〔2023年〕事故、感染症(新型コロナ以外)、不祥事等のニュース
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(3月13日)

〔園の看板が落下〕福岡県北九州市戸畑区の保育所で2月21日午前7時頃、正門脇に取り付けられた看板が歩道に落下しているのを出勤してきた職員が見つけた。 看板はプラスチック製で横1.2メートル、縦30センチ、重さは約2キロ。高さ1.5メートルに取り付けてあった。原因は老朽化とみられる。

〔用水路の柵が壊れて転落(川の柵が壊れて転落死)〕大阪府堺市東区の農業用水路(市が管理)で3月7日午前9時40分頃、鉄製の柵が壊れて70歳代男性が転落、首の骨を折る大けがを負った。男性が柵(高さ1.2メートル)にもたれかかった際、片方の支柱が根元から外れ、内側にずれて水路に転落したという。同様の事故は島根県でも3月8日に発生しており、もたれた木製の柵が壊れて観光客の女性が川に転落、死亡している。〔掛札コメント〕同様の事故は園の散歩でも起きています。川などの柵だけでなく、交通標識などでも…。少しでもぐらついていたら、自治体に通報を。

〔文化センターの門扉が風で倒れ、ケガ〕2月19日午前3時半頃、福岡県久留米市の文化センター正門に設置された鉄製門扉が強風で倒れて新聞配達員が挟まれ、左足などを負傷した。門扉は左右2枚で全長計約13メートル、高さ約3メートル。うち1枚(重さ約300キロ)が風を受けて倒れたもの。配達員は自力で脱出して病院に搬送された。門扉は地元のロータリークラブが創立70周年記念として制作。2月14日に市に寄贈したばかりだった。

〔ピット・ブルの飼い主が逮捕〕2月20日午前10時半過ぎ、神奈川県横浜市南区の路上で、犬の散歩をしていた人がアメリカン・ピット・ブル・テリア(闘犬にも使われる種)に足をかまれ、ふくらはぎに全治2週間のけがをした。現場周辺では同じ犬に手足をかまれる被害が1月中旬と去年12月にも起き、あわせて3人がけがをしている。警察は適切な飼育を怠ったとして、飼い主を重過失傷害の疑いで逮捕した。この飼い主がフェンスにくくりつけたリードを外していたところ、犬が逃げ出し、数百メートル走ってかみついたといい、容疑を認めている。

〔公園に画びょうがまかれる〕3月6日午後2時半、兵庫県播磨町の公園内南側にある木の近くに、画びょう約80個がまかれていると警察に届け出があった。威力業務妨害容疑で調べている。同公園では昨年末から複数回にわたり、画びょうがまかれているのが見つかっている(球場周辺の芝生やベンチ周辺などに、昨年12月26日~1月11日まで複数回、計約400個)。画びょうは地面に落ちており、針の長さが1センチ程度のものと、2~3センチのものの2種類。けがをした人は確認されていない。

〔小学校のスクールバスで取り残し 2件〕●新潟県妙高市の市立小学校のスクールバスで3月2日の下校時、眠っていた1年生を降ろし忘れた。午後3時10分頃、児童は眠ってしまい、降車予定のバス停で降りなかった。次のバス停で別の児童を迎えに来ていた保護者が、児童が降車していないのに気付いて学校へ連絡。車庫に到着後、運転手がバス会社からの連絡に気付き、車内に児童が残っているのを見つけた。午後4時過ぎに自宅に送り届けた。運転手が最終のバス停で全員の降車確認を怠ったのが原因。 ●兵庫県豊岡市で2月22日、小学校のスクールバスの最後列で眠っていた2年生に運転手が気付かず、降ろし忘れたまま車庫に向かった。目を覚ました男児が降車ボタンを押し、運転手が気付いて約35分後に降車予定のバス停まで引き返した。児童が全員降車した時点で車内を巡回して確認するよう決められていたが、運転手は運転席から車内を目視しただけだったという。

〔420人の集団食中毒で最後の示談合意〕1996年、岐阜県岐阜市の小学校で発生した病原性大腸菌O157による集団食中毒で、岐阜市は2月28日、後遺症が残っている罹患者1人に損害賠償金1340万円を支払うと発表した。この集団食中毒は、小学校の給食に出された「おかかサラダ」を食べた児童と家族(家庭内で二次感染)計430人あまりが下痢や腹痛などの症状を訴えたもので、うち24人が入院。 医療費代と慰謝料を含む補償金が支払われ、1998年までには和解と示談が成立したが、腎臓に障害が残った男児についてはその後も通院検査が続いていた。その後、症状が安定していることなどから今後の通院検査費などを算定し、この額を支払うことで合意。

〔ノロウイルス集団感染で業務停止〕岐阜県多治見市の保育所で2月22日から23日にかけ、園児14人が嘔吐等の症状を訴え、26日、ノロウイルスによる食中毒と断定された。園児や、調理担当職員の便からノロウイルスが検出され、保健所はこの保育所を、再発防止策を講じるまで当分の間、「業務禁止」にした。〔掛札コメント〕職員の便から検出されたら、職員由来という確率が上がるわけで、「それは園の責任だろう」となりますよね。

〔ノロウイルス集団感染〕北海道旭川市内の保育所で園児と職員計28人が感染性胃腸炎とみられる症状を訴え、このうち便を検査した2人からノロウイルスが確認された。2月28日から3月7日に発症。

〔同僚から金を盗み、懲戒免職〕福岡県大野城市の市立保育所に勤務する20代の女性保育士が2020年から今年にかけ、同僚17人の財布からあわせて45万円を盗んだとして2月21日付で懲戒免職処分に。事実を認め、全額弁済したという。

