〔2021年〕事故、感染症(新型コロナ以外)、不祥事等のニュース
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重要なニュースはタイトルを赤字にしてあります。

(6月17日)
▶〔駐車場で死亡事故〕6月10日午前10時前、新潟県三条市の保育園の駐車場で3歳児の園児が車にはねられ、その後死亡した。自分の子どもの送迎をしていた他の保護者が、駐車しようと軽自動車をバックさせた時にぶつかったもの。調べに対し、「バックしていたらドンという音が聞こえた。車の下を見たら子どもがいた」と話しているという。〔掛札コメント〕駐車場における安全の注意喚起、ひな型はB-2にあります。

▶〔保育所の調理場から出火〕6月8日午後1時半頃、京都府京都市中京区の保育所の調理室から出火、119番通報があった。消防隊員が駆けつけた時には火はほぼ収まっており、園児99人、職員35人にけがはなかった。出火当時、園児らは昼寝中で、職員が起こして園庭まで避難した。

▶〔アレルゲンが入ったハムを納入〕岡山県真庭市、美作市の教育委員会は6月1日、アレルゲンがないとして2018年3月から今年4月まで、学校、園の給食に提供されていたハムに、実際にはアレルゲン(乳成分や卵)が含まれていたと発表した。いずれも健康被害は報告されていない。真庭市では小学校やこども園など12カ所、美作市ではこども園と保育園の計2園で提供されていた。ハムは岡山市内の業者が加工し、別の業者を通じて納入。両教委は納入業者に対し、食品表示が改善されるまで加工業者とのハムの取引停止を指示した。

▶〔オウム病の集団感染〕滋賀県東近江市の事業所で4月上旬~中旬、発熱や肺炎の症状を訴えた60代と40代の女性2人は、オウム病だったと判明。ほかに男女13人に発熱の症状があったといい、職場で集団感染が起きた疑いがある。うち7人に肺炎の症状もあった。すでに全員が回復している。3月下旬ごろまで、事業所の入り口がハトのフンで汚れており、菌を吸い込んだ可能性があるという。オウム病はペットの鳥などから人に感染する。

▶〔O111の集団感染〕神奈川県横浜市の私立保育所で6月4日~14日、園児34人と職員4人が腸管出血性大腸菌O111に集団感染。いずれも症状は軽く、全員が回復に向かっているという。

▶〔園児30人、ノロウイルス集団感染〕栃木県の県北健康福祉センター管内の保育所で感染性胃腸炎が集団発生。5月19日に園児30人に嘔吐などの症状が見られたため検査したところ、ノロウイルスが検出されたという。栃木県内では、今年に入って6つの保育施設で胃腸炎の集団発生が確認されている。

▶〔保護者が、別の子どものジャケットを盗む〕北海道札幌市白石区の保育園で、園児のダウンジャケットを盗んだ疑いで30歳の女が逮捕された。今年1月19日の午前8時半~午後5時半の間に、別の園児のダウンジャケットを盗んだ窃盗の疑いが持たれている。19日、園児が帰宅する際、ダウンジャケットがなくなったことに気づき、保育園が捜しましたものの見つからず、2月に警察に被害届を出していた。取り調べに対し、容疑を認めているという。〔掛札コメント〕靴、服、支援センター等ではベビーカーや財布等もなくなります。保護者が盗む場合も、職員が盗む場合も。「あの人だろう」とわかっていてもうやむやにしてしまう場合が多いようですが、警察に届けるべきです。

▶〔5人に対するわいせつ行為を認める〕強制わいせつと児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)罪に問われた福井県敦賀市の市立保育園保育士(男、23歳)が、起訴分を含め計5人にわいせつ行為をしていたことが6月2日、わかった。同日、地裁で開かれた公判で明らかになったもの。男は昨年1月から12月ごろにかけて、計5人の子どもに対して体を触ったり自分の下半身を触らせたりするなどのわいせつ行為をしたと認めた。5人中4人に対する行為は、複数回に及んだとした。犯行に至った経緯について、「幼児の描かれた成人漫画を見る中で、高校生の頃から小児性愛の性癖に気付いた」と述べた上で「自分の性癖を軽く見ていた」と話した。〔掛札コメント〕役立つリンクのこちらの下のほうに、相談できるセンターの情報を置いてあります。これは「趣味」や「癖」ではなく、障害なので。

▶〔わいせつ行為予防で市立10園にモニターカメラ〕上の件に関連して、福井県敦賀市は5月31日、市立10園の園児が使用する部屋にモニターカメラを設置すると発表した。市は「二度と起こさないよう、隙をつくらないため」と説明している。1部屋1台ずつ計67台を設置、部屋の構造に合わせ、360度カメラか広角カメラとし、事務室でモニターする。録画もできる。10月にも運用開始。31日に発表した補正予算案に2289万円を計上した。〔掛札コメント〕モニターカメラで予防できるなら、話は簡単なんですけどね…。

