板野町の遊園地で2020年12月29日午後4時半頃、県外在住の60代男性が遊具から落下して、同日に死亡。同園は「施設の設備に問題がなく、遺族の了解が取れなかった」として2021年1月末まで事故を公表しなかった。ジャングルジムと滑り台の遊具(高さ約12メートル)で娘と遊んでいた男性が2階に上がる階段から地上に落ちたもの。園は30日に遊具を閉鎖して安全点検を実施、問題が見られなかったので31日に使用を再開している。


▶〔バスケットゴールの部品でケガ〕長野県須坂市の市民体育館で2020年9月14日、バスケットゴールの部品が落ち、ゴールを収納しようとしていた中学生に当たり、頭を2センチ切るケガをした。落下した部品は長さ約1.2メートル、重さ3キロの鉄の棒でゴールを収納するための部品。部品を止めていたネジが緩んでいたことが原因とみていて、定期的に専門業者の点検を行うとしている。

▶〔高さ3メートルの遊具から転落〕2020年7月16日、北海道千歳市のキャンプ場で2歳児が遊具から転落。階段を上る際、高さ2.5メートルの所で母親の目の前で足を滑らせて落ちたもの。一時意識不明だったが回復し、頭部骨折の重傷で入院中。この遊具は6月1日にも3歳児が転落する事故が起き(軽傷)、市は当分の間、遊具を使用禁止にした。〔掛札コメント〕で、ほとぼりがさめると、しれっと使用を再開するんですよね…。


▶〔駅のエスカレーターで将棋倒し〕2020年6月25日午後1時過ぎ、東京都豊島区のJR池袋駅構内の下りエスカレーターで「将棋倒しになって人がけがをしている」と119番通報があった。50代の男性が突然、意識を失って倒れ、男性の前にいた80代の男性2人と50代の女性ら2人が巻き込まれた。3人が軽傷。最初に倒れた男性は意識を回復し、命に別状はないという。〔掛札コメント〕エスカレーターもそうですが、今は(特に下りの階段で)スマホを見ながら歩いている人がけっこういます。私、急いでいない時は人波がなくなるまで階段を下りません。落ちてくる人の巻き添えになるなんて、まっぴらごめんです。

▶〔園庭の石塀が崩れる〕長崎県長崎市の市立保育所で2020年6月19日午後2時頃、園庭の石塀の一部が崩れた。大きな音に気付いた職員が確認したところ、幅6メートル、高さ2メートルにわたり崩れていた。当時、園庭には誰もおらずケガ人はいなかった。石塀は建築基準法を満たしておらず、市は今年度中に撤去を予定していたが、コーンや柵の設置など安全対策はとられていなかった。


▶〔手すりが腐食? 転落死〕2020年5月29日午前8時過ぎ、北海道釧路市の路上に人が倒れているのが見つかった。搬送されたが死亡を確認。飲食店が入るビルの7階の階段から転落したとみられ、近くに手すりの一部が落ちていたという。階段には、あるはずの手すりがなかった。ビルの階段の手すりが腐食していた可能性がある。〔掛札コメント〕腐食で棒状のものがはずれたり、倒れたりする事例はいろいろありますが、たとえば、川の欄干が腐食していて、子どもがよりかかったら…ということも起きます。

▶〔ブランコ落下でケガ〕長崎県佐世保市で2020年4月23日、市内の公園に設置されたブランコ上部のつり金具が壊れてブランコが落ち、11歳児が足を捻挫するなどのけがをした。市が管理する公園の遊具は、安全が確認されるまで使用禁止にする。ブランコは2004年に設置、昨年10月に安全点検をしたが、問題は見つからなかった。つり金具の破損は、磨耗と劣化が原因とみられる。4月12日にも別の公園でスプリング遊具が破損し、子どもがけがをした。

▶〔ブランコの鎖が切れる〕滋賀県彦根町の公園で2020年4月17日午後3時過ぎ、ブランコの鎖が切れ、小学校5年生が落ちる事故。鎖骨などを折り、病院に搬送されたが、命に別条はない。ブランコのいすの部分と鎖をつなぐ金具が壊れたとみられる。

▶〔エア遊具が横転してケガ〕2020年2月9日午後2時頃、山形県山形市にある商業施設で、空気で膨らませて作った大型の滑り台(エア遊具)が横転。当時6人が遊んでおり、子ども4人が軽いけが。高さ5メートル50センチ、奥行きが9メートルで、8~9日の2日間の予定で設置されていた。〔掛札コメント〕屋外に置かれたエア遊具が風にあおられて舞い上がり、子どもが死亡する事故は、各国で起きています。

▶〔石膏ボードを踏み抜き、3メートル転落〕愛知県名古屋の市立中学校で2019年12月27日、部活動の時間中に1年生が体育館の屋根裏から転落し、足の骨を折る大ケガをした。生徒が屋根裏に入ったところ、石膏ボードの底が抜け、約3メートル下の階段に転落したもの。屋根裏へ行くには梯子を上る必要があり、普段は人が立ち入らないため、入り口部分に鍵はなかった。生徒は聞き取りに対し、「掃除をするために入った」と話しているが、清掃を指示した顧問教師は「目の届く範囲で掃除するように」と伝えていたという。

▶〔強風で工事用足場が倒れる〕2019年12月12日午前10時半頃、静岡県藤枝市内の競技場で外壁塗装工事用の足場が倒れ、マラソン大会をしていたこども園の保護者6人と園児2人がケガをした。前夜から強風注意報が出ており、強風で倒れたとみられる。足場は高さ5メートル、幅118メートルのうち約100メートル。事故当日、工事は行われていなかった。

▶〔通過電車にひっかかり死亡〕2019年10月23日朝、東武鉄道西新井駅で、ホームを歩いていた30代男性の持っていたかばんが後ろから走行してきた特急電車に引っかかり、男性は頭などを車体と柱にぶつけ、死亡した。点字ブロックより外側を歩いていたという目撃情報もある。同駅にはホームドアが設置されていない。〔掛札コメント〕スマホを見ながらホームを歩いている人も多いですから、ホームドアのないホームではこの種のリスクが上がっていると考えられます。自分は端を歩いていなくても、車両にぶつかった人が飛んできて被害に遭うこともあります。

〔3歳児が滑落、頭部外傷を見逃す〕 ★検証報告書は「役立つリンク」
 京都府大山崎町の町立保育所で、3歳児が2019年10月21日の園外保育中に滑落し、重傷を負った。命に別状はないが、入院中。21日午前10時半頃、散歩中だった保育士2人と年少児14人のうち、園児1人が天王山山道の橋周辺で約3.6メートル下に滑落。事故直後、園児は意識があり自力歩行もでき、保育士らは手と腰の擦り傷の軽傷と判断した。当日夕方に頭痛を訴え、保育士と保護者が頭の傷を初めて確認し、近くの医療機関を受診した。22日も頭痛が治まらなかったため別の医療機関に行ったが、24時間の経過観察とされ、23日は通常通り通園したという。24日に登園後、顔に腫れなどの症状が見られ、左前頭部の骨折と脳挫傷と診断された。町は、事故が起こった緊急時の対応や保護者への連絡体制など危機管理が不適切だったとしている。併せて、21日の受診では、園から保護者への事故当時の滑落状況の説明も不十分だったことから触診による診察だったという。
→検証委員会が報告書を提出。事故当時、谷にかけられた幅約1.5メートルの欄干のない橋を園児が1人ずつ渡るという、勇気だめしのような「チャレンジ」が行われていた。渡り終え、待機場所にいた児が職員のところに行こうとして斜面から滑り落ちた。〔掛札コメント〕5歳児であっても、こんな「チャレンジ」を園がするのはありえません。おとななら「自分はしない」と言えるかもしれませんが、子どもは言いません(言えません)から。

〔回転ジャングルジムが根元から折れる〕2019年10月11日、長野県飯島町の公園で回転ジャングルジム(回旋塔)が支柱から折れて倒れ、児童7人が軽いけがをした。公園に設置されたのは1994年、2年前の時点で「構造が現行の基準に適合しない」と指摘された他、折れた箇所とは別の接合部分に問題があり「修繕するまで使用不可」と報告されていたが、担当者が「遊具本体に影響はない」と判断し、使い続けていたもの。一昨年9月と今年1月の点検では、支柱に問題は確認されなかったという。町は公園を立ち入り禁止とし、滑り台など3つの遊具に問題が見つかったため、今後、改修や撤去をする予定。〔掛札コメント〕このタイプの遊具は箱ブランコ同様、本体が回転する力によって子どもが放り出されたり(例:小さい子どもがつかまっている時に、大きい子どもが回転させる)、床面と地面の間にはさまれたりすることで深刻な事故につながるリスクが高いと指摘されているものです。


▶〔校舎の窓がはずれ、児童がケガ〕2019年10月9日午後2時半頃、長崎県大村市の小学校で掃除をしていた児童が換気をしようと窓を開けたところ、幅約90センチ、高さ約60センチの窓がサッシごとはずれ、外にいた4年生の背中に当たった。児童は背骨を骨折したおそれ。窓は地面から約1.5メートルの高さにあり、落ちた後にガラスが割れたものの周囲の児童にはケガはなかった。校舎は1971年完成で、老朽化が原因とみられる。

▶〔強風でテントが飛ばされる〕2019年9月12日午前11時10分頃、静岡県静岡市葵区の幼稚園で運動会の練習中、園庭に設置したテントが飛ばされ、園児3人がけがをして救急搬送された。強風の影響とみられる。
→テントに杭を打つなどの安全管理を怠ったとして、2020年3月18日、業務上過失傷害の疑いで園長と運動会の責任者だった教諭が書類送検された。