〔小学校教諭の不適切指導でPTSD。慰謝料の支払い〕千葉県流山市の市立小学校で2017年、男性教諭が1年生に不適切指導を行っていたことがわかった。児童側は市を提訴し、地裁は昨年12月に「体罰」などと認定、市に慰謝料など計66万円の支払いを命じる判決を出した(確定)。2017年9月頃、教諭は水筒を児童の目の前で机か教室の床にたたきつけて壊した。別の日には、児童を授業中に別室に連れて行き「落ち着くまでいるように」とだけ言い、最低で55分、最長2時間45分放置した。判決は教諭の行為について「精神的、肉体的苦痛を与える」と指摘した。訴訟で児童側は「教諭に首を絞められた」とも訴えたが、これは認められなかった。 教諭は臨時任用講師で同年度中に退職。児童は2019年にPTSDとの診断を受け、転校。

〔園児に対する暴力で逮捕〕東京都日野市の保育園で2020年4月、園児に馬乗りになり、体を強く締め付けるなどしてけがをさせた疑いで、保育士(33歳、男性)が逮捕された。当時、4~5歳のクラスを担当し、2022年12月に依願退職したという。日野市は2022年7月、虐待行為があったとして改善を勧告。しかし、これに従わなかったとして、同12月に園名を公表した。今年2月に警察に刑事告発していた。警視庁の調べに対して「けがをさせた覚えもないし、馬乗りにもなっていない」「スキンシップとして抱きしめたことはある」などと供述し、容疑を否認。

〔不適切な保育の行政指導に1年以上かかる〕神奈川県横浜市で、市が保育施設の不適切保育を把握していながら、改善を求める行政指導に1年以上かかっていたことが明らかになった。「初動の対応で足りない部分があった」と市は話している。2021年8月、認定こども園で、保育士が子どものあごを指でつかむなどの行為を繰り返し、市は不適切な保育だったとして、今月、施設に対して改善などを求める行政指導を行った。2021年12月の時点で、この様子が映った動画を確認していたが、部局内で十分に共有されなかったため、行政指導が行われるまで1年以上かかった。

〔放課後デイサービスで虐待〕秋田県秋田市の放課後デイサービス施設で、職員が子どもに対する虐待行為を行っていたとして、市が改善を指導した。2021年5月と6月、3回にわたり市に通報があり、市が調査を進めた結果、子どもに対し大声で注意したりどなったりする虐待行為が確認されたという。また、子どもの顔を毛布で覆った状態にして寝かせたり、子どもを座った状態を保つ椅子に座らせて動きを制限したりする等、虐待と疑われる行為もあった。去年8月、障害者虐待防止法に基づき施設に対し虐待防止のための研修を行うなど、文書で改善を指導した。

〔小学校教諭が子どもの椅子を撤去〕福岡県久留米市の市立小学校で、女性教諭が1年生の複数児童に不適切な指導。市教委が学校に再発防止を求めた。火災など緊急時の避難の妨げになるとして普段から椅子は机の下にしまうように指導していたが、児童4人が守らなかったため、3月2日の放課後に教諭が椅子を撤去したという。3日朝の登校後、椅子の撤去に気づいた別の児童が、ほかにも机にしまっていない椅子があるのに気づき、その椅子1つを廊下に出した。そのため、計5人が椅子のない状態で始業時から4時間目まで、立ったり床に膝立ちしたりして授業を受けた。教諭に謝罪した4人には椅子を返したが、別の児童が廊下に椅子を出した1人は謝罪せず、給食も立ったまま食べたという。その後、教諭はこの児童にも椅子を返した。6日に保護者から学校に連絡があり発覚。教諭は指導の一環で椅子を取り上げたことを認めたという。

〔強制わいせつ等で懲役3年6か月。自治体名も氏名もナシ〕2019年2月~2022年6月、大分県内のこども園で複数の女児をカメラで撮影したり、体を触ったりしたとして強制わいせつなどの罪に問われた保育士に対し、地裁が「保育の制度や現場に対する安心感を強く損なうものとして厳しい非難に値する」などとして懲役3年6か月の実刑判決を言い渡した(求刑は懲役4年6か月)。

〔不適切な保育〕岩手県洋野町の町立保育所で、30代の女性保育士が園児の顔や手にスタンプを押し付けたり、汚れたおむつを交換せず放置したりするなどの不適切な行為をしていた。去年12月、保護者から相談を受けた町がこの保育士と複数回面談した結果、1月下旬にこれらの行為を認めたもの。〔掛札コメント〕おむつを交換しないって…、度を越していたのかしら…。一日じゅうとか?

〔不適切な指導、配置に欠けも〕静岡県浜松市の認定こども園で不適切な指導や、保育士を適正な人数配置していなかったことが確認され、市が園に改善勧告を出した。去年の運動会の練習中、女性保育士2人が園児の足をつかんでスタートラインに並ばせる、列に並ばせる際などに腕を引っ張るといった不適切な行為を行ったという。保護者から市に相談があり、園内の防犯カメラにも記録されていた。その後の調査で、法令の基準よりも少ない人数で保育士を配置していたことも判明。特別監査を実施した上で、1月20日、運営法人に改善勧告を出し、3月末までに改善内容を報告するよう求めた。

〔複数の保護者が不適切な保育を訴え〕長崎県佐世保市の私立認定こども園に子どもを通わせる複数の保護者が不適切な保育を訴え、市が園を指導した。2022年4月以降、園児が保育士に頭を叩かれる、何度も厳しく指導される、など。また、2022年夏には熱中症警戒アラートが出ていたにもかかわらず、園内の冷房をつけず、エアコンの除湿モードと扇風機で対応し、複数の園児が脱水症状を起こしたという。園は市の聞き取りに対し、園児への暴力や暴言を否定していて「保育士が感情のあまり大きな声を出したかもしれない」と回答。エアコンについては、「換気をしていた。状況に応じて冷房と使い分けていた」と説明。