▶〔元保育士に懲役12年の判決〕一昨年3月から昨年9月の間に園児3人に対するわいせつ行為等をし、14件の罪に問われていた静岡県富士宮市の元保育士(32歳、男)に対し、6月14日、地裁は懲役12年(求刑15年)の判決を言い渡した。「被告はあらかじめ被害者らが施設を利用する予定を確認し、撮影のためにデジタルカメラを準備するなどしていて、いずれも計画的だ」と指摘。「立場などを利用しており、被害者らの尊厳を踏みにじる身勝手で自己中心的なもので、常習性は顕著だ」など。

(6月3日)
▶〔中学生、熱中症の疑いで搬送〕5月14日昼過ぎ、愛知県名古屋市の市立中学校で体育の授業中(屋外)、2年生男子が体調不良を訴え、熱中症の疑いで救急搬送された。軽症だという。学校はこまめに水分をとらせるようにしていたということで、教育委員会は指導方法に問題はなかったとしている。この日、名古屋市は今期初の真夏日を記録した。〔掛札コメント〕水を飲むのは脱水の予防であって、体内の温度上昇に対する予防ではないんですが…。

〔防球ネットが倒れ、1人死亡、1人重傷〕4月27日午後3時頃、宮城県白石市の市立小学校で校庭に設置された防球ネットの木製の支柱1本が根元から折れ、小学6年生2人を直撃。1人は頭を強く打って死亡、もう1人もあごの骨が折れる重傷を負った。事故があったのは放課後で、2人を含む児童6~7人がネットに寄りかかったり、揺らしたりして遊んでいたという。ネットは校庭に埋め込まれた2本の木製の柱で支えられており、折れた支柱は高さ約6メートル、直径約17センチ、重さは約40キロ。留め具などで固定はされていなかった。ネットの設置記録は学校に残っていないというが、「おそらく20年は経っているのではないか」(同市教育長)。市教委は学校の遊具に対しては年1回の点検を業者に依頼しているものの、このネットは対象外。教員が毎月1回、目視したり触ったりして点検していたが、同月12日の点検時に異常は確認できなかったという。教育長は、「遊具は基本的には、ものを使って遊ぶためにあるので目が届くが、防球ネットはブランコや滑り台のように、それを使って遊ぶことが目的ではないことから落とし穴があったかもしれない」。〔掛札コメント〕「遊ぶことが目的じゃないものだから、子どもにも責任があった」とかいう話になるのでしょうか? 下の2つの傷害事故も?

▶〔擁壁のコンクリート片でケガ〕兵庫県神戸市垂水区の市立中学校で5月10日午後1時過ぎ、重さ約50キロのコンクリート片(長さ62センチ、幅26センチ、高さ14センチ)が落下し、生徒1人が左足に軽傷を負った。校舎前の玉石積み擁壁(高さ約90センチ)に生徒が手をかけてもたれかかったところ、上部の土留め用のコンクリート片が落下した。固定されていたが、土の圧力で不安定になっていたとみられる。

▶〔傷害事故を公表せず〕滋賀県草津市で2017年10月17日に起きた、小学4年生が左足に重傷を負う事故について、市は5月28日、管理が不十分だったとして損害賠償金1260万円を支払うために議決を求める議案を定例市議会に提案すると発表した。市営住宅外の道路で複数の児童がボール遊びをしていたところ、ボールが住宅敷地に入った。別の児が塀を乗り越えてボールを回収後、再び塀を越えて戻ろうとした際にブロックの一部が崩れ、近くの児の左足に当たり、左足の小指を除く4本の指に骨折や打ち身のけがを負った。児には左足親指が動かなくなる障害が残った。両者が補償について協議を重ね、今年3月に話がまとまったという。市は同日まで事故を公表しておらず、「事故当初、過失割合やけがの程度など不確定の部分があり、全てがはっきりした段階で公表するつもりだった」としている。

▶〔揺動遊具破損でケガ〕群馬県伊勢崎市の公園で遊具が破損し、4月24日、遊んでいた5歳児と3歳児がそれぞれ軽傷を負った。壊れたのは、乗って揺れながら遊ぶ木製スプリング遊具で、対象年齢は3~6歳。5歳児が遊んでいたところ、ばねが付いている台座部から、両手をかける部品がはずれて胸を打った。その後、この児と保護者が医療機関に向かって現場を離れていた間に誰かがはずれた部品を元に戻したとみられ、同日、別の児がこの遊具を使って鼻をけがした。市によると、遊具は1999年設置。4月2日に点検したばかりで、破損原因は不明という。

▶〔ヘディングのガイドライン〕5月13日、日本サッカー協会が子ども向けのヘディングのガイドラインをまとめた。日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度データ(2018年分)分析によると、サッカー全体の事故は小学校5000件、中学31000件、高校(含高専)38000件。うちヘディング事故は小学校42件、中学756件、高校1824件で、9割近くが部活動中のケガだった。頭や首の重症率はサッカー全体が1.20%だったのに対し、ヘディングに絞ると10.56%にのぼり、「頭や首の重い傷害が発生しやすい」という。