▶〔体育大会入場門が倒れる〕2019年6月6日午後2時頃、富山県高岡市の高校のグラウンドで鉄パイプ製の入場門が倒れて生徒4人が負傷、2人が病院で手当てを受けた。いずれも軽傷とみられる。体育大会で、生徒約60人らが次の種目に参加するため入場門付近で待機していたところ、突風が吹き、門が倒れた。入場門は高さ3メートル、幅7メートル、奥行き1.5メートル。鉄パイプで組み立てられ、横断幕が掲げられていた。左右両脇の計2カ所が杭で固定されていた。市内では5月25日にも小学校の運動会でつむじ風が発生し、テントが飛ばされて児童数人が軽傷を負った。

〔床面の窓を開けて転落〕埼玉県越谷市の市民会館で2019年6月3日午前10時過ぎ、市内に住む2歳児が4階ホールの窓から約4メートル下の3階ベランダに転落した。外傷性くも膜下出血などの重傷。意識はあるという。児が転落したのはアーチ型のガラス窓で、床面とほぼ同じ高さに設置され、高さ100センチ、幅170センチ。内側からは左側のレバーを操作して開けられる。窓の手前に鉄の棒5本を14センチ間隔で渡した柵があるが、消防の緊急活動用のため施錠されていなかった。児はサークル活動の母親と会館に来ており、母親が動きを見ていたものの、わずかな間に柵を手前側に開け、何らかの理由でガラス窓も開いたとみられる。〔掛札コメント〕「母親が目を離したのが悪い」ではなく(サークル活動の目的で来ていたのですから)、その時だけでも柵を施錠する。それだけで防げた事故です。がっちり施錠する必要などないのです。簡単な施錠であれば、子どもは開けるのに時間がかかり、その間におとながみつけられるでしょうから。


▶〔建設現場から鉄の棒が落下、歩行者がケガ〕2019年5月16日午後2時前、東京都品川区のJR五反田駅前の建設現場で鉄の棒が落下して歩行者に当たり、軽いけが。落ちた鉄の棒は長さ42センチ、重さ730グラムで溶接に使うためのもの。現場は駅前ロータリーのすぐ近くで、人通りが多い場所だった。〔掛札コメント〕散歩の時などに起こりうる事象です。

▶〔突風でテントが飛ばされる〕福島県鏡石町の小学校の校庭で2019年5月11日午後、運動会の途中、突風によってテントが飛ばされ、児童11人と保護者1人が軽いけがをした。約10張りのテントのうち、少なくとも1つが飛ばされてテントの中や周辺にいた人に当たった。テントは支柱を土のうで固定していた。この日は県内各地で夏日となり、地上の空気が温められて局地的に上昇気流が発生し、渦を巻くような強い風が吹いたと考えられるという。

▶〔公園であずまやが倒れて大ケガ〕2019年4月、愛知県扶桑町の県営公園で休憩場所のあずまやが倒れた事故を巡り、公園の管理事務所の所長ら3人が業務上過失傷害の疑いで書類送検された。鉄製の支柱が根元から折れて倒れ、下で座ろうとした人が右足を挟まれ骨折する大ケガをした。月に一度、あずまやに腐食など異常がないか点検することになっていたにもかかわらず、行われていなかった。3人は点検を怠った容疑を認めているという。

〔おぶった児が落下〕岡山県岡山市の市立保育園の保育室で2019年4月15日午前、保育士が背負っていた0歳児がおんぶひもをすり抜けて約1メートルの高さから落下し、畳に額を打ちつけて搬送、入院した。けがの程度は不明で、入院は約1週間の予定。保育士が、他の児に対応しようと前かがみになった際、左肩付近から児が落ちたもの。〔掛札コメント〕おんぶひもから落ちる事故は下にもあり、多額の損害賠償になっています。おんぶひもの緩みや、手足の抜けはおぶっている職員にはわかりにくいのですから、誰かが子どもをおぶっていたら、その子の様子を見るのはまわりの先生たちの役目です。

▶〔学童支援員が門扉の下敷きに〕2019年4月12日午後7時過ぎ、栃木県栃木市の小学校正門で、学童支援員が鉄製門扉を閉めようとしたところ、片方の門扉が倒れ、下敷きになった。支援員は腰椎を圧迫骨折する重傷。

▶〔緞帳が落下、園児がケガ〕2019年3月8日午前、愛知県武豊町の中央公民館で舞台の緞帳(どんちょう)が落ち、舞台の上で練習をしていた保育園児6人が軽傷を負った。1976年に設置された緞帳は、縦5メートル、幅105メートル、重さは約350キロ。5.5メートルの高さから落下。緞帳を巻き上げる5本のワイヤのうち2本が切れていたが、昨年の12月22日の点検では異常は報告されなかったという。

▶〔校庭の電柱が倒れる〕2019年9月9日正午頃、岐阜県岐阜市の小学校で、校庭にある高さ約13mの照明付き電柱が倒れた。体育の授業中だったが、電柱はフェンスに沿って倒れたため、けが人はいない。電柱は1979年に製造・設置されたコンクリート製で、同時期かそれ以前に製造されたものは、岐阜市立の小中学校など70校に少なくとも258本あるという。

▶〔800キロのひさしが落下〕大阪府松原市の市立小学校で、校舎入り口の高さ3メートル位置にあった重さ約800キロのコンクリート製のひさし(幅210センチ、奥行き92センチ、厚さ16センチ)が根本部分から折れて落下しているのが見つかった。2019年1月15日朝に出勤した校長が発見したが、12日午後7時頃まで異常はなかった。13、14の両日は職員、児童とも不在だったという。校舎は鉄筋コンクリート造りで築約60年。建築基準法に基づき、3年に1度校舎の点検を行っているが、ひさしは点検していなかった。

▶〔保育園近くでクレーンが横倒し〕2019年1月28日午前10時頃、兵庫県神戸市須磨区のマンション建設現場で、高さ約15メートルのクレーン車がアームをあげた状態で横倒しになった。アームの一部は隣接する産婦人科医院の駐車場に倒れ込んだが、駐車場に車はなく、けが人はいない。反対側の約20メートル先には保育園があり、当時、園内では活動が始まっていたが被害はなかった。工事責任者は「足元の支持がちょっと弱かったのが原因」「足元をすくわれて転倒したので、それ以上はない」と話しているという。〔掛札コメント〕「それ以上はない」って…。「足元の支持がちょっと弱かった」でクレーンが倒れては困ります。

▶〔秋祭りの太鼓が横転、子どもが重傷〕2018年10月20日午後10時過ぎ、香川県観音寺市の市民会館駐車場で太鼓台が横転、5~12歳児3人を含む7人が頭を打つなどし、救急搬送された。うち9歳児が頭蓋骨を骨折するなど3人が重傷。横転したのは、秋祭りで駐車場に集まり、太鼓台を担ぎ上げる「かきくらべ」に参加した9台のうちの1台(高さ5メートル、重さ3トン)で、事故当時は台車に乗せられ、関係者が写真を撮っていた。複数人が上に乗っていたといい、業務上過失致傷容疑も視野に警察が調べている。

▶〔装飾パネルが落ち、通行人が死亡〕2018年10月1日午後3時半頃、神奈川県横浜市で、9階建てビルの屋上部分に取り付けられていた金属製の装飾パネル4つが落下し、通行人に当たった。搬送先の病院でその後、死亡が確認された。現場はJR関内駅から200メートルほど離れた繁華街。

〔ワゴンのスープがかかりやけど〕 ★検証報告書は「役立つリンク」
 愛知県知多市の市立保育園で2018年7月18日、1歳児の顔や体に給食のスープ(約70度)がかかってやけどをし、入院した。保育士が目を離した間に、給食を運ぶワゴンの上にあった鍋に手を伸ばしたもの。市は、「救急車を呼ぶべきだったが、職員の車で搬送してしまった」などと説明。児の親族は「救急搬送など事故対応マニュアルを守らないずさんさで、事故後も誠実とは言えない」と話している。市は市内の保育園に対して、ワゴンを教室に入れないようにするなど安全対策を指導したという。 →市は2019年6月7日、園児側に約160万円を支払うことで和解したと発表した。〔掛札コメント〕ワゴンを教室に入れなければ、かえって危ないですよね。そもそも70度のスープを出す必要がありますか?