〔不適切な保育で、心のケアも含む改善を求める〕鹿児島県鹿児島の私立認可保育園で昨年10月、保育士1人が指示に従わない園児1人を倉庫に閉じ込めた。鍵はかかっておらず、園児は短時間で自ら外に出たという。ほかにも、この保育士は同じ園児に対し、園児同士のトラブルが起きた際、首を押さえたり、頬をつかんだりしたという。市は10月に立ち入り調査や聞き取りを行い、「不適切保育」と認定。園に対して改善などを求める行政指導をしていた。また、今月20日付で運営法人に対し、園児の心のケアや保護者への説明に加え、再発防止のための改善計画を報告するよう求めたという。

〔不適切な保育〕東京都江戸川区の認可保育園で2月24日、園児の保護者から「子どもが保育士に腕を引っ張られた。帰宅後に痛みを訴えて受診したところ、左ひじの脱臼が判明した」と相談があった。区が立ち入り検査を行ったところ、他にも給食を無理やり食べさせる、注意して泣いた園児の腕をつかんで廊下に出すなど、同じ保育士による不適切な保育が合わせて5件確認されたという。区は3月7日、運営法人に第三者委員会を設置して原因究明や再発防止に努めるよう指導した。この園については、去年3月にも近隣住民から「園内から怒鳴り声や冷たい言葉が聞こえてくる」などの相談が寄せられ、区はこれまでに数回、指導を行っていました。 〔掛札コメント〕「腕を引っ張る」の部分だけは、せざるを得ない場合がありますよね…。肘内障はよく起きますし。それに気づかずに帰宅させた点は大きな問題ですが。

〔園長も含むほぼ全員が年度末退職の意向〕大分県大分市の中心部にある私立認可保育園で、園長や保育士らほぼ全員に当たる職員14人が3月末に退職の意向を示していることが2月15日、明らかになった。賞与や園の運営方針を巡り、経営者側と対立したもよう。

〔保護者の誹謗中傷で退職、園が一時休園〕長崎県佐世保市の市立保育所(町内会が指定管理者)で、保護者から誹謗中傷を受けた保育士らが退職、人手が不足して3月末まで一時休園している。複数の保護者が1人の保育士の年齢にまつわる批判を交流サイト(SNS)に書き込んでいた。その投稿を見たことがきっかけとなり、誹謗中傷を受けた保育士ら計3人が1月末で退職したという。新たな保育士を募集したものの、2月から常勤できる保育士が見つからなかった。4月からは再開の見通し。

〔運営に対する不信感で3月末大量退職〕熊本県阿蘇市の保育施設で、職員14人中1人が退職、11人が3月末に退職する予定。残るのは2人。退職の理由は、新体制となった運営側への「不信感」とのこと。理事長の交代が急に知らされるなど、コミュニケーションが足りず、職員の間に不信感が広がったという。転園を希望する保護者もおり、市は対応していく方針。

(2月18日)

〔石仏の上半身が児の足に落下、重傷〕2月5日夕方、佐賀県武雄市の公園に設置された高さ約1メートルの「石仏」が崩れ、遊んでいた2歳児の足に落下、4か所を骨折したほか、裂傷を負う重傷。市は一部を立ち入り禁止にして、他の公園でも緊急点検を実施する。家族と訪れた児が石仏に触れた際、石仏の上半身が崩れたという。付近には少なくとも4体の石仏が設置されていたとみられる。市は「設置された経緯や管理状況は確認中」とコメントした上で「約100年前の大正時代頃にすでにあった可能性がある」と話す。

〔配膳車と防火扉の間で指切断〕北海道札幌市白石区の市立小学校で2月17日、低学年の児童が給食の後片付けの際、配膳車と廊下の防火戸の間に右手中指の指先を挟み、切断した。児童は他の児童らと配膳車を動かしていて指を挟んだもの。廊下の幅は約2.8メートル、配膳車は積んでいた食器などを含め計約60キロあり、移動途中、防火戸へ寄り過ぎたとみている。

〔ニワトリの死骸と思われるものが砂場に〕滋賀県栗東市の幼稚園の砂場で2月15日午後3時過ぎ、体の一部がないニワトリと思われる死骸が埋まった状態で見つかった。この幼稚園はニワトリを飼育していなかったということで、警察は何者かが死骸を持ち込んだ可能性もあるとみて、動物愛護法違反の疑いで捜査している。〔掛札コメント〕これは意図的な行為かもしませんが、いずれにしても鳥類の死骸を見つけたら保健所へ。鳥インフルエンザの危険があります。

〔灯油1400リットルが地中に流出〕2月7日、長野県塩尻市の市立保育園敷地内で暖房燃料の灯油の流出が確認された。屋外タンクから屋内につながる地下配管の破損が原因とみられ、推定流出量は最大約1400リットル。今のところ近隣の水路などへの流出は確認されていない。昨年11月~今年1月の灯油使用量が前年より大幅に増えたものの、この間、暖房設備を点検しても異常はなく、2月4日、給油業者が立ち会ってタンク周辺を調べたところ、地面から灯油のにおいがした。6日に付近を掘削し、地中に灯油がしみ出しているのがわかった。配管は設置後30年以上が経過している。