▶〔園バス事故2件〕●5月24日午前、秋田県秋田市の市道交差点で幼稚園の送迎バス(児童7人等が乗車)にワゴン車が衝突、園児と幼稚園の職員の計2人が軽傷を負った。バスが十字路交差点を直進していたところ、左から走ってきたワゴン車と衝突したもの。園児1人が口の中を切り、職員は背中などを打撲した。いずれも軽傷。現場交差点には、ワゴン車側に一時停止の標識があったという。 ●5月6日午前、千葉県千葉市若葉区の交差点で幼稚園バスと乗用車が衝突する事故があり、バスに乗っていた園児3人がけがをした。バスには園児36人と職員、運転手が乗っており、うち園児3人がけがをして病院に搬送された。警察は無免許で乗用車を運転したなどとして、近くに住む自称会社役員(78歳、男性)を逮捕。「コンビニに行く途中だった。近いので事故を起こしたり警察に見つかったりしなければ大丈夫だと思った」などと供述しているという。

▶〔感染性胃腸炎/ノロ感染症3件〕●茨城県取手市の民営保育園で5月5~20日、園児と職員計41人に嘔吐などの症状が出、園児3人と保育士1人の便からノロウイルスが検出された。食中毒の可能性は低く、園児が嘔吐した後の消毒が不十分だったとみている。 ●福岡県福岡市は5月14日、同市東区と西区の3カ所の保育施設で感染性胃腸炎が集団発生したと発表した。園児と職員計38人が下痢や発熱などを発症、一部からノロウイルスが検出された。3施設に関連性はないとみられるという。 ●栃木県の県北健康福祉センター管内の認定こども園で5月15~26日、園児と職員合わせて44人に嘔吐などの症状があり、ノロウイルスが検出された。

▶〔保育所でO26集団感染〕北海道釧路地方の保育所で園児12人から腸管出血性大腸菌O26が検出された。4月19日から5月2日にかけて下痢や発熱、腹痛などの症状を訴えたため、保健所が全園児と職員を検査したところ、園児12人から腸管出血性大腸菌O26が検出された。

▶〔デイサービスで不正受給、虐待〕神奈川県川崎市の障害児放課後等デイサービス、2施設(同じ運営主体)が不正受給等を重ねたとして4月30日、指定取消および指定停止の処分を受けた。市は運営主体に追徴金を含め計約4370万円の返還を求める。市によると、1施設は指定申請時に職員の実務経験証明書を偽造し、無資格者を児童指導員と申告。勤務実態が無い職員も配置するなど人員基準を満たさず指定を取得し、開設の2020年4月から10カ月間、障害児通所給付費を不正に取得した。もう1施設は無資格職員の配置など児童相談員が不足した状態で運営した上、恒常的に定員を超えた状態(最大15人)でサービスを提供した。また、職員1人が通所男児のズボンを他の子どもらの前で下ろすなどの虐待、施設長が子どもの口にホースを無理やり入れ、水を流すなどの虐待行為もあった。いずれも2020年11月に市への通報で発覚。

▶〔保育士のわいせつ行為で市と園長の責任を問う裁判〕北海道札幌市の市立保育園で保育士が園児にわいせつ行為をくり返していた事件で、被害児と両親が原告となり、市に損害賠償を求めた裁判の初の口頭弁論が開かれた。逮捕のきっかけは、昨年1月、原告となった母親が子どもの被害を目撃、警察に通報したことだが、園長は一昨年8月ごろからわいせつ行為を知っていたにも関わらず、保育士を勤務させ続けていた。園長は、逮捕の10日ほど前になって、再び別の保護者からわいせつ行為の報告を受けて初めて札幌市にも報告していたが、園長と札幌市は保育士を謹慎させるなどの対応を怠ったという。原告は、園長が適切な措置をとらなかったことで性被害にあったとして、あわせて330万円の損害賠償を請求。札幌市は、園児に対する賠償責任は認めるものの、賠償額や両親への賠償責任については争う方針。この保育士は、3年近くにわたって保育園の3~6歳男児あわせて14人に対し、下半身を触るなどの強制わいせつやその様子を撮影した児童ポルノの製造をくり返したとして去年10月、地裁から懲役10年の判決を言い渡されている。

▶〔園長に執行猶予付き懲役2年の判決〕福島県二本松市の私立保育所で2020年、1~3歳児3人に暴行を加えたとして逮捕された園長に対し、5月28日、懲役2年(求刑通り)、執行猶予5年の判決が言い渡された。「園児の身体的な苦痛だけでなく本来守ってくれるべき保育所の先生から暴行を加えられた精神的な苦痛は大きい」「園長という立場で犯行は非常に悪質」と厳しく指摘。その上で被告が「今後保育に携わらない」と述べていることなどを踏まえ、執行猶予付き。

(4月23日)
▶〔遊具部品が落下し、骨折〕沖縄県宮古島市の港内多目的広場で3月25日午後、木製船型遊具のステンレス製ハンドル(直径40センチ、重さ6.1キロ)が遊んでいた2歳児の足に約1メートルの高さから落下し、児が指を骨折した。全治2カ月。施設は設置から15年ほど経過。市は毎月、公園遊具を点検しているが、何らかの理由でボルトの締め付けが緩んでいたとみている。