〔プールの底がはがれてケガ〕2018年6月13日、茨城県つくば市の小学校で3年生の水泳の授業中、児童11人がプールの底のプラスチックで足を切るなどのけがをした。うち1人は足の裏を8針縫うけが。5月28日、プールの底3か所でプラスチックがはがれているのが確認され、応急処置としてゴム製のマットを敷いて対応していたという。13日がプール開きだったが、何らかの原因で敷いていたマットがはがれたとみている。〔掛札コメント〕底がはがれていたという以上に、水の中によけいな物を置いていること自体が危険です(ゴム製のマットが底にあろうと、浮遊していようと)。補修し終わるまで使わないのが当然、です。

▶〔ホームで時刻表カバーが落下、子どもがケガ〕2018年5月26日午前8時半頃、東京都千代田区の東京メトロ半蔵門線大手町駅ホームで、時刻表を保護するアクリル製カバー(縦42.5センチ、横195センチ、重さ約5.1キロ)が73センチの高さから落下し、ホームにいた9歳の子どもの足の甲に当たった。右足を打撲。カバーを固定するネジがゆるんでいたことが原因とみられる。

▶〔2階の手すりがはずれ、転落死〕栃木県那須塩原市の旅館で2018年5月20日、宿泊客が2階の窓のアルミ製の手すりに寄りかかったところ、手すりがはずれて転落し、全身を強く打って死亡した。手すりは製造から35年以上が経過しており、製品の不具合に起因する可能性もあるとして、「製品評価技術基盤機構(NITE)」が調べている。6月上旬に手すりのメーカー側から、重大製品事故の報告を義務づける消費生活用製品安全法に基づき、消費者庁に報告があったもの。〔掛札コメント〕こういった事故は消費者庁に報告が義務づけられています(報告されている事例は9-2)。未就学児施設で起きた事故もすべて対象となります。

▶〔石灯籠をすべて撤去へ〕三重県伊勢市の伊勢神宮近くの県道で2018年4月14日、路線バスのサイドミラーが接触した石灯籠の上部が落下し、歩行者が死亡した事故を受け、4月26日、5.5キロの道路沿いなどにある灯籠514基すべてを撤去すると発表した。灯籠は高さ2.4~6メートルで、昭和30年代に民間団体が寄付を募り、建てたもの。団体は完成後に解散。長年所有者がおらず、十分な保守点検がなされないまま道路を不法占拠する状態となっていた。以前も落下事故があり、大地震での崩落の恐れも指摘されていたが、「神宮周辺の風情を守ってほしい」との声も根強かった。だが、今回の事故を受け、バス停付近などの26基を撤去したところ、想定以上に危険なことが判明した。灯籠がある道路を管理する国、県、市の認識が一致、すべてを各管理者が撤去すると決めた。

▶〔風にあおられたマットの下敷きに〕2018年4月14日午前10時20分頃、福井県敦賀市の市総合運動公園内の陸上競技場で、小学校高学年児4人が強風にあおられたマットの下敷きになった。軽いけが。競技場では当時、陸上クラブの小学生約30人が走り高跳びの練習をしていた。マットは長さ約6メートル、幅約2.7メートル、厚さ約65センチで、風で浮き上がり飛ばされたという。同市では午前から強風注意報が出ており、午前10時15分頃に最大瞬間風速19.4メートルを観測。

▶〔カーブミラーが倒れる〕2018年4月14日午前11時頃、福岡県北九州市小倉北区の市道で、歩道脇のカーブミラーが根元から折れて倒れ、歩いていた中学生に当たった。生徒は頭を切るなどの軽傷。折れた部分がさびていたが、車と衝突したような痕跡はないという。生徒は友人数人と帰宅途中で、「いきなり倒れてきた」と話しているという。ミラーは平成12年に市が設置。

▶〔照明カバーが落下して軽傷〕大阪府堺市の府立大型児童館内で2018年3月20日午後1時半頃、高さ約2.5メートルの天井から重さ0.9キロ、直径約25センチの球状のガラス製照明カバーが落下し、6歳児の頭に当たった。児は病院に搬送され、頭部打撲の軽傷という。カバーを取り付けるねじが緩んでいたとみられる。

▶〔防犯ブザーの電池が破裂〕愛知県岡崎市で小学生に配布した防犯ブザーの電池が破裂する事故が相次ぎ、市が注意を呼びかけている。2018年3月19日、小学2年生の自宅で防犯ブザーの電池が破裂、今月には別の児童の自宅でも電池の破裂があったという。いずれもケガ人はいない。市は3年前から毎年小学生に防犯ブザーを配っており、去年4月に配布し、今回破裂したものと同じ種類の電池を使用した4200個については回収し、取り換える予定。

〔滑り台で指先切断〕広島県三原市の運動公園で2018年3月11日正午頃、複合遊具の滑り台で遊んでいた児が左手の人指し指の先端を切断する事故。滑る部分に使われている4枚のステンレス板のつなぎ目に指を挟んだ可能性が高い。公園の指定管理者は年に1度遊具を点検しており、昨年6月の点検で異常は確認できなかったという。

〔雨漏り放置で石こうボード落下〕大阪府松原市の市立幼稚園で保育室の雨漏りを2カ月以上放置した結果、2018年3月9日、天井部分の石こうボード(縦約60センチ、横約90センチ、重さ約3.5キロ)が落下していたことが9月にわかった。市は、状況把握や対応が不十分だったとして、市福祉部の幹部職員や市教育委員会事務局の職員ら計5人を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。市によると、昨年12月末、天井部分に雨水が染みているのが確認された。園側は「市に対応をお願いした」とし、市側は「聞いていない」などとして、点検や補修されない状況が続き、3月、登園した園長が落下を見つけた。当時は無人で、けが人はいなかった。

〔かまくらが崩れ、重傷〕岐阜県高山市丹生川町の認可外保育施設が市内の公園で2018年2月24日に開催した親子参加のイベント中、雪で作った「かまくら」が崩れ、子ども2人とおとな1人が下敷きとなり、おとなが背骨を折る重傷を負った。子ども2人にけがはなかった。保育施設の所長によると、午前10時頃から親子ら約40人が参加し、除雪作業で集められた雪山(高さ2メートル、幅3メートル、奥行き5~6メートル)に穴を掘り、かまくらを作った。午後1時頃、完成したかまくらの中で、施設外から参加した保育士と子ども2人が食事をしていたところ、突然崩れた。施設所長は危機管理が甘かったとして「かまくらを作ったことのある経験者に危険性を聞いて、参加者に注意喚起すべきだった」と述べ、謝罪した。

〔墓石の下敷きになり死亡〕 ★検証報告書は「役立つリンク」
 2018年2月19日午前10時半頃、長野県高森町の墓地で町立保育園の4歳児が倒れた墓石の下敷きになった。病院に搬送されたが、意識不明の重体(23日に死亡)。園児46人は当時、保育士4人に引率され、保育園から約600メートル離れた所にある、墓地に隣接した広場で遊んでいた。他の児の知らせで保育士が墓地に駆けつけたところ、児が墓石の下敷きになっていた。墓石は高さ80センチ、幅40センチ、奥行き20センチ。土台の石の上に乗っており、固定されていなかった。遊んでいる間に数人の園児と隣の墓地に入ったとみられる。
→町は保育活動中の事故と責任を認めたうえで、両親に5700万円余の賠償金を支払う方針を固め、示談が成立する見通し。2019年1月7日の町議会臨時議会で、賠償額を定めた議案が全会一致で可決された。
→2020年2月19日、当時の園長と引率した保育士4人が書類送検された。園外保育の安全管理を怠り、見守りをおろそかにしたなどとして業務上過失致死の疑い。
→事前に現場を下見したと証言していた保育士(退職)が実際には下見を行っていなかった問題を巡り、町は2020年6月29日、第三者委員会(昨年8月に解散)を再び設置した。警察は下見をしていなかったと判断し、2月にこの保育士ら5人を業務上過失致死の疑いで書類送検。事故当時の町マニュアルが定めていた「あらかじめ目的地の下見を十分に行う」「当日、状況の変化がないか確認をする」など園外保育の準備に必要な6項目がいずれも順守されていなかった。
→検証委員会が再度、聞き取りをしたところ、下見しておらず、事前に作成する園外保育の計画書も目的地が誤っていたことから、事故後に書き換えていたことがわかった。
→(2021年)引率した保育士の1人が、事前に下見していないことを口外しないよう別の保育士に依頼していた疑いがあることがわかった。この保育士は町の事故検証委員会に対し、当日午前7時55分頃、通勤途中に現地を訪れ、「5分程度、下見した」と証言。しかし、実際には下見をしていなかった。
→引率した保育士1人を業務上過失致死の罪で略式起訴。2020年、当時の園長と引率した4人の保育士が安全管理を怠ったとして書類送検されており、検察が2021年8月23日、当時担任だった保育士を略式起訴したもの。元園長と3人の保育士は不起訴処分。〔掛札コメント〕下見をせずに園外保育に連れていった、その後、嘘を言った、嘘の口止めをした。すべてがありえません。事故は起こるとしても、その後に嘘をつけばまったく別の罪になります。

▶〔遊具破損で重傷〕神奈川県横須賀市の市立小学校の校庭で2018年2月7日午後、アスレチック遊具が破損し、2年生が踊り場(高さ2.5メートル)から転落、顔と左手首の骨を折る重傷を負った。児が遊具の木枠にボルトで固定されていたロープにつかまったところ、ボルトごとロープが抜け落ちた。接着剤が劣化し、ボルトが緩んでいた可能性があるという。遊具は1988年度に設置されたもので、業者が2016年度に点検した際に問題はなく、教諭が昨年10~11月に目視で確認した時も異常は見つからなかった。

▶〔木製ひさしが落下、子どもがケガ〕2018年1月24日午後5時頃、東京都品川区の青物横丁駅近くの商店街で、4階建てビルの高さ約9メートル部分から木製のひさしが落下した。下校中の小学生が近くを歩いており、ひさしの破片が5年生の頭にあたって病院に搬送されたが、軽傷。落下したのは最大で長さ約3メートル、幅約40センチの木の板3、4枚。ひさしの接続部分が腐食していた可能性があるという。