〔支援学校の死亡で損害賠償請求〕2020年12月11日、兵庫県三木市の特別支援学校で人工呼吸器を着けた中学3年生が意識不明の重体となった事故で、生徒と両親ら計4人が市に総額約1億2200万円の損害賠償を求める訴訟を地裁に起こした(1月6日付)。同校で学校看護員が気管の痰排出を補助する措置を施すため、生徒の体を持ち上げた後に容体が急変した。気管にチューブを挿入し、吸引処置をしたが様子は変わらず、病院に搬送。現在も「脳死に近い状態」が続いている。市教委設置の第三者委員会は、調査報告書で学校関係者の対応に逸脱した行為はないと結論付けた一方、人工呼吸器具で酸素を送り込む「人工換気」が早期にされていれば、低酸素状態を回避できた可能性も指摘していた。今回、両親らは、医療的ケアの根拠となる主治医の指示書では、チューブ挿入の深さが示され、痰吸引をできない場合は人工換気に切り替える必要があると主張。吸引措置を続けた点が過失と指摘した。2020年6月にも同様に容体が急変していたが両親に報告がなかったとし、学校が情報提供を怠らなければ「主治医と相談して方針を考え、十分な対策を立てるか学校に通わせるのをやめるかを判断した」とした。また、両親の代理人弁護士は、事故に関係した可能性のある器具が紛失されているとして「重大な問題」と説明している。

〔強制わいせつで逮捕。氏名公表、園名なし〕強制わいせつの疑いで2月15日、保育士(男性、32歳)が逮捕された。東京都世田谷区立の保育園に勤務していた去年4月、園に通う女児に性加害をした疑い。

〔マスクで鼻を覆わなかった子どもの鼻をつまむ等〕奈良県三郷町の私立認可保育園で昨年11月下旬、3歳児クラスの保育士が、マスクで鼻を覆わなかった園児に対し、3、4回鼻をつまんだ。さらに、その園児が友達をたたいたことに対して、大声でどなって手をたたいたという。このほか、別の保育士2人が必要以上に大きな声で園児を叱った。また、園では給食を完食するよう強いていたという。園児の保護者から昨年12月、園に連絡があって発覚。県と町が全職員17人に聞き取り調査を行い、2月3日、運営法人に行政指導を行った。園児にけがはなかったが、登園を嫌がる時期があったという。現在は登園している。〔掛札コメント〕いわゆる「不適切な保育」云々以前に、3歳児にマスクをさせていたんですか?

〔保育士が園児に暴言〕岡山県浅口市の私立保育園で保育士が園児に「トラブルメーカー」「ボンレスハム」などの暴言を吐いていた問題で、市教育長は2月9日、市議会で「不適切な保育があったと把握している」と説明した。2021年、市民から情報提供があった直後に園へ改善を要請。園からは、対象の保育士を指導し、けん責処分としたとの報告を受けたという。

〔拳で園児をたたき、暴行容疑〕神奈川県秦野市の認定こども園で働いていた保育士(女性、40代)が暴行容疑で書類送検された(2月10日付)。2022年2月、この保育士が園児の頭を拳で数回たたいたということで、本人は容疑を認めている。園児の保護者から苦情を受けた園は2022年9月、行為を認め、保護者に謝罪した。保育士は同月末、退職。市も調査を実施。この保育士が別の園児を「逆さづり」にして運ぶような行為もしていたことが判明し、不適切保育と認めた。

〔暴行容疑で2人、書類送検〕千葉県松戸市の小規模保育所で園児の頭をたたくなどの暴行を加えたとして、2月10日、同市に住む30代の女性保育士2人が暴行容疑で書類送検された。うち1人は容疑を否認しているという。容疑は昨年10月5日、保育所で1歳児の頭を手でたたいたほか、2歳児の右手を引っ張り、頭をおもちゃでたたくなどの暴行を加えた疑い。児2人にけがはなかった。

〔園児虐待で市が改善勧告〕昨年12月、富山県富山市の認定こども園で園児4人を虐待したとして20代の保育教諭2人が書類送検された事件で、市は学校法人に対し2月15日付で改善勧告を出した。特別監査の結果、園児に対する不適切な保育や、園長が報告を受けていたにもかかわらず対応を怠った事実が認められたとし、勧告内容は「法人としての責任の明確化と厳正な対処」「原因の検証と再発防止に向けた取り組み方針の整理」など3項目。園長は責任を取って今年度末で園長を退き、学校法人の理事長についても書類送検された職員の処分が決まり次第、交代するとしている。

〔学童で職員が子どもを養生テープで縛る〕神奈川県相模原市の市立の学童保育施設で2月10日午後3時半頃、職員(47歳、女性)が、小学1年生を養生テープで縛った。別の職員が異音に気付いて確認したところ、児童が縛られているのを見つけた。児童は両手を背中側に、両足首とひざも縛られて、横たわった状態で泣いていたという。けがはなかった。職員は2016年から働いており、聞き取りに対し「やってはいけない行為を止めても注意に従わなかった」と話しているという。これまでの職員への聞き取りでは、他の児童への虐待行為は確認されていない。

〔「不適切な保育」で市職員に処分〕静岡県裾野市の保育園で保育士らが園児に不適切な保育を行ったとされる問題で、市政に対する信頼を損ねたとして2月13日、保育園を監督する担当の幹部職員3人が訓告などの処分。市は去年8月中旬に事態を把握したものの、公表までおよそ3か月かかるなど対応が遅れた。健康福祉部長が文書訓告、子育て支援監と子ども未来課長がいずれも口頭注意。市長の報酬2か月分、副市長の報酬1か月分を全額カットする条例案も2月15日に開会する市議会の2月定例会に提出されることになっている。

〔中学校の複数口座から約1200万円引き出し〕宮崎県都城市の市立中学校で、PTAの会計や副教材の購入費などを管理する複数の口座から少なくとも1200万円が引き出されて不明。県警に相談しており、今後、被害届を提出する予定。同校では使途別に様々な会計口座の通帳を校長室と事務室の金庫に分けて保管しており、鍵は教頭らが管理していた。1月27日に校長と教頭が金庫内を確認したところ、通帳7冊がなくなっており、金融機関への確認で、うち5冊と金庫に残っていた3冊の計8冊から計約1200万円が引き出されていたことがわかった。昨年度末の監査では異常はなかったという。