▶〔スクールバスに乗用車が追突〕4月19日午前9時過ぎ、神奈川県横浜市戸塚区の市道で、停車していた横浜市内の特別支援学校のスクールバスに乗用車が追突した。バスに乗っていた3~15歳の子ども6人と職員、乗用車の男性の計8人が病院に搬送された。現場は片側1車線の直線。スクールバスは登校する子どもが乗車するために停車していた。

▶〔北海道のノロウイルス感染症〕●北海道千歳保健所管内の幼稚園で、4月8~18日、園児53人と職員16人のあわせて69人が下痢やおう吐などの症状を訴え、うち4人からノロウイルスが検出された。千歳保健所管内では、今月に入って医療機関や社会福祉施設、保育所で、4件132人のノロウイルスの集団感染が発生している。(以下原文のまま)保健所では、このところ感染が相次いでいる理由は分からないとした上で、「新型コロナウイルスの対策で使われるアルコールでは、ノロウイルスを十分に消毒するのが難しい。せっけんを使った手洗いを徹底してほしい」と呼びかけています。 ●北海道釧路地方の保育所で今月4月11日~19日、園児12人と職員2人のあわせて14人が下痢やおう吐などの症状を訴え、複数人からノロウイルスが検出された。釧路地方の保育所での集団感染は今月に入って5例め。いずれの保育所も食事には問題がなく、それぞれ離れているため、関連性は低いという。 ●北海道十勝管内の3保育所で4月8日以降、、園児や職員の計39人が嘔吐や下痢などの症状を訴え、うち8人からノロウイルスを確認した。

▶〔水戸市でノロウイルス感染〕茨城県水戸市の認可保育園で4月8日以降、園児や保育士計31人に下痢や嘔吐などの症状が出、8人からノロウイルスが検出された。

▶〔カンピロバクター食中毒〕長崎県長崎市の保育園で4月3日以降、37人の園児と職員4人が下痢や発熱・腹痛などの症状を訴え、うち11人からカンピロバクターが検出された。41人が同時期に同じ症状を訴えたことから、園が提供した飲食物を原因とする食中毒事件と断定。保育園の提供メニューに生の鶏肉はなかったが、発症以前の1週間に複数回、鶏肉が提供されており、加熱不足や肉を切った包丁やまな板を介した二次汚染の可能性もあるという。

▶〔スープに金属片〕島根県飯南町の町立小学校で4月20日、給食のスープに金属片のような異物(長さ約1センチ)が混入していた。健康被害はこれまでに確認されていないという。6年生がスープに浮いている異物を発見。校内放送で食べないよう呼びかけたが、他の学年で一部の児童がスープを口にしたという。給食は町の共同調理場で小中学校計6校分を調理している。

▶〔備蓄米に異物〕石川県金沢市の2つの市立保育所で3月18日、市の防災備蓄倉庫に保管していた備蓄用のアルファ米を使い、それぞれ100食分をおにぎりなどにしたところ、岩石片、ポリスチレン樹脂の混入に気づいた。岩石片は白色で米粒より小さく、ポリスチレン樹脂は直径約8ミリ、厚さ約2ミリでキャップのような形状だったという。口にした園児や保育士が違和感に気づいた。市は、備蓄倉庫にあった賞味期限目前の五目ごはんのアルファ米を13カ所の保育所などに提供。問題発覚後、未開封の残りの4950食分をすべて回収した。製造元や両保育所に調査したが、混入の原因の特定には至らなかったという。〔掛札コメント〕まさか、全部回収して廃棄とかしてないでしょうね? 災害時に「異物だ! 回収! 廃棄!」とか言うわけ? 上のスープの異物もそうですが、なんでもかんでも異物はダメ!って言うから(報道までするから)、ことの重大性の区別がつけられなくなっていくわけです。

▶〔不適切な保育、345件を確認〕2019年度、全国で子どもへの暴言や乱暴な関わりなど「不適切な保育」が345件確認されたことが4月12日、厚生労働省の初めての実態調査からわかった。調査では、不適切な保育を「子どもの人格、人権尊重の観点から、改善を要すると判断される行為」と規定。1063自治体から回答を得、回答率は59.5%。2019年度に立ち入りや聞き取り調査を行ったのは175自治体で、うち96自治体の計345件が該当するとした。類型別では「罰を与える・乱暴な関わり」が最も多く、次いで「子ども一人一人の人格を尊重しない関わり」などだった。結果をもとに厚労省は自治体向けの対応指針を策定する。〔掛札コメント〕回答率は60%。事案があって調査を行ったのは、回答をした自治体のうち16.5%。そもそも調査をすべきだったのにしていない自治体もあるはず。そして、そもそも回答してくる自治体は問題がない(と思っている)所のほうに偏るだろうから…。実態は推して知るべし。