〔2階の窓から転落〕2018年1月23日午後3時前、石川県金沢市内の福祉健康センターで、市内に住む1歳7カ月児が2階の窓から転落、病院に搬送された。大けがをしたとみられる。窓際に設置された高さ約70センチの棚に上って遊んでいたところ、半開きの窓から約4~5メートル下のタイル張りの床に転落した。部屋には窓が4つあったが、落下時はすべて施錠されていなかった。窓はハンドルを動かして押し開ける仕組み。転落時、室内には母親と保育士1人がいたが、目を離した隙に転落したという。〔掛札コメント〕写真を見ると、窓の片面を外側に(斜めに)押し開くタイプの窓のようだったのですが、「半開き」というのはこのタイプを表現した言葉なのか、それともすでに「半開きになっていた」という意味なのか…。いずれにしても、この月齢のお子さんなら、あのすき間から落ちると思います。

▶〔ハンマー投げ用ハンマーが当たり死亡〕2017年12月20日午後6時半頃、群馬県藤岡市の県立高校のグラウンドで、2年生の頭にハンマー投げのハンマーが頭に当たり、搬送されたが死亡した。グラウンドでサッカーの部活動の練習中で、別の生徒が投げたハンマーが頭に当たったという。

▶〔バッテリーが発熱、発火〕2017年12月13日午後2時頃、東京都中央区の銀座駅の改札付近で破裂音がし、利用客のバッグが炎上した。バッグの中の携帯電話充電用バッテリーが何らかの原因で発熱し、発火したとみられるという。駅員らが初期消火に当たり、けが人はいなかった。

▶〔工事現場から電動ドライバーが落下しケガ〕2017年12月12日午前9時頃、東京中央区のビルの解体工事現場で5階部分にいた作業員が誤って電動ドライバーを落とし、通行人の頭などにあたった。軽傷。

▶〔保育園に米軍ヘリから落下物〕2017年12月7日午前10時20分頃、米軍普天間基地近くにある保育園(沖縄県宜野湾市)で、屋根に物が落ちる大きな音がし、保育士が屋根に筒状の物が落ちているのを見つけ、通報した。園児61人と保育士約10人が建物内や園庭にいたが、けが人はいない。落下物は長さ約9.5センチ、直径約7.5センチ、重さ200グラム余のプラスチック製。防衛省関係者によると、当時付近を普天間基地配備のCH53ヘリコプターが飛行しており、警察が米軍に照会したところ、「ヘリコプターにつけていたカバーが外れたと見られる」と回答があったという。保育園は基地から約300メートルの住宅街の一角で、滑走路の延長線上にあることから、軍用機が頻繁に上空を通過している。

▶〔消火器が落ちて重傷〕鹿児島県鹿児島市の認可保育園で2017年12月7日、壁に設置されていた消火器が落下して、5歳児が左足の甲の骨を折る重傷を負っていたことがわかった。この日の昼過ぎ、室内で児の着替えを手伝っていた保育士が立ち上がった際、床から約1.4メートルの高さにフックで取り付けられていた消火器(重さ約5キロ)に頭が接触して落下したもの。この事故について、市は翌日に保育園から報告を受けたが、1月30日まで国に伝えていなかった。市担当課は「早く報告するべき事案で、不手際だった」としている。〔掛札コメント〕保育室内に消化器? 1.4メートルの高さにフックで??

▶〔グラウンドの一部が突然陥没〕2017年11月13日午前10時20分頃、大阪府堺市中区の市立中学校でグラウンド中央の一部が突然陥没し、体育授業中だった2年生2人と講師が転落した。講師は自力ではい上がりケガはなく、生徒2人も間もなく助け出され軽傷。穴は縦2.4メートル、横0.8メートル、最深5.4メートルで、一時、地上から深さ約2メートルまで水がたまっていた。市教委は穴の周りをフェンスで囲い、グラウンド全面を使用禁止にした。この場所はかつて水田だったといい、井戸などがあった可能性があるという。また、中学校から報告を受けた市教委は消防や大阪府警に通報しておらず、市教委は「忘れていた」としている。

▶〔傷害事故を公表せず〕滋賀県草津市で2017年10月17日に起きた、小学4年生が左足に重傷を負う事故について、市は2021年5月28日、管理が不十分だったとして損害賠償金1260万円を支払うための議案を定例市議会に提案すると発表した。市営住宅外の道路で複数の児童がボール遊びをしていたところ、ボールが住宅敷地に入った。別の児が塀を乗り越えてボールを回収後、再び塀を越えて戻ろうとした際にブロックの一部が崩れ、近くの児の左足に当たり、左足の小指を除く4本の指に骨折や打ち身のけがを負った。左足親指が動かなくなる障害が残った。市はこの日まで事故を公表しておらず、「事故当初、過失割合やけがの程度など不確定の部分があり、全てがはっきりした段階で公表するつもりだった」としている。

▶〔ショベルカーが保育園敷地に転落〕2017年9月26日午前9時半頃、北海道札幌市中央区内の工事現場で、小型ショベルカーが約5メートル下の保育園の敷地内に転落、操縦していた土木作業員が下敷きになり、搬送先で死亡が確認された。3人が保育園の上にある道路脇の林で、排水溝を造るために地面をならす作業をしていたところ、保育園の建物と崖の間の敷地に転落したもの。園児らに被害はなかったという。

▶〔テントが風で飛ばされる〕2017年9月14日昼過ぎ、岐阜県大垣市の中学校で体育祭のためグラウンドに設置されていたテントが風に飛ばされて、支柱が生徒らに当たるなどした。5人がけがをし、他にも11人が痛みを訴えた。当時、約500人の生徒がグラウンドに出ていた。テントの支柱には重しとして水の入った18リットルのポリタンク4個がつけられていたが、突風で重しごと浮き上がり倒れたという。気象台によると、当時は強風注意報を出す状況ではなかったという。

▶〔保育園の看板が落ち、児がケガ〕福岡県福岡市東区の民間保育園で2017年9月13日午前10時頃、高さ約4.4メートルの2階ベランダのフェンスに、結束バンド6本でくくりつけてあったプラスチック製看板(90センチ四方、重さ約4.6キロ)が落ち、園庭で運動会の練習をしていた2歳児の額に当たった。児は額を数センチ切るなどし、治療を受けた。児は事故後、登園を怖がり、休んでいる状態が続いているという。看板は月1回、保育士らが目視などで点検していた。同園は1か月余り、事故を市に報告していなかった。

▶〔公園の遊具近くに穴〕長野県長野市内の公園で、子ども用遊具近くの地面に直径約20センチの穴があるのを管理人が見つけ、市に連絡した。担当者が2017年9月11日、周囲の土を取り除いて調べると、穴は直径約2メートルに広がり、穴の中から古い井戸が見つかった。井戸は土で埋められていたものの、何らかの要因で空洞ができた可能性がある。市は、穴の周囲をフェンスで囲って転落を防止し、公園を立ち入り禁止にして対応を検討している。

▶〔充電器から出火〕2017年9月11日午後1時過ぎ、JR山手線の東京~神田間の車内で、乗客が背負っていたリュックサックから煙が出た。この乗客は神田駅で下車し、駆けつけた駅員が消火器で消し止めた。リュックサック内のスマートフォンに接続された充電器(リチウム・バッテリー)が燃えていた。

▶〔催涙スプレーを誤って噴射〕2017年9月10日午前9時45分頃、愛知県名古屋市千種区の児童館で不審者対策用の催涙スプレーを児童が誤って噴射した。吸い込んだ11人が体調不良を訴え、小学生5人を含む9人が病院に運ばれた。全員軽症とみられる。この日はイベントが開かれる予定で、小学生らが集まっていた。スプレーは施設内の事務室に置いてあり、立ち入った児童が触ったとみられる。

▶〔ブランコ、使用中に壊れる〕静岡県静岡市清水区の公園で2017年9月1日、ブランコの着座部とつり金具のチェーンを接続する固定用ボルトが外れ、8歳児が地面に落下。後頭部などを打ったが、けがはなかった。ブランコの振動でボルトが緩んだことが原因とみられる。目撃者が市に連絡、同日から遊具を使用禁止にした。同種の接続金具を用いた区内4カ所のブランコも使用禁止にした。事故があった遊具が最後に点検されたのは4月13日。業務委託の定期点検は9月に予定していた。

〔病院看護師が1歳児を落とす〕兵庫県は2017年7月21日、県立の3病院で起きた医療事故を発表した。合計4件が報告されたが、うち1件では今年5月、神戸市のこども病院で看護師が1歳児を抱き直そうとした時にバランスを崩して落とし、全治6カ月の重傷を負わせた。児は左頭頂部骨折や硬膜外血腫などと診断されたが、今のところ後遺症はなく、経過観察を続けている。

▶〔エスカレーターで巻き添え死〕香川県高松市内のインテリア店の上りエスカレーターで2017年7月10日午前、車いすの妻と付き添いの夫が転落、後方にいた人が巻き込まれて死亡した。夫が車いすの妻を2階から3階に向かうエスカレーター(高さ約5メートル、幅約1メートル)に乗せていたが、3階の降り口付近でバランスを崩し転倒。段差に引っかかったとみられる。夫婦の後方にいた人は、エスカレーターの中段付近まで転落。全身を強打し、同日夜、搬送先の病院で死亡が確認された。妻は車いすと共にエスカレーターの乗り口付近まで転落、肋骨を折るなどの重傷、夫も左腕に軽傷を負った。夫婦は同店で無料貸し出しされていた車いすを利用。車いすのエスカレーター使用は禁止されていたが、夫は「エスカレーターがあったのでつい乗ってしまった」などと説明している。過失致死容疑の可能性もあるとみて調べている。