〔事務主幹が校長や教頭にパワハラ行為〕長崎県西海市の中学校で、59歳の事務主幹が校長や教頭など同僚職員合わせて6人に対し、パワハラ行為を繰り返したとして処分を受けた。この職員は一昨年7月から1年間にわたり、職員会議で校長に対し「聞いとらん」とか「どがんなってるとか」などと叱責したほか、教頭に対しては「黒板に『私は仕事できません』と書いとけ」「『私は仕事できません』と札に書いて首から下げろ」などと発言するなどしたという。校長と教頭は精神疾患を患い、現在も休職。去年6月に情報提供を受けて県教育委員会が調査し、一連の行為はパワハラ行為や公務員の信頼を失墜する行為に当たるとして、2月17日付でこの職員を停職6か月の懲戒処分と事務主任への降格処分とした。職員は行為をおおむね認め、「不快な思いをさせてしまい申し訳なく思っている」と文書で謝罪したという。〔掛札コメント〕年齢や経験年数が上であれば、立場の上下が逆であってもパワハラは起こります。

〔救急隊長の誤挿管で搬送した患者が死亡〕兵庫県尼崎市で2月3日、50歳代の救急隊長が、心肺停止状態で搬送した70歳代男性に対し、気管に入れるチューブを誤って食道に入れ、搬送先の病院で医師がミスに気付いたが、男性は約4時間後に死亡した。誤挿管と死亡の因果関係は不明という。同市では1年前にも誤挿管があり、再発防止策として計4回の研修を実施したが、隊長は参加していなかった。作業手順書では、胸の動きや二酸化炭素量のモニター確認などのチェック項目について、病院到着後までに計4回の確認を繰り返すことが定められていたが、十分実施しなかったという。車内には別の救急救命士もいたが2人とも十分な確認を怠った。隊長は「チューブ内に逆流した水分の吸引処置に気を取られ、チェックできなかった」と説明しているという。

〔園児281人が食中毒症状〕2月3日~9日に作られた弁当を食べた福岡県福岡市南区の幼稚園や保育園25カ所で、園児と職員あわせて281人に嘔吐・下痢・発熱などの症状。一時、園児2人が入院したが、現在は退院している。8日、幼稚園から症状の連絡があり、その後の調べで給食として出されていた福岡市博多区の弁当製造業者の弁当が原因と判明した。弁当づくりに携わってた従業員6人からノロウイルスが検出された。この業者は、福岡県と佐賀県の75の幼稚園、保育園、小学校に弁当を納品しており、14日付で営業禁止処分。

〔ノロウイルス、サポウイルス集団感染〕栃木県県北健康福祉センター管内の保育所で1月26日~2月15日にかけ、園児54人と職員1人が嘔吐や下痢などの症状を相次いで訴えた。数人を検査したところ、2人からノロウイルス、3人からサポウイルスが検出された。

(2月5日)

〔放課後デイの事故〕放課後等デイサービス(放課後デイ)で2012年度の制度開始~2022年10月末、子どもの死亡や負傷などの事故報告が少なくとも4097件あることがわかった。死亡が8件、一時的な行方不明も347件起きていた。国への事故報告の義務はない。調査は2022年11~12月、運営事業所の指定権限がある全都道府県や政令市など計108自治体に対し、読売新聞が実施した。死亡・負傷・行方不明の有無を回答した96自治体分を集計したもの。東京都については、都から権限を移譲された荒川区など4区は回答したが、都は「非公表」。資料の保存期間の経過などの理由から全体の94%が2017年度以降だった。放課後デイの利用者は約30万2000人、事業所は約1万9000か所。

〔小規模保育所が全焼〕1月14日午前6時前、広島県尾道市の小規模保育所付近から出火し、平屋の保育施設と事務所、隣接する2階建ての空き家計延べ約230平方メートルを全焼し、約3時間15分後に鎮火した。同保育所では2020年10月の未明にも園舎を全焼する火事があり、昨年4月に新しい施設で保育を再開したばかりだった。

〔送迎バス内死亡で、損害賠償を求める訴訟〕福岡県中間市の認可保育園で2021年7月、園児が送迎バス車内で死亡した件で、母親と父親がそれぞれ園を運営する社会福祉法人などを相手取り損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が2月1日、福岡地裁であった。母親は当時の園長と法人に計約5400万円を、父親は法人と元園長、保育士に計約4600万円の支払いを求めている。慰謝料は冬生ちゃんの分を2500万円とし、それ以外に母親分1000万円、父親分500万円としている。保育園側は答弁書で「慰謝料は遺族の分を含め、2000万~2500万円が相当」と反論。刑事裁判では、業務上過失致死罪に問われた元園長と降車を補助した保育士を執行猶予付きの有罪とした福岡地裁判決が確定。その判決では、元園長が相当額の金銭の支払いを遺族に申し出ていることが量刑で考慮されていた。

〔バナナ型すべり台の事故〕スライダーが3つに分かれたバナナ型滑り台から子どもが転落・落下する事故が複数起き、盛岡市では保護者の働きかけなどで撤去、横浜市緑区でも落下事故2件が把握され、2022年末に撤去。事故は起きていないが使用禁止にしている自治体も。事故後にメーカーに働きかけた保護者によるとメーカーは、「業界団体の日本公園施設業協会(JPFA)が自主的に規定する安全基準を満たしており、改善の必要はない」との見解だったという。3年前、メーカーに問い合わせた別の保護者によると、「全国に236台あるが、対象年齢は6歳から。けがはあっても6歳未満の子で、重篤な事態は発生していない」との回答だったという。
 その後の2023年2月、製造元のコトブキは「設置者・利用者の皆様に対して不安を与えてしまった事に関して深くお詫び」すると発表。設計・開発面において、「対象年齢の児童による十分な滑降試験も重ね安全であることを実証」したうえで進めていたとし、使用年齢の注意喚起と、地表面にセーフティマットを設置するよう推奨していくと述べている。〔掛札コメント〕これは6歳以上でも危険でしょう。そもそも側面の壁が低すぎます。上部の台の部分には、服の一部やフードがひっかかる/はさまる箇所が複数ありますし。