▶〔園長をめぐり指導を求める請願書〕長野県佐久市にある私立認可保育園で昨年春以降、園長(当時)を含む保育士らの労働組合が理事長の解任を求める嘆願書を提出、この3月末には職員の約2割に当たる保育士9人が一斉に退職した。現在の理事長は昨年春に就任。その後、理事長から威圧的な言動を受けたとして保育士らが改善を求めて、昨年6月に理事長の交代を求める嘆願書を法人に提出。7月には労働組合を組織した。その後、組合の中心メンバーだった園長は職を外され、保育士として勤務している。…(このニュースの後)…保護者会と職員は理事長のパワハラなどが原因として、4月21日、市に指導を求める請願書を提出した。

▶〔わいせつ罪で追起訴〕福井県敦賀市の保育士(23歳、男性)が、勤務先で保育園児にわいせつな行為をしたとして強制わいせつ罪で起訴された事件で、福井地検は4月12日、児童買春・児童ポルノ禁止法(製造)違反と強制わいせつの罪で追起訴したと明らかにした。

(4月10日)
▶〔ブドウによる窒息事故で検証報告書〕東京都八王子市の私立認定こども園で昨年9月、4歳児が給食のブドウ(直径約3センチ)をのどに詰まらせて死亡した事故で、市は3月30日、有識者による事故検証報告書を公表した。国のガイドラインが現場で周知されず、給食も外部業者任せだったなどと指摘。市は通知することでガイドライン等が周知されたと考え、研修などをしていなかった。また、市作成の危機管理マニュアルは公設公営施設向けで、認定こども園や幼稚園、民間保育所などには共有されていなかった。園は献立作りや食育の啓発などを外部業者に任せて給食会議や検食をせず、業者に依存していた。
 また、児は喉に既往症があったものの、新型コロナウイルス感染症の影響で手術が延期されていた。のみ込みにくかった可能性があるが、職員による児の体調チェックが不十分だった可能性にも触れた。

▶〔3学期に5件の異物混入〕兵庫県三田市は、市立の幼稚園や小中学校、特別支援学校で2020年度の3学期に出された給食で5件の異物混入があったと明らかにした。給食センターや食材納入業者で起きた混入が3件。サラダに体長約1.1センチのクモの死骸が入っていたケースは、児童が食べている途中で気付いた。約1センチのビニール片も見つかった。同センターでは同様のビニール製品を扱っておらず、混入経路は特定できていないという。委託先の炊飯工場でも、たわしの繊維と毛髪の混入があった。〔掛札コメント〕混入をなんでも一緒くたに「混入」としていたら、解決もできないんですよ…。

▶〔同僚の財布から現金を盗み、懲戒免職〕さいたま市は、職場の更衣室等で同僚3人の財布から昨年数回にわたって現金合わせて47万円を盗んだとして、子ども家庭総合センターに勤務する保育士(28歳、男性)を3月30日付で懲戒免職処分とした。2人が被害届を出し警察が捜査をしたところ、もう1件の被害も発覚した。「誰も見ていなければ取っても大丈夫だと思った。手持ちのお金が増えればと思った」と、話しているという。〔掛札コメント〕実際はよく起きているんですけど、泣き寝入りしているんですよね…。警察に被害届を出しましょう!

▶〔学童指導員の高圧的な様子が動画で拡散〕鹿児島県志布志市の学童保育施設で、支援員が高圧的な言葉で指導、子どもが号泣している様子を映した動画がネット上で拡散。運営を委託している市は、取材に「行き過ぎた指導があった」と認めた。動画は4月1日に撮影されたもの。泣いている児に「名前は?」「大きな声で言え」「秒数がすすんでいくよ」と厳しい声が浴びせられている。保護者とみられる投稿によると、児は新1年生で、この日が初めての学童だった。市が運営体に直接ヒアリングしたところ、施設側も(支援員の)口調が強く、行き過ぎがあったことを認めて、「児童・保護者に大変申し訳ないことをした」と反省しているという。

▶〔強制わいせつで逮捕・起訴〕福井県敦賀市の公立保育園の保育士(23歳、男性)が去年3月に、また去年10月には別の女児にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつの罪で起訴された。今年1月、保護者から警察に相談があり発覚した。被告は他の保育士がいないすきを狙い、園児が就寝している際に犯行に及んでいた。

▶〔小規模施設で職員全員が退職〕兵庫県神戸市中央区の認可保育所で、保育士全員(7人)と施設長が、給与削減やハラスメント行為など不適切な経営を理由に3月末で一斉に退職することが3月30日わかった。運営会社の代理人弁護士によると、2019年秋から人件費抑制のため給与カットを実施。賞与や一時金の不払いに加え、勤務表の偽造があったことも認めている。保育をサポートする「子育て支援員」を勤務しているように市に虚偽の報告もしていた。会社側の意向調査に対し、保育士と園長が退職希望を示し、2月には神戸市に調査を求める嘆願書を提出。運営会社は3月19日、保護者説明会で「会社の内部体制が不完全でオーナーの不適切な関与もあった」と謝罪。2021年度は経営体制を刷新し、新たな保育士も確保したと説明したという。一方、保育士らは、昨年3月、会社側から社員の誕生日会への出席を強要されるなどのハラスメントがあったと主張。