〔指をほぼ切断する事故で提訴〕千葉県市川市の認可外保育園で2017年6月、1歳2カ月児が木の引き戸に指を挟まれ、右手の薬指が爪の根元部分でほぼ切断される事故が起きた。神経も骨も切断され、一部の皮膚がかろうじてつながっていた大けが。両親は、園側の対応が不誠実だとして、園長を業務上過失傷害で刑事告訴。千葉県子育て支援課に、改善勧告を申し入れた。

〔公園の噴水で重傷〕2017年6月、大阪府大阪市西区の市営公園で4歳児が人工池(深さ約20センチ)の噴水で父親と遊んでいたところ、勢いよく出た水が陰部にあたり、重傷を負った。池には、数十秒間隔で水柱を作る噴水があり、児は水中にある噴き出し口をまたぐようにしてしゃがんだ。その直後、水が噴出し、児は「痛い!」と叫び、泣き始めた。両親が児を連れてタクシーで近くの病院へ連れていったが止血できず、別の病院へ救急搬送された。児は止血手術を受け、4日間入院した。手術をした病院によると、パンツはやぶけておらず、傷は体の表面ではなく陰部の中だった。体内から小石などの異物も見つからなかったことから、水流による傷と判断。この病院の小児科医は「水圧や水の角度、噴き出し口との距離などいろいろな条件が重なったことによるけがと思われる」と話した。
 大阪市の公園事務所によると池は立ち入り禁止で、貼り紙で「危険です 入らないでください」と注意を促していた。しかし、子どもでも容易に入ることができ、子連れでよくこの公園を訪れる人は「暑い日は10人以上の幼児が池で遊んでいる。手や足で噴水の噴き出し口を塞ごうとする子たちを見たことがある」と話していた。

〔学校の注意義務違反を認定〕2017年6月、給食のみそ汁が入った高温の食缶を運ぶ際に転倒して脚にやけどを負ったのは、学校側が安全配慮を怠ったためだとして、当時の小学校5年生が埼玉県加須市に792万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、地裁は2021年6月25日、市に297万円の賠償を命じた。学校側が注意義務を怠ったと認定したもの。児童は、本来、2人1組で運ぶ重さ約10キロの食缶を、もう1人が委員会活動で不在だったために1人で運搬。バランスを崩して転倒し、90度のみそ汁を左脚に浴びて6カ月のやけどをした。判決は「学校側は事故防止の注意義務があり、教職員が児童2人で運搬しているかを確認すべきだった」と指摘。「元児童に一定の過失があった」とした市側の主張を退けた。

〔跳び箱で首の骨を折る〕横浜市内の中学校で2017年5月11日、授業で跳び箱中の2年生が体勢を崩してマットに頭から落ち、首の骨を折るなどの重傷を負った。
 2015年度には跳び箱による事故は小学校だけで1万4887件起きており、骨折や靭帯損傷を伴う大きな事故は6117件で、事故全体の41.1%(日本スポーツ振興センターの調査)。同センターが調査を始めた2011年度以降、毎年1万4000件以上(数字は小学校、以下同)起きている。競技種目別で見ても、事故の発生件数が最も多い。過去11年間のデータでは、跳び箱によるけがで障害が残った小学生は19人。2011年には、北海道網走市の高校1年生が体育の授業中に跳び箱の跳躍を誤って腹部を強く打ち、内臓損傷で死亡した事故が起きた。

▶〔側溝に転落、救出〕2017年4月11日午後2時前、山梨県都留市内の側溝に近くの小学2年生が誤って転落。約140メートル流された下流で約5分後に救出され、搬送された。低体温症の症状がみられ、頭を打つなど軽傷を負ったが、命に別条はなし。児は側溝(幅50センチ、深さ45センチ)に足を入れて遊んでいた。側溝の大部分にコンクリート製の蓋があるが転落した場所に蓋はなく、降雨で水深約15センチまで増水していた。児は流された後、格子状の蓋に内側からしがみ付き、助けを求めているところを通りかかった人に発見された。周辺に下校中の児童らがいたが、児は1人で離れた場所にいて転落したとみられる。

▶〔ブランコが落下〕2017年4月6日午後2時15分頃、東京都大田区の公園で小学校2年と3年の児4人がブランコで遊んでいたところ、上部の金具がはずれてブランコが落下した。ブランコは3本の鎖でタイヤを固定したもの。4人は背中を打つなどして搬送されたが、いずれも軽傷。

▶〔歩道橋から転落〕2017年4月2日午後2時半頃、埼玉県行田市内の歩道橋から1歳6か月児が転落、頭を強く打ち重傷。歩道橋は高さ5メートルほどで、両脇に20センチ前後の間隔で柵が設けられている。父親が目を離したすきに児が柵の間から歩道に転落したとみられる。〔掛札コメント〕20センチの間隔では体が抜けます。

▶〔多すぎた石灰が溶け、化学やけど〕神奈川県川崎市の河川敷で2017年4月1日、ジョギングしていた3人が水たまりにはまった後、足にやけどをしたような痛みを訴えた。河川敷の工事をしていた国土交通省が調べたところ、舗装工事で誤って多く使いすぎた石灰が雨でしみ出し、強いアルカリ性の水たまりができていたことがわかった。「化学やけど」と診断され、一緒に走っていた10人ほどのグループの他のメンバーも同じ症状を訴えたという。

▶〔2メートルの遊具から落下〕2017年3月30日午後5時半頃、山口県岩国市内の公園に設置した木製複合遊具の雲梯(高さ約2メートル)から、小学校1年生が落下。児は右手首を骨折した。市が点検したところ、雲梯の握り棒の回転を防止するボルト12本のうち1本が緩んでいた。児が手をかけた際、棒が回転したのが落下の原因とみられる。市はマニュアルに従い、年4回の定期点検を実施。この遊具については2月に定期点検し、3月にも職員が目視と触診をしていたが、緩みを発見できなかったとしている。

▶〔横断歩道標識倒れ、園児がケガ〕2017年2月28日午前11時頃、愛知県名古屋市天白区の歩道で、保育士と散歩をしていた3歳児に倒れてきた横断歩道標識(高さ約2.9メートル)が当たり、額に軽傷を負った。警察が調べたところ、根本が腐食していた。1992年に設置されたもので、県警の委託業者が最後に実施した2015年11月の定期点検では異常はなかったという。

▶〔強風で歩行者がケガ〕2017年2月20日午前11時過ぎ、東京都台東区のJR御徒町駅の高架下の工事現場で重さ約11キロの金属製パイプ(直径約5センチ、長さ4メートル)が強風で倒れ、近くを歩いていた人に当たり、頭と右手にケガをした。店舗解体のため、作業員が金属製のパイプで囲いを設置する工事を行っていたという。

〔保育室の扉が倒れ、子どもがケガ〕兵庫県西宮市の保育園で2017年2月6日午前7時50分頃、2歳児が保育室に入ろうと保育室の扉にふれたところ、扉(約20キロ)が倒れ、児が下敷きになって、顔などに軽傷を負った。扉は木枠にガラスがはめ込まれた引き戸で、昨年12月にはずれかけたことがあり、保護者から「開きにくい」と指摘があった。今月4日にも園児3人がさわった際にはずれたという。

▶〔外壁落下でケガ〕北海道七飯町の大沼湖畔で2017年2月4日午後2時45分頃、開催中のイベント会場内にある建物の外壁の一部が約2メートルの高さから落下、下にいた親子ら3人にあたり、母親と1歳児が軽傷を負った。建物は木造2階建てで築約40年。七飯大沼国際観光コンベンション協会が借り受けて、観光客の休憩所などとして利用している。落下した壁は幅2メートル、高さ90センチ、厚さ3センチ、重さは数十キロだった。

〔ゴールポストの下敷きになり、死亡〕2017年 1月13日午前9時40分頃、福岡県大川市の市立小学校の運動場で、体育の授業中にハンドボール用の鉄製ゴールポスト(高さ2メートル、横約3メートル)が倒れ、4年生が下敷きになった。ドクターヘリで久留米市の病院に搬送されたが、約4時間後に死亡。司法解剖の結果、死因は出血性ショック。当時、4年生の2クラス計38人がサッカーの試合をしており、ゴールキーパーをしていたこの児は自チームが得点した際、ポスト上部のネットをつかんでぶら下がった後に着地、直後、不安定になったポストが倒れ、首や肩付近を地面との間にはさまれたという。運動場には教諭と講師2人がいたが、事故の瞬間は目撃していなかった。ゴールは5か所で固定するもので、うち3か所は金属製の留め具で直接地面に固定するタイプ。これらがすべて外れており、留め具自体は校内の倉庫からみつかった。故意にはずされた疑いもあり、警察が業務上過失致死を視野に事情聴取を進めている。
 日本スポーツ振興センター等によると、ゴールの下敷きになる事故は過去10年で少なくとも7件起きている。2013年5月には、千葉県の県立高校で生徒が死亡、文部科学省が9月、杭や十分な重さの砂袋で固定することを求める通知を全国の教育委員会に出した。今回倒れたゴールは、杭に結び付けるロープが切れ、固定されていなかった。学校は点検を怠っていたため、いつなぜ切れたかはわからないと話している。
→地検は業務上過失致死の疑いで書類送検されていた当時の校長ら6人を不起訴処分にしたと発表(2020年)。安全点検を怠っていたなどとして書類送検されていたが、「起訴するに足りる証拠が無かった」とのこと。

▶〔公園の破損遊具で後遺症〕広島県福山市の公園で2017年1月3日、破損した遊具から4歳児が転落。地上から50センチ程度の高さのつり橋状の遊具で、丸太が1本破損し、鎖から外れていた。児は遊具から転落して後頭部を打ち、通院が必要な後遺症が残るケガを負った。市が遊具を最後に点検したのは昨年10月で、事故発生まで破損を把握していなかったという。