〔乳成分が含まれたゼリーでアナフィラキシー・ショック〕愛知県東海市で1月26日、市立小中学校計18校で乳成分を含むゼリーを誤って全児童生徒に提供し、小学生1人がアナフィラキシー・ショックなどの症状を訴えて救急搬送された。給食は市立学校給食センターから提供されたものだが、乳成分が含まれていることを複数の栄養教諭が見落とし、アレルギーのある児童らに配布する献立一覧表に記載しなかった。

〔ブレーキの踏み損ねでバスが窪地に落ちる〕1月30日午後3時半頃、三重県桑名市の市立小学校の4~6年生19人を乗せた下校中のスクールバスが、市内のバス停近くで約40センチ下のくぼ地に落ちた。全員が受診し、うち4年生2人と6年生4人が腰や背中の痛みを訴えている。男性運転手(73再)は「ブレーキを踏み損ねて転落した」と話している。

〔送迎バスと乗用車が衝突〕1月31日午後3時50分頃、神奈川県寒川町の県道で幼稚園の送迎バスと乗用車が衝突し、乗っていた園児7人が病院に搬送された。バスの運転手と添乗職員、乗用車の運転手にけがはなかった。場所はセンターラインがある片側1車線の直線道路で、乗用車がセンターラインを越えて対向車線のバスと衝突したとみられるという。

〔園敷地から出、15分後に保護〕1月20日午前11時20分頃、埼玉県飯能市の市立保育所で、園庭で遊んでいた子ども1人の行方がわからなくなった。園庭で外遊びをしていた子どもたちを室内に誘導し、着替えをさせていたところ、1人がいなくなっていることに気づいた。職員が探したところ、保育所の近くにある小学校の前の歩道で地元の人に保護されている子どもを見つけたという。15分ほど所在がわからなかったものの、けがはない。保育所の出入り口にある門のチェーンが外れ、門が開いていて、子どもはそこから保育所の外に出たとみられるという。〔掛札コメント〕門の鍵をかけやすくする等の設備上の改善を市がしないなら、先生たちは「無理」と怖くなるだけです、こんな報道が続いたら。

〔保育士を確保できず、休園に〕長野県信濃町は1月27日、保育士が確保できないため、4つある町立保育園1つを来年度から休園とすることを決めた。現在の態勢を継続していくには、必要な配置基準に対し2人足りず、保育士を募集してきたが、事態は変わらず、休園が決まったもの。通う予定だった園児は町内の別の園に移る。

〔デジタルカメラ用SDカードを紛失〕広島県広島市中区の市立保育園でデジタルカメラ用のSDカード1枚が紛失。12月6日、保育士が園全体のSDカードを保存しているカードケースから自身が担任するクラス用のSDカードを使い撮影や編集などを終え、元のカードケースに戻した。翌週12日朝、同じ保育士がSDカードを取り出そうとしたところ見当たらなかったという。紛失したカードには去年4月から12月までのクラスの園児6人や行事の様子が写った写真約500枚が入っていた。カードは園外に持ち出しておらず、カードケースは夜間は鍵をかけた書棚に保管していることなどから市は園内を探してきたが、発見されていない。

〔デジタルカメラを紛失〕静岡県浜松市は1月21日、市立保育園でデジタルカメラ1台を紛失したと発表した。2022年12月21日、保育士が決められた保管場所に返却せず、事務室内の机の上にデジタルカメラを置いたまま帰宅したところ、翌日、なくなっていたという。中のSDカードには、園児の記録400~500枚が保存されていたという。

〔業者の食事で142人がノロウイルス症状〕京都府亀岡市の保育園や幼稚園、通所介護施設などの利用者ら計142人(0~95歳)が発熱や下痢などの症状を訴え、一部からノロウイルスが検出された。提供された食事が原因と断定、1月18日から24日までこの業者を営業停止処分とした。市内の事業所から18日午前、「16日に昼食の弁当を食べた複数の従業員が食中毒症状を呈している」と通報があった。18日午後に、通所介護施設からも同様の連絡があったという。この業者は16日に約1000食を作り、多くを亀岡市内で提供。いずれも同市にある幼稚園と保育園計3カ所、通所介護施設2カ所、事業所2カ所の計7施設で症状が出た。園児が半数以上を占め、調理業務に携わった業者従業員4人からもノロウイルスが検出された。

〔小学校と保育園でノロウイルス集団感染〕茨城県日立市の小学校と石岡市の保育園で1月末、感染性胃腸炎の集団発生。園児や児童、職員計92人が嘔吐や下痢の症状を訴えた。小学校では生徒56人と職員1人、保育園では園児31人と職員4人が発症。両施設で計11人からノロウイルスが検出された。

〔虐待を疑われないよう、「異なる病院を受診」するよう指示した疑い〕熊本市が市内の乳児院を虐待の疑いで調査している問題で、管理職が虐待を疑われないよう、けがした2人を「別々の病院に連れていく」よう職員に指示していた疑いがあるとわかった。昨年11月からこの問題を調査している熊本市によると、虐待が疑われる行為をこれまでに少なくとも18件把握しているという。

〔所長や複数の保育士が園児に「不適切な保育」〕静岡県沼津市内の保育施設で昨年10月頃まで、所長や複数の保育士が園児に不適切な保育を繰り返していたことがわかった。0歳児の頬を引っ張って面白がる、顔に落書きをする、ハロウィン関連のイベントでお面を怖がって泣く園児を追いまわす、その写真に撮って職員のグループラインで共有するなど。1月20日、市に対して施設職員と保育士から内部通報があり、その後の職員会議で事実確認がとれたと施設から報告があったという。市は施設に是正を指導するとともに、児童福祉法に基づき今月中にも立ち入り検査を実施する方針。市は園児の特定につながる恐れがあるとして、事業所の名前を明らかにしていない。裾野市の園児虐待事件を受け、この施設でも昨年12月に落書きなどをやめるよう職員間で共有したが、沼津市には報告していなかった。