▶〔給与減と対応に不満で17人が退職〕群馬県藤岡市の私立認可保育園で、保育士18人のうち17人が3月末で退職することがわかった。園は4月以降の運営に支障はないとしており、市は静観するという。園によると昨年3月、新たに入園する園児が募集を40人下回り、市の補助金が減る見通しとなったため、全保育士に今年度の基本給が前年度比減になると書面で伝えた。保育士側の要望を受け、園は翌月に対面で説明し、全員が契約書に押印したという。だが、7月支給の賞与も減額となり、保育士数人が改めて園側に説明を要求。園は8月に賞与を追加支給したが、9月1日までに保育士17人が今年度限りでの退職を申し出たという。このため、園は新年度の園児の定員を120人に減らし、運営にあたることにした。園は一斉退職について、今月22日に文書で、23日にメールで保護者に通知。

▶〔一斉退職で労働審判開かれる〕宮城県涌谷町で、運営する社会福祉法人の理事長からパワーハラスメントを受けたとして保育園を退職した保育士ら元職員12人が、退職を余儀なくされた精神的苦痛への慰謝料など計約2600万円の損害賠償を求めた労働審判の第1回期日が3月29日、仙台地裁であった。法人側は書面で違法なパワハラ行為はなかったとの認識を示した。和解に向けた協議をし、折り合わなかったという。申し立てによると、理事長は園長に就いた2015年4月から2020年3月、職員を大声で威嚇して問い詰めたり、特定の職員を無視したりしたとされ、パワハラにより適応障害と診断された職員もいたという。職員は労働組合を結成。団体交渉で十分な説明を受けられなかったなどとして、2020年3月末に組合員が退職届を提出。理事長が園長を辞職することを条件に一度は退職を撤回した。理事長はその後、園の施設管理者となり、同11月、申立人を含む17人が退職した。

▶〔小規模園で一斉退職〕静岡県磐田市の認可保育園で、保育士の半数以上が一斉に退職していたことがわかった。3月、「職員が大量に辞めることになった」と園から連絡があった。これまで保育士8人が勤務していたが、先月末までに6人が退職し、残る2人も同じ会社が運営する別の保育園に移ったという。保育園は新たに4人の保育士を確保し、7人の園児が通っているが、園児の新規受け入れは停止している。市が行った聞き取りに対して、退職した保育士は「園の代表と保育の理想に関して食い違いがある」「意見が通りづらい」などと話しているという。

▶〔公園に接着剤をまいた高校生が逮捕〕3月7日の午前2時40分頃、東京都稲城市の公園の遊具などに接着剤をまいたとして、高校生5人が建造物損壊等の疑いで逮捕された(事件の記事は下)。5人は公園から約700メートル離れた建築現場から接着剤を持ち出していたということで、防犯カメラの捜査で関与が特定されたという。「以前、接着剤をまき散らして遊んだことを思い出し犯行を決意した」などと話している。公園が完全に復旧したのは発生から3週間以上過ぎた3月29日で、またがって揺らすタイプの遊具1点とトイレの便器2点は、交換を余儀なくされた。復旧には約134万円かかり、市は今後、賠償を求めていく。

(3月21日)
▶〔そり遊び中に川に落ち、流される〕3月9日午前10時45分頃、北海道旭川市の石狩川の河川敷で「そり遊びをしていた園児2人が川に流された」と消防に通報があった。救助・搬送され、命に別状はないという。流されたのは6歳児2人で、1人は70メートルほど下流で通りかかった男性に救助され、もう1人は、20メートルほど流された所で川岸の木に引っかかっていたところを警察官に救助された。事故当時、職員2人が園児23人を引率してそり遊びに来ていた。この2人は他の子1人とあわせて3人でプラスチック製のそりで堤防の上から滑り下り、そのまま止まり切れずに川に落ちたと見られる。午前11時ころの旭川の気温はプラス1度。引率の職員は堤防の上に1人、堤防と川の中間に1人いて子どもたちを見ていたという。〔掛札コメント〕こういった事例こそ、検証委員会を開くべきです。亡くなるかどうかは紙一重であり、「命に別状がなかったからよい」ではありません。

▶〔睡眠中死亡で、施設と和解〕2016年4月、大阪府大阪市淀川区の認可外保育施設で、うつ伏せで寝ていた1歳児が亡くなった件をめぐり、3月17日、両親と施設側との間で、元施設長や保育士ら3人が直接、謝罪するとともに5000万円の賠償金を支払うことで和解が成立した。3年前、安全管理が不十分だったとして両親が施設側と大阪市に対して約8600万円の損害賠償を求める訴えを起こし、大阪市とは一昨年、第三者委員会がまとめた再発防止策を徹底することなどを条件に和解が成立していた。

▶〔スクールバス事故〕滋賀県野洲市の市道で3月10日午後2時過ぎ、幼稚園児25人と教諭1人の乗るスクールバスが事故を起こした。バスが対向車とすれ違う際に道路脇に寄ったところガードレールに接触し、左前方の方向指示器が破損した。園児全員がシートベルトを装着していたが、接触時の急停止で2人が前の座席や窓ガラスに頭や胸を打ち、打撲を負ったという。