▶〔ボタン磁石が鼻の中でくっつき、手術〕ギリシャのキプロスで11歳児がボタン状の磁石を両方の鼻の穴に入れ、手術で取った。放置すると、磁石が鼻中隔を圧迫し壊死する危険があることから、全身麻酔をし、家庭用の強力な磁石を鼻の外側に当てて磁石を引きはがす手術に。成功したが、鼻中隔は穴があき、軟骨を覆う粘膜がはがれて、添え木を10日間あてがうことになった。粘膜が完全に元どおりに戻るまでに半年。


〔6歳児が園で転倒後、死亡〕 ★検証報告書は「役立つリンク」
 神奈川県葉山町の町立保育園に通う6歳児が2016年12月14日、死亡した。児は前日の13日午後4時頃、園庭に面した木製デッキ上で転倒。保育士が目撃していたが、自分で起き上がり、外傷も見当たらなかった。室内で安静にした後、迎えに来た祖母と共に午後6時頃に帰宅、その後、自宅から病院に搬送された。14日午前6時頃、警察から園側に死亡の連絡があったという。マニュアルに定めた救急搬送の要件に該当しなかったため、転倒後、園は救急車を要請しなかった。
→2017年12月27日、業務上過失致死容疑で園長を書類送検。園庭に面した木製デッキに子ども用のサッカーゴールを置いたままにして安全確保を怠り、ネットに足を引っ掛けて転んだ児を死亡させたとしている。
→葉山町は2018年度、町立葉山保育園に防犯カメラを計10台設置する(園舎内7台、園庭と入り口に3台)。2016年の事故で死亡した児の保護者が設置を求め、その声に応えたという。町は設置費(193万7000円)などを盛り込んだ一般会計補正予算案を提出。定例会見で町長は「あくまで事件事故などが起きた際に検証するための資料として使う」と説明。「録画映像は事故などの際に警察に提供するのが主で、園長や教員が見ることはない」としている。〔掛札コメント〕ビデオを設置している園はたくさんありますが、いずれも必要に応じて職員や保護者が見、深刻事故の予防等に役立てています。「あくまで検証用」というのは…?
→同町議会は2020年3月13日の本会議で、町が遺族に計約5900万円の損害賠償を支払う和解議案を全会一致で可決した。この事故では、園長が業務上過失致死の容疑で書類送検されたが、地検2017年に不起訴処分。
→2020年3月24日、和解。

〔鉄棒から落ちて重度障害、提訴〕福井県の県立高校で2016年11月、体育授業中に鉄棒から落ち、重い障害を負った男性と両親が県に約1億4000万円の損害賠償を求めて提訴した(2019年)。事故の時、男性は鉄棒を両膝で挟み込みながら後ろに回る「後方両膝掛け回転」を練習していた。授業担当の講師から技や注意点の説明はなかった。回転しきれずに厚さ約4センチのマットに頭から落ち、頚髄損傷で首から下がまひ、身体障害等級1級と判断された。
 原告側は、頚髄損傷が疑われる場合は「動かさずに救急車を要請することが鉄則」なのに、落下直後、講師は動けなくなった男性の首を何度ももみ、無理に体を起こし、頭や首を固定しないまま他の教諭らと担架で保健室へ運んだと主張。また、補助を付けたり、マットを厚くしたりする対策が考えられるとし、「県が適切に指導監督しておくべきだ」と訴えている。〔掛札コメント〕事故発生時の対応方法を知らず、責任を取る気もないなら、リスクが高い活動はしないこと。するなら、保護者とリスク・コミュニケーションをして、了解のとれた児童・生徒のみを対象とすること。「それじゃ、子どもが育たない?」…長時間保育、長時間学校を前提とした社会をやめて、保護者と子ども本人の責任下で活動をする社会にすればいいのです。

▶〔指切断で慰謝料等支払い〕兵庫県姫路市の市立小で平成2016年10月、ごみ置き場に放置された裁断機で4年生が誤って指を切断していたことが2018年5月にわかった。市教委は管理責任を認め、児側に慰謝料など約40万円を支払うことで今年3月に示談が成立した。裁断機は事故の約1カ月前にごみに出され、注意を促す紙が貼られていた。児が休み時間に同級生と遊んでいた際に触れ、右手の人さし指を切断した。指は接合手術をして動くように回復したという。

〔工事現場から鉄パイプが落下、通行人が死亡〕東京都港区六本木のビル工事現場の10階付近から2016年10月14日午前、長さ約1.8メートルの鉄パイプが落下、通行人の頭部に刺さり、搬送されたが死亡が確認された。その後の調べで、落下した鉄パイプは解体する前のもので、通常は金具で固定されていること、作業員が上で作業をしていたにもかかわらず、路上の誘導員は通行人に迂回を促していなかったことも明らかになった。

〔飛び込みで頚髄損傷〕鳥取県湯梨浜町の小学校で2016年7月、6年生が放課後の水泳課外授業中、教諭の指導下でプール(水深90センチ)に飛び込み、頚髄を損傷、6日間入院するケガを負っていたことが2017年3月2日、わかった。児は現在も手などにしびれが残り、リハビリを続けている。その後、指導にあたった教員の1人が、飛び込みが苦手な複数の児童を「腹打ち三銃士」「腹打ちの女王」などと呼んでいたことがわかった。ケガをした児も「失敗したら自分もおかしな呼び方をされる」とプレッシャーを感じていたという。〔掛札コメント〕水深90センチで飛び込みをさせることがそもそもの問題。できない子どもを教員が馬鹿にするのは、さらに問題。 園のプールで飛び込みをさせることはないと思いますが、子どもが自分で飛び込むことはあります。

▶〔プール滑り台のねじくぎでケガ〕岡山県津山市の市営スポーツ公園プールの滑り台(全長8.8メートル、幅3.8メートル、傾斜20度)で2016年7月10日午後、斜面から飛び出たねじくぎで児童ら3人がケガをした。小学6年生が右かかと外側を6針縫うケガ、2年生が右尻を2~3センチ切った。別の児もかかとを負傷したと申し出た。利用を中止して点検したところ、6月下旬に補修した斜面下部から表面のコーティングを破って、直径8ミリのねじくぎが約3ミリ突き出ていた。

▶〔組体操で死亡と、訴えを起こす〕2016年6月、広島県三原市にある大学附属中学校の3年生が死亡したのは運動会の組体操が原因であり、事故を未然に防ぐ安全対策を講じていなかったとして、2017年11月、遺族が大学を相手どって約9600万円の損害賠償を求める訴えを起こした。運動会で組体操に参加した2日後、「頭が痛い」などと訴えて病院に運ばれ、脳内出血で死亡したもの。生徒は3段の移動ピラミッドの2段目にいて、遺族は「その際に後頭部に衝撃が加わった。そのまま退場した後、移動ピラミッドが崩れた」と主張。生徒の父親は取材に対し、「学校側は、事故はなかったとする姿勢を変えなかった。真実を明らかにするため訴訟に踏み切った」と答えている。

▶〔フットサルのゴール、強風で転倒、ケガ〕2016年6月4日午前11時過ぎ、神奈川県横浜市港北区内の日産スタジアムでフットサル用のゴールが転倒、小学校6年生が右足をはさまれ、はく離骨折した。当時、芝生グラウンドで親子参加型イベントが開かれていた。ゴールは重さ35キロ、高さ約2メートル、横幅3メートル、奥行き約1メートル、アルミ製で、常設ではなく、地面に固定するなどの処置はとられていなかった。児は家族とイベントに参加、前倒しになったゴールに足をはさまれた。当時、横浜市には強風注意報が発令されており、風にあおられて倒れた可能性が高いという。

〔ケガで安全配慮義務違反、114万円の慰謝料〕徳島県徳島市の私立保育園に対し、児と両親が慰謝料など約293万円の支払いを求めた訴訟の判決が4月24日、地裁であった。請求を一部認め、社会福祉法人に約114万円の支払いを命じた。2016年5月、園庭で遊んでいた児がつまずいて階段で顔を打ち、鼻の骨を折ったにもかかわらず、園は医療機関に連れて行かず、保護者にも連絡しなかった。2017年3月には、児が園庭遊具から落ちて切り株で顎を打ったが、園庭にいた保育士は児の遊ぶ様子を確認していなかった。判決理由で「保育士は遊具付近で遊ぶ児の動向に気付かず、危険な行為に及んでいる児を制止するなどしなかった」などとして園の安全配慮義務違反を認めた。一方で「後遺障害が残ったとまでは認められない」などとした。

▶〔エアスライダーが横転、11人がケガ〕神奈川県小田原市の公園で2016年3月30日午後2時過ぎ、空気を入れて膨らますタイプのゴム製滑り台が風であおられて横転、下敷きになった子どもや保護者11人が病院に搬送された。滑り台は縦横4メートル、高さ5メートル、重さ300キロ。当時、周辺は10メートル以上の強風。滑り台は3月20日に設置され、周辺には係員が5人いたという。

▶〔ビルからガラスが落下、歩行者がケガ〕2015年12月4日午後3時頃、東京都中央区銀座の4階建てビル4階の窓ガラスが割れて落下し、通行人に当たった。前頭部を5ミリ切る軽傷。窓は外開き式で縦横約1メートル、ガラスの厚みは約5ミリ。窓が強風で勢いよく開いた衝撃で割れたとみられる。