〔保育士2人が園児に暴言や暴力的な行為〕東京都世田谷区の私立認可保育園で去年11月、不適切な保育が行われたとして、区はこの保育園を運営する法人に事実確認などをさらに進めるよう通知しました。保護者から区に「保育士の子どもへの声かけが普通ではない」などと連絡があり、指導を受けた社会福祉法人が調査したところ、去年4月以降、3~5歳の幼児クラスで2人担当保育士(20代と30代)が子どもの額を指ではじくなど不適切な保育が行われていたことがわかった。法人は2月1日、区に報告書を提出した。保育士のうち1人は先月末で退職し、もう1人は懲戒処分にしたという。2人は園児に対して、「いいかげんにしろ」「泣けばなんとかなると思うな」などと暴言を吐く、食事の時間にトイレを我慢させる、昼寝の時に寝ようとしない子に対して簡易ベッドを揺すり「もう寝なくていい」と言う、遊戯室から連れ出す時に手を引っ張る、などの行為があった。運営法人は少なくとも計15の行為を虐待と判断した。

〔「暗い部屋に移して食事を食べさせるなど」〕宮城県仙台市太白区の認可保育所で、給食を食べ終わらない園児を暗い部屋に移して食べさせたり、園児のおでこを指ではじいたりする不適切な保育があったとして、市はこの園に口頭指導をした(1月24日付)。昨年12月に園の関係者から市に相談があり調査を進めていた。聞き取り調査に対して、園側も不適切な行為があったことを認めた。

〔防犯カメラで頭を叩く様子を確認〕青森県六ケ所村の認定こども園で保育士が園児の頭をたたく不適切な保育があったと発表。県は昨年11月30日、施設関係者から「暗い収納部屋に園児を閉じ込める不適切な保育があった」との情報提供を受け、指導監査に入った。防犯カメラの映像を2週間分確認したところ、保育士の1人が洗面所で動き回る1歳児の頭頂部を、平手でたたく様子が確認されたという。聞き取り調査では、情報提供があった閉じ込めは確認できなかったという。この保育士はたたいたことを認めた。園児にけがはなく、保育士は園側の指示を受け、昨年12月21日から自宅待機。園は村の委託を受けた社会福祉法人が2021年10月から運営している。

〔補助金を課題に不正受給した疑い〕東京都内21カ所で認可保育所等を運営する企業が三鷹市、小平市で保育所計2カ所を開設した際、国や自治体から少なくとも計2000万円の補助金を過大に不正受給した疑いのあることがわかった。同社は保育所の外構工事費を本体工事費などに組み入れて補助金申請したとみられる。工事はそれぞれ多摩地域の別業者が請け負っており、工事費の項目の付け替えで同社の意向が働いた可能性もあるという。両市によると、1月に入り同社側が市役所を訪問し「本来、計上してはいけない費目を含めて申請した」などと陳謝し、返済の意思を示したという。両市に伝えた過大分は今後、増える可能性もある。

〔わいせつ行為で懲役5年6か月 園名も本人名前も公表せず〕静岡県東部の保育園で、女児18人にわいせつな行為をした罪に問われた元保育士の男(29歳)に地裁は2月3日、懲役5年6カ月の判決を言い渡した。性的欲求を満たすため保育士資格を取り、勤務2日目から犯行に着手。防犯カメラを避けた上、犯行に及んでいない子を名簿で管理して狙っていたという。裁判は被害者保護の観点から被告の名前を伏せて行われました。〔掛札コメント〕この件も下の件も、本人の名前を公表せず、顔写真も出さない。裾野市の3人の保育士に比べたらなんという寛大な扱いでしょうか。この保育士たちは再就職できるかもしれないのですよ、保育園は無理でも学童、放課後デイ、キャンプ等、就職先はいくらでもあります。

〔わいせつ行為に懲役4年6か月を求刑 園名も本人名前も公表せず〕2019年~2022年、大分県内のこども園で女児にわいせつな行為をした罪などに問われている元保育教諭の男(40代)の裁判で検察側は2月3日、懲役4年6か月を求刑した。初公判で起訴内容を認めている。

〔わいせつとポルノ製造で再逮捕 名前は公表〕2021年2月、勤務していた大分県内の保育園で昼寝中の女児にわいせつな行為をし、スマートフォンで撮影したとして、愛知県警は2月1日、強制わいせつと児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで、保育士(男、29歳)を再逮捕した。県警は今年1月、勤務していた別の保育園で園児の裸を撮影したなどとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(電磁的記録提供)の疑いで逮捕。名古屋地検は2月1日、この逮捕容疑について処分保留とした。

(1月14日)

〔授業中の重傷で賠償を命じる〕兵庫県加古川市の小学校で2019年、小学4年生が授業中に大けが、市に損害賠償を求めた裁判で、高裁は市に約2000万円を支払うよう命じた。図工の授業中、木材に打ち込まれた釘の頭にマイナスドライバーを差し込んで、釘を抜こうとしたところ、ドライバーが滑って先端がこの児童の左目に当たったもの。左目の視力が低下し、物が二重に見えるなどの後遺障害が残ったという。児と両親は、「教諭が、マイナスドライバーを使う方法を説明したり、児童の行動を監視したりするなどの義務に違反した」などとして、慰謝料など約2400万円を求めており、地裁が訴えを退けたため控訴していた。高裁は、「教諭は、マイナスドライバーを本来の用途以外に用いる場合、児童の年齢などに応じて、危険性や安全に使うための方法を十分説明し、他の児童にマイナスドライバーが当たるなどの事故が起きないようにする義務を怠った。図工室全体の児童の動静を注視して、作業の中断を指示すれば事故の発生を防ぐことができた」として賠償を命じた。