▶〔麺の揚げ過ぎで歯が欠ける。賞味期限を1年以上過ぎたドーナツを提供〕埼玉県朝霞市の市立小学校で3月11日、給食の皿うどんを食べた児童6人と教諭1人の歯が欠け、うち3人が歯科医院で治療を受けた。同校の施設で調理員が麺を揚げる際、提供時間に間に合わせようと一度に多くの麺を油に入れたところ、油の温度が下がり、揚げ時間がわからなくなって揚げすぎたという。口の中に傷ができた児童も数人いた。また、同校では10日、卒業祝いの給食で提供されたドーナツ25個中5個が賞味期限を1年以上過ぎていた。食べた6年生2人に健康被害は確認されていないという。ドーナツは県学校給食会が納入した。 児童3人は期限切れに気付き、食べなかった。

▶〔ノロウイルス集団感染〕京都府京都市北区の認定こども園で、給食を食べた0~2歳児クラスの園児と職員ら30人が3月12日から下痢や嘔吐、発熱の症状を訴え、18人からノロウイルスが検出された。料理を食器に盛る段階でノロウイルスが付着したとみられている。

▶〔調査表を紛失〕千葉県袖ケ浦市は3月17日、市立保育所で1歳児12人分の「幼児生活調査表」を紛失したと発表した。「調査表」には名前や住所、保護者の勤務先、家庭状況などが記されている。職員2、3人が4、5日に調査表をもとに名札や名簿などを作成し、終了後に事務室のロッカーに入れて施錠したという。8日に確認した際、紛失に気づいたもの。

▶〔1年生の口に粘着テープを貼る〕秋田県湯沢市で小学校に勤務する50代の女性教諭が不適切な指導をしたとして厳重注意を受けた。この教諭は2020年9月、学習発表会の練習中に立ち位置を示すための粘着テープを手に「静かにできない人は自分で口に貼っても良いですよ」と1年生に私語を注意。その後の授業などで児童4人の肩や名札に粘着テープを貼り、うち2人の児童が自分の口にテープを貼った。帰りの会では、教諭が別の2人の児童の口に粘着テープを貼ったという。学校に寄せられた匿名の連絡で発覚し、校長や教諭が児童と保護者に謝罪した。市教委は不適切な指導だったとして懲戒処分には当たらない厳重注意とした。

▶〔前会長について告訴状を提出〕日本私立幼稚園連合会の基金など約4億円が不正に出金された問題で、前会長らが関与した疑いがあるとして、同連合会が3月11日、業務上横領容疑などで警視庁に告訴状を提出した。2017年度からの3年間で災害対策や国際交流の名目で積み立てられていた計約3億2千万円が、理事会の承認なく不正に引き出されたり、宿泊費やタクシー代として支出されたりしていた。このほか20年度にも約8千万円の不正出金が確認されたという。前会長は昨年11月に辞任。内部調査に対して偽造した通帳を示して発覚を逃れようとしたという。私的流用は否定する一方、監督責任をとって1億5千万円を弁済した。

▶〔公園のトイレに閉じ込められる〕3月14日午後5時頃、東京都豊島区の公園にあるトイレに小学生が、約15分間、閉じ込められた。いたずら防止のために決まった時間に扉を施錠する事業者が、中に人がいるかを確認せずに施錠していたもの。一緒に公園を訪れていた保護者が気づき、自宅から持ってきたドライバーで扉を開け、児童を救出した。

▶〔公園施設に接着剤のような物体付着〕東京稲城市内の公園で、滑り台、水飲み場、トイレ、ベンチ、モニュメント、遊具の座る部分などに接着剤のようなものが付けられていると3月7日、市民から市役所に通報があった。犯行は6日夜から7日早朝までに行われたとみられている。近隣の川崎市の公園のトイレでも、昨年10月に同じような被害が起きている。

▶〔「自粛警察」男が3度めの逮捕〕去年11月、クリスマスのバザーを予定していた幼稚園にハガキを送り、バザーを中止させたとして、栃木県足利市の61歳の男が威力業務妨害の疑いで逮捕された。3回目の逮捕。 「クリスマスイベントをやめてください。コロナになったら責任をとれるのですか。開催したら爆弾をしかけます」などと書かれたハガキを送るなどした疑いが持たれている。これまでにも足利市役所などに対して「コロナをばらまいてやる」「爆弾を仕掛けます」といった内容のはがきを送り、脅迫や威力業務妨害の疑いで逮捕されていた。

▶〔強制わいせつで再逮捕〕3月8日、元アルバイトで専門学校生(男性、28歳)が強制わいせつ容疑で再逮捕された。2019年4~8月の間に9日間、アルバイト先だった都内の託児所で小学1年生の体を触るなどした疑い。いずれも児童らが就寝中の夜から朝にかけての時間で、施設にいた職員は容疑者1人。女児を他の児童がいない部屋に連れて行き、脅していたという。同じ託児所で預かっていた別の女児2人の体を触るなどしたとして、今年1月と2月、強制性交と強制わいせつの容疑で逮捕されていた。