▶〔道路標識でケガ〕新潟県新潟市内で2015年10月4日午後0時過ぎ、駐車禁止の道路標識が倒れ、近くを歩いていた5歳児が頭に軽傷を負った。長さ2.2メートルの標識が根元から折れて、倒れていた。児は母親と一緒に幼稚園から帰宅する途中。標識に交換時期の目安はなく、警察は他の標識を目視と手作業で調べている。同署管内では、古いもので30年前の標板が確認されている。

▶〔石灯籠の下敷きになり死亡〕2015年9月21日午後2時40分頃、新潟県長岡市の神社境内で幼稚園児(6歳)が石灯籠の頭頂部分の下敷きになってうつぶせに倒れているのを一緒に遊んでいた兄がみつけ、近所の人が119番した。児は搬送されたが、胸を強打し、外傷性ショックで間もなく死亡。石灯籠は高さ約2メートル、頭頂部分は円錐形で直径約19センチ、重さ約14.5キロ。児が一人で石灯籠に登って遊んでいて落下したとみられる。

〔2トンの石にはさまれ、死亡〕2015年8月6日午後2時過ぎ、新潟県湯沢町の魚野川で東京都の小学1年生の死亡が確認された。脳損傷による。児童は大手予備校の系列塾が開いた野外教室に参加、他の児童32人、引率教諭9人とともに同町を訪れていた。昼にバーベキューをした後、川遊びをしていたが、児童が岸にある岩に手をかけたところ、突然倒れてきたという。岩は縦1メートル80センチ、横70センチ、厚さ60センチ、重さ約2トン。現場は川遊びの場所になっているが、県の担当者は「大きな石が落ちた経験がなく、何がどうなったのかわからない」と話した。〔掛札コメント〕「大きな石が落ちた経験がない」のではなく、「大きな石が落ちたことに気づいたことがない」または「落ちた石はあるが、それを(今回のような事故の)リスクだと考えたことがない」です。
→主催したスクールを運営する名古屋市の企業を相手取り、両親が約4億5000万円の損害賠償を求めて提訴(2018年8月)。引率教員らが事前に現場を下見していなかったことなどから、子供の安全に配慮する義務に違反したと主張している。

〔靴袋のヒモで指先を切断〕2015年7月7日午後3時頃、埼玉県白岡市の市立中学校で、松葉づえを使っている生徒と補助をしていた別の生徒が、(特別に使用を許可されていた)エレベーターに乗って1階から2階に移動。2人がエレベーターから降りる際、補助していた生徒の靴袋のヒモが扉にはさまれ、ヒモをはさんだまま下降したエレベーターに引っ張られ、ヒモで右手中指の先端を切断した。〔掛札コメント〕エレベーターに限らず、自動扉類の多くは、ヒモぐらいでは反応せず、そのまま閉まってしまいます。欧米で子どもの服のヒモが禁止されている大きな理由は、車やスクールバスのドアにはさまってひきずられる危険があるためです。エレベーターやエスカレーターのように動くものも同様です。ニューヨークの地下鉄のエスカレーターで昏倒した人が、髪の毛からひきずりこまれそうになった事故もありました。

〔宿泊学習でケガ、保護者に報告せず〕2015年6月10日、福島県郡山市の市立小学校が行った宿泊学習で4年生が転落。学校と施設は保護者や県教委に報告せず、翌日に帰宅した児が吐き気を訴え、翌12日に受診して頸椎捻挫による1週間のケガと診断された。児の保護者が施設側に抗議、施設所長と校長らが13日に謝罪した。宿泊学習には4年生96人が参加。はしご状に組んだ木材アスレチックで麻製ロープ(直径2センチ、長さ8メートル)をつかんで登っていたが、ロープが切れ、高さ1メートルから落ちた。出血や外傷がなかったため、施設職員と引率教諭が問題ないと判断。遊具を使用禁止にしただけで宿泊学習を続けた。ロープは劣化していたが、2か月おきの点検は目視のみで、気づかなかったという。県教委は「頭を打っており、医療機関や保護者にすぐ連絡すべきだった」と謝罪。

▶〔ビルの外壁が落下〕2015年3月19日午後5時頃、神奈川県横浜市中区の8階建て雑居ビルから、外壁の一部が約30メートル下の道路に落下した。破片の一部がはね返り、通行人が額に軽傷。落下した外壁は縦1メートル、横2メートルのれんが製。現場は地下鉄駅近くの飲食街の一角で、ビルの向かいには保育園があった。

〔振り回した水筒で視力低下、損害賠償判決〕香川県高松市の市立中学校で2015年、放課後の廊下で同級生が振り回していた水筒が目に当たり視力が低下したなどとして、男性が当時の同級生と母親、同市に計約1810万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、地裁は2020年5月22日、同級生に対し約1010万円の支払いを命じた。同級生が水筒を持った右手を勢いよく振り上げながら振り返った際に事故が生じたと認定。「当時中学生だった被告にとっても事故は十分予見可能だった」と指摘し、漫然とした行動で過失があると認めた。

▶〔熱湯入りの鍋が落下、児童らやけど〕2014年7月2日、兵庫県豊岡市の市立小学校で2年生の調理実習中に鍋が落下、児童7人と講師が熱湯による軽いやけどを負った。正午過ぎ、講師が直径30センチの鍋を持って移動中、片方の取っ手が取れて鍋が落下したもの。

〔木の枝が折れ、児が頭に重傷〕2014年4月14日午後3時頃、神奈川県川崎市宮前区の商業施設敷地内にあるけやきの枝が折れて落下、近くを歩いていた6歳児の頭に当たった。児は急性硬膜下出血で重傷だが、命には別条ない。枝は約9メートルあり、重さは20キロ余り、高さ6.5メートルの所から落ちた。児は家族と現場付近を通りかかったもの。当時、現場周辺では伐採作業などは行われておらず、特に強い風も吹いていなかった。木は少なくとも35年前からそこにあったという。

〔門扉がはずれ、子どもがケガ〕2014年4月5日昼頃、和歌山県有田市の保育所で3歳児が鉄製の門扉に乗って遊んでいたところ、門扉がレールからはずれ、児が下敷きとなり、額などに軽傷を負った。門扉は高さ1メートル24センチ、長さ5メートル15センチ、厚さ6センチ。当日は入園式で、事故時も7、8人の子どもが残っていたという。

▶〔緞帳(どんちょう)落下でケガ〕2013年12月4日お昼頃、群馬県伊勢崎市の文化センター大ホールで、玉村町の保育施設の園児13人がクリスマス発表会のリハーサルをしていたところ、緞帳が落下し、近くにいた児4人が風圧で転倒した。腰などを打撲し、軽傷とみられる。緞帳は年に4回検査しているが、11月29日の検査では異常なかったという。

▶〔クレーン車が横転し、幼稚園直撃〕2013年11月26日昼頃、神奈川県横浜市内の電柱交換作業現場で、高さ15メートル、重さ約1.8トンの電柱をつるしていたクレーン車がバランスを崩し、横にあった幼稚園の敷地内に横転した。幼稚園の建物2階ベランダの柵などが電柱の直撃によって壊れたが、けが人はなかった。クレーン車の転倒防止用固定具が湾曲したことが原因とみられる。事故当時、園児約70人や職員は卒園記念写真を撮るため園庭にいた。

▶〔町名表示板倒れケガ〕 2013年10月、福井県福井市内の市道交差点で町名表示板(鉄製の支柱3.5メートルの上に、約40センチ×約50センチのアルミ板。倒れた部分の重さは8キロ)が支柱ごと倒れ、校外学習のため、横断歩道を渡っていた小学校1年生児の頭に当たった。頭部に1週間の外傷。表示板は設置から最低14年たっており、支柱の根元が腐食していたものとみられる。

〔サンルーフから頭を出し衝突、死亡〕2013年9月30日午後6時頃、山口県萩市の市道でワンボックスカーが走行中、同乗の6歳児がJR山陰線高架下のガードパイプに頭を衝突させた。児は頭を強く打ち、死亡。児は保育園から帰宅中、後部座席でサンルーフから頭を出していたもよう。高架橋の鉄枠の高さは1.97メートル(桁下制限高1.8メートル)、ワンボックスカーの車高は1.93メートルで、すき間は4センチしかなかった。また、車のシートからサンルーフまでの高さは約100センチ、児の身長は約110センチということで、警察署は「児がジャンプしたか、肘掛けに乗ったのではないか」とみている。

▶〔公園で2トンの岩が落下〕岡山県岡山市内のこども公園で2013年8月6日、大型滑り台(幅約30メートル、高さ約3メートル)横の岩場から重さ2トンの岩が落下した。近くで10人前後の親子連れらが遊んでいたが、けが人はなかった。岩は、滑り台下をくぐる洞窟の入り口に積み上げられている。高さ約1.6メートルの場所にモルタルで固定されていた岩(長さ1.2メートル、幅1.2メートル、厚さ0.6メートル)が落下しているのを、8月5日午後3時頃、巡回中の管理人がみつけた。落下の原因は未特定。5月の点検でモルタルのヒビをみつけ、補修したという。


▶〔げた箱倒れ、ケガ〕2013年6月26日、山形県の市立小学校で、3年生が倒れてきたげた箱の下敷きになり、後頭部を切るケガ。げた箱は縦約180センチ、横約150センチで固定されていなかった。「靴を出し入れしていたら、急に倒れてきた」という。