〔揺動遊具がひっくり返り、大けが〕韓国釜山市のデパートで、空気で膨らませる揺動遊具がひっくり返り、乗っていた子ども6人のうち3人が大けがをした。U字型の大きな遊具を人の手で押して揺らすものだが、スタッフが揺らし過ぎたため、ほぼ直角になるまで揺れ、遊具がひっくり返り、子どもが転落した(シートベルトはしていた)。スタッフは全員5年以上の勤務経験があったが、保護者は床面にマットが敷かれていなかったと指摘。運営側は謝罪し、けがの補償をするとしている。〔掛札コメント〕未就学児施設でも、「やりすぎ」は起きますよね…。たとえば、赤ちゃんをシーツの上に乗せておとな2人が両端を持って揺らしていたら、揺らし過ぎて落としたとか、「高い、高い」をしていて落としたとか。あ、どちらも「やりすぎ」以前に園ではしないでくださいね。やりすぎなくても危険ですから。






〔園の音が原因で公害調停に〕神奈川県川崎市の幼稚園と「子供の声がうるさい」と訴える近隣住人を、国の公害等調整委員会(公調委)が公害調停事件として仲裁し、平成2017年、和解が成立していたことが明らかになった。未就学児施設の騒音トラブルが公害調停に発展したのは初めて(総務省)。住民が2017年3月、運営する学校法人を相手取り、451万円の損害賠償を求め、公調委に責任裁定を申し立てた。申請を受理した公調委は3回の審問を開き、騒音との因果関係を調べるため、音量測定や防音設備の設置効果などを調査した。その後、当事者間の合意による紛争解決が可能と判断し、同年12月、園に防音シートを設置するなどの対策を取ることで和解が成立した。昨年11月には兵庫県神戸市の認定こども園でも同様のトラブルが起き、住民側から川崎市に続き全国2例目となる責任裁定の申請があり、今後、同様の手続きが行われるという。

〔ターザンロープで指切断〕大阪府岸和田市の公園で1月6日午後2時頃、7歳児がターザンロープで指を切断したとみられる事故が起き、市は遊具の使用を中止した。保護者から通報があったもので、「左手人差し指の第1関節を切断した」とのこと。遊具は、滑車のついたロープにつかまって遊ぶターザンロープ。〔掛札コメント〕赤線を入れた部分が滑車からロープの下端までです。ロープが短く、滑車まで容易に手が届きます。もし立ち上がってつかまっていたら、もちろん。


〔幼児が地下鉄運転席に立ち入る〕兵庫県神戸市西区の市営地下鉄西神中央駅で1月4日午後8時頃、始発のため停車中の列車の運転席に幼児が無断で立ち入って機器を操作し、車内の電気が一時消えるトラブルがあった。乗務員が交代で運転席を離れた際、扉の施錠を忘れたという。運転操作はできない仕組みだった。安全確認のため別の車両に振り替えるなどし、計23本が最大18分遅れ、約3千人に影響が出た。

〔大規模食中毒で書類送検〕2020年6月、埼玉県八潮市で小中学生など3400人以上が被害を受けた集団食中毒で1月6日、3人が書類送検された。給食に出た海藻サラダの病原大腸菌O7が原因とされる。海藻は乾燥状態から戻すために加熱処理が必要だったが、当時、水で戻していたという。給食を調理した八潮市の給食センターの役員と社員が、従業員に対し加熱処理するよう十分な指示をしていなかったなどとして、また、調理担当社員も業務上過失傷害の疑いで書類送検された。

〔ノロウイルスの集団感染〕岩手県一関市の保育所でノロウイルスによる感染性胃腸炎が集団発生し、1月6日~11日、園児13人が嘔吐や下痢の症状を訴えた。4人の園児からノロウイルスが検出されたという。

〔「不適切な保育」で行政指導〕宮城県仙台市太白区の認可外保育所で職員4人が園児を逆さまにして持ち上げるなど不適切な保育をしていたとして、市が行政指導を行った。2022年10月24日~11月2日までに撮影された所内の防犯カメラ映像を市が確認したところ、職員が園児を逆さまにして持ち上げる、柵を登ろうとした園児を柵に押し付ける、日常的に下着姿で昼食を取らせる、昼寝している園児に服薬させる、泣いている園児をあえて放置する、頬をつねる、大声でしかる、などの不適切な行為を行っていたという。市は運営会社に対し保護者への説明や園児への適切なケアなどを行ったうえで、改善報告書の提出を求めた。

〔学童保育のアルバイト先で児の裸を撮影など〕兵庫県尼崎市の男(34歳、公判中)が児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)などの疑いで1月12日までに逮捕された。起訴済みの4件を含め、アルバイトをしていた学童保育施設(伊丹市、東大阪市)で2020年6月~22年7月頃、男児の裸を撮影するなどした疑いで、5~11歳の14人に対する被害15件を裏付けたとしている。いずれも容疑を認めている。昨年7月、男がパトカーを避けるような動きをしたため、警察官が職務質問。児の裸が写った写真を持っていたため事件が発覚した。

〔保育園侵入、起訴内容を認める〕2021年11月9日、宮城県登米市の保育施設に幼児を殺害する目的で侵入し、保育士を刃物で刺そうとしたとして、殺人未遂と銃刀法違反などの罪に問われた男(32歳)の裁判員裁判初公判が1月12日、地裁で開かれ、起訴内容を認めた。職員らが取り押さえ、けが人はなかった。被告は逮捕直後、「子どもなら簡単に殺せると思った。2人以上殺して死刑になりたかった」と供述していた。