〔プールの下敷きで3歳児、死亡〕 2013年6月15日、秋田県秋田市の幼稚園の2階バルコニーで、強化プラスチック製子ども用プール(2.6メートル×1.7メートル、約50キロ)が倒れ、3歳児が下敷きとなり、外傷性くも膜下出血で意識不明の重体。バルコニーでは親子行事が行われており、園児10人以上と保護者70人ほどがいた。プールは柵に立てかけられ、同児はプール裏側の突起などに手足をかけてよじ登っていたとみられる。プールは2、3日前に使った後、バルコニーに置かれていた。参観日で室内にいた園児と保護者は蒸し暑かったためバルコニーに出たが、事故は移動中に起きた。バルコニーの床はゴムチップで弾力性があるため、ケガはプールが頭を直撃したためとみられる。
→8月2日、脳挫傷のため死亡。
→2014年10月、職員が業務上過失致死容疑で書類送検される。


▶〔ペットボトルが破裂、5歳児ケガ〕2012年6月8日、静岡県浜松市の市立小学校の校庭の遊具の上に置かれた500ミリリットルのペットボトルが破裂し、付近で家族と遊んでいた5歳児が手や顔にケガをした。市内の中学生2人がペットボトルにドライアイスと水を入れてフタをし、破裂するかをみていた。10分ほどして変化がなかったため、ペットボトルを放置して帰ろうとしたところ、突然破裂したという。

▶〔回転遊具で頭部に大ケガ〕2013年4月15日、大分県九重町の小学校で1年生が校庭の遊具にはさまれ、顎と鼻の骨を折る大けが。遊具は直径約1.6メートル、高さ約1メートル。中央の支柱上部にある円形ハンドルを回すと、腰掛け部分が回転する仕組み。事故当時、スピードが出て児は前のめりになり、ハンドルと腰掛け部分の約16センチの隙間に頭を挟まれた。遊具は老朽化が激しく、町教委が3月に「使用禁止」としていたが、小学校側はこれを誤認、別の遊具を使用禁止にしていた。


▶〔遊具から露出したボルトで頭蓋骨陥没骨折〕愛知県稲沢市の県営公園で2013年4月、老朽化した木製丸太橋遊具のボルト(直径10ミリ)が露出、丸太を渡る途中に転倒した8歳児が頭をボルトにぶつけ、全治1年の頭蓋骨陥没骨折(重傷)を負った。県の基準では遊具の表面に出るボルト長は「3ミリ未満」と規定、3ミリ以上の場合はキャップなどで覆うよう求めている。事故が起きた遊具は木材が劣化して表面がはがれ、本来は表に出ていないナットが露出、ナットからボルトが5ミリ浮き出た状態だった。

〔巧技台が崩れ、人差し指切断〕山形県庄内町の町立保育園の保育室で2013年1月、3歳児が巧技台で遊んでいた際に指を切断。児が木製すべり台(高さ約50センチ)に登った際、すべり台が崩れ、右手の人さし指が斜面板などの間に挟まれ、指の先端から7ミリを切断。すぐに病院で縫合した。当時、室内には保育士ら4人がいたが児を見ていなかった。

〔色鉛筆が目に突き刺さり、脳を貫通〕2013年1月、米国ニュー・ハンプシャー州に住む1歳8か月児が子ども用ソファから転落、床にあった色鉛筆が右眼窩から脳を貫通、左耳後ろまで抜ける事故が起きた。空路で運ばれたボストン小児病院で、医師団が慎重に鉛筆を抜き、45分後、鉛筆は無事に取り除かれた。幸運にも、鉛筆が血管や脳の重要な部分を傷つけなかったため、児には後遺症は残っていないが、医師団は「奇跡的」と話している。



▶〔5歳児、雲梯から転落し重傷〕山形県の町立保育園で2012年5月9日、散歩中の公園の雲梯から5歳児が転落。児は雲梯に飛びつこうとして落下したが、4人いた保育士は見ていなかったという。変調がみられなかったことから、児を夕方、保護者に引き渡したが、夜になって嘔吐したため受診したところ、脳内に血液がたまり、頭蓋骨にもひびが入っていることがわかった。園は翌日に情報を保護者から伝えられたが、症状が軽いと判断して、頭蓋骨のひびがわかった13日まで町に報告しなかった。

▶〔工事の足場倒れ、園児が死亡。起訴、有罪〕 2012年3月19日、埼玉県東松山市で高さ10メートルの工事現場の足場が風にあおられて倒れ、通りかかった近くの保育園の6歳児1人が死亡、もう1人が大ケガをした事故で、2014年12月、検察庁は足場を組み立てた坂戸市の会社社長ら3人を業務上過失致死傷の罪で起訴した。強風によって足場が倒れる危険を予測できたにもかかわらず、ボルトで建物に固定するなど、法律で義務づけられた対策を怠ったとしている。
→地裁は2015年4月28日、足場設置業者の元社長ら3人に、執行猶予のついた有罪判決を言い渡した。

〔おんぶ時の事故で損害賠償1億8200万円〕2011年4月、神奈川県川崎市の市立保育園で、保育士が中腰で生後7か月児をおんぶし直そうとしたところ、約70センチの高さから床に落とし、児に重い障害が残った件で、市が約1億8200万円の損害賠償を支払う案が2019年3月8日の市議会委員会で可決された。児は、両下肢体幹機能障害や視力障害などを負い、全面的に介護が必要な状態。川崎市は再発防止策としておんぶに関するマニュアルを作り、0歳児をおんぶする場合は原則職員2人で行うことなどを周知している。
→おんぶをしていた保育士を停職1カ月の懲戒処分に。保育士は事故後、事務職に異動、昨年末に業務上過失傷害罪で罰金40万円の略式命令を受けた。保育士は泣き出した児をあやすため、備品のおんぶひもを使っておんぶしていた。

▶ 〔タイヤ・ブランコの事故で書類送検〕愛知県長久手市の児童遊園で2009年6月、ロープでつられたブランコのタイヤが脱落し、遊んでいた子どもが重傷を負った事故で県警は1月23日、ブランコを製造、販売した企業の事業部の元課長と維持管理を担当していた町の専門員を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。元課長の容疑は、製品に不具合があった際の初期対応にあたる業務を担当していた2002年5月~05年4月、千葉市で同種の遊具でボルトが抜ける事故があったにもかかわらず、リコールなどの措置を怠り、未改修のまま放置した疑い。

〔授業中のケガで損害賠償〕東京都世田谷区で、2009年当時の4年生が区などに約3400万円の賠償を求めた訴訟の判決が2018年12月11日、東京地裁であった。裁判長は、約2900万円の賠償を命じた。事故は2009年12月の授業中、教諭が作文などの課題に取り組むよう指示した後に起きた。児童2人が席を離れて教室後方で動き回り、うち1人が投げた分度器が児の左目に当たった。児は角膜が傷つくなどし、1.2だった視力は約5年後には0.03に低下した。判決は「児童の近くで注意したり、全員が着席するよう指導したりすれば、事故を防げた可能性が高い」とし、教卓からの口頭注意でとどめた教諭の過失を認定した。分度器を投げた児童の親の責任も認めた。〔掛札コメント〕このニュースの通りなら、保育園でも「子どもがケガをしたのは保育士が止めなかったからだ」という訴訟が起きかねないということです。そうなったら、未就学児施設なんて続けられませんね。

〔足指の骨折で市の責任認める〕2008年、静岡県静岡市の市立保育園で1歳児が骨折したのは市の過失だとして、両親らが約245万円を求めていた訴訟の和解協議が開かれた(2012年12月)。市側が責任を認めて20万円を支払い、後遺症が発症した場合などにも賠償について協議することで和解。保育士が開いた折り畳みテーブルの足に児の左手中指が挟まり、骨折。骨が遊離して痛みが残る後遺障害と診断された。市は保険の災害共済給付金などで約95万円を支払ったが、両親は市がさらに賠償責任を負うべきだとして2011年に提訴していた。

〔ベッドから転落で、1億円賠償判決〕鹿児島県鹿児島の市立病院で2007年、生後7か月児が搬送後の診療中にベッドから転落し、手足や目などに重い後遺症が残ったのは病院の責任だとして、奈良市の児と両親が市に計約1億7000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、地裁は2016年1月13日、逸失利益や介護費用、慰謝料など計約1億1000万円の支払いを命じた。判決理由で、病院で起きた転落事故の後、児の容体が急激に悪化したと判断。「事故がなければ重大な後遺障害の発生を回避できた」と結論づけた。病院側は「後遺障害は自宅で転倒した際の症状が悪化」と主張したが、判決は「病院での事故の前には意識は正常に近い状態」と指摘した。
→2020年6月15日、市が1億8000万円を支払うことで和解が成立。地裁は2016年、「医師などが目を離しているときに転落し、後遺症が残った」として市におよそ1億1400万円の賠償を命じる判決を言い渡したが、市が控訴。高裁で両者の代理人弁護士が協議を行い、和解が成立した。

〔登り棒から転落、死亡〕2003年、兵庫県尼崎市の公園で、私立保育園の4歳児が登り棒の地上約2メートルの高さから転落。コンクリートで腹を打って痛みを訴え、園長が自分の車で近くの診療所に運んだ。その後、転院先で手術を受けたが多臓器不全で死亡。両親は2004年、保育士4人と園長、保育園、公園を管理する尼崎市に計約5500万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。両親は「園は必要な人員配置や保育士らの指導を怠り、市は遊具の適用年齢を明示せず、登り棒の下にコンクリートをむき出しにしておくなど安全を確保しなかった」と主張。