(3月8日)
▶〔すすぎ不足で塩素による食中毒〕神奈川県川崎市は2月25日、高津区の飲食店で、デキャンタの水を飲んだ2人が吐き気やのどの痛みなどの食中毒症状を訴えたと発表した。水から塩素(次亜塩素酸ナトリウム)が検出され、消毒したデキャンタのすすぎが不十分だったとみられる。2人は快方に向かっているという。23日、1人の家族から「水を飲んだら塩素のにおいとのどに焼けるような痛みを感じた」と連絡があって調べたもの。〔掛札コメント〕園でも起こり得ます。よくすすぐ以前に、消毒中はドクロマークのカードなどを必ずかけておくこと。

▶〔児童名の入ったファイルを誤送信〕島根県出雲市の公立学校で3月3日、教員が誤って子どもの名前の入った一覧表を相手の分からないメールアドレスに送信した。教員が帰宅後、学校に残っている別の教員に名簿をメールで私物のパソコンに送るように依頼。メールは届かず、その後、メールアドレスの打ち間違いにより別人のアドレスに送られたことが判明したという。〔掛札コメント〕誤送信以前に、「名簿を私物パソコンに送れ」と言った時点で問題なんですけど。

▶〔個人情報が書かれた書類を古紙回収に〕兵庫県川西市の市立保育所の保育士が3月22日、個人情報が書かれた書類の束を無断で古紙回収に出した。24日朝、書類が散乱しているのを見つけた近隣の住民が回収して保育所に届けて発覚。中には、昨年度まで3年間の子どものアレルギーや指導計画、それに写真などの個人情報も含まれていたという。調査に対して、保育士は「個人情報があるとわかっていたが、処分方法に困り、捨ててしまった」と話しているといい、市は保育士を25日から自宅謹慎とした。〔掛札コメント〕個人情報が含まれた書類の処分方法を伝えていなかった市や園長の責任ではないのですか?

▶〔児童の名簿が紛失〕愛知県名古屋市昭和区の市立小学校で去年12月、区役所が卒業予定者を確認するために学校に送った6年生33人分の名簿が紛失した。名簿には児童の名前や住所などが書かれていた。学校側は、他の文書に紛れてしまった可能性が高く、外部への流出はないとしている。〔掛札コメント〕紛れて、たとえば古紙回収に出されたりしたら、「外部への流出」ですけど…。

▶〔パンにホチキスの針〕佐賀県佐賀市の小学校で3月3日、給食に出されたパンにホッチキスの芯(長さ約12ミリ、幅5ミリ)が混入しているのが見つかった。給食当番の児童が配膳を行う際、パンの表面に金属片のようなものを見つけ、担任に報告した。全校児童のうち47人が給食を食べ始めていたが、これまでに体調不良を訴える児童はいないという。ビニールの内側だったことから、教育委員会はパンの製造過程で入ったのではないかとしている。

▶〔中学校で700人以上がウェルシュ菌食中毒〕2月18日、埼玉県上尾市の教育委員会から連絡があり、保健所が調べたところ、市内の5中学校の生徒700人と教員18人の合わせて718人が下痢や腹痛などを訴えた。症状を訴えた生徒などからウエルシュ菌が検出され、症状が出た状況から17日に出された給食が原因の集団食中毒と断定。給食の共同調理場と各学校にある給食室で調理したメニューを出しており、この日は広東めんと手作りシューマイ、それにスイートポテトと牛乳だったという。〔掛札コメント〕大鍋で調理して、冷却が進まない時に増えるのがウェルシュ菌ですから、感染規模も大きくなります。

▶〔仕出し弁当でウェルシュ菌食中毒〕静岡県沼津市の小学校で児童など84人が体調不良を訴えた。給食が休止していたため、別の市の仕出し弁当業者が2月17日に提供した「鶏の照り焼き弁当」が原因と断定された。22日現在も9人が早退しているが、全員が快方に向かっているという。患者の便からウェルシュ菌が検出された。

▶〔保育料約3000万円を私的流用〕鹿児島県鹿屋市の私立認定こども園で、園長(40代、男性)が数年に渡って保育料を宝飾品の購入など私的に流用する不適切な会計が行われていたとして特別監査。私的利用の高級外車を法人名義でリース契約、徴収した保育料の一部を宝飾品の購入などに使っていたという。市が2020年6月以降、複数回聞き取りを行う中であいまいな点があったため、詳しい調査が必要と判断し、12月、特別監査に踏み切りったもの。不適切な会計は分かっているだけで約3000万円に及び、私的に流用した分は既に返金されている。理事長を2月末で解任され、兼務する園長職も2月末で辞任するという。

▶〔保育士、性的暴行で懲役6年〕2019年12月から20年2月にかけて、園児3人に性的暴行をした罪などに問われた千葉県野田市の元保育士(26歳)に対し、3月1日、地裁が懲役6年の判決を言い渡した。求刑は懲役7年。判決で裁判官は「児童らが被告を慕っていたことを悪用し尊厳を踏みにじった悪質な犯行で、口止めをしている点も卑劣だ。自己の性的欲求を満たすため犯行に及んでいて、その動機は身勝手極まりない」と指摘。「被告人の自己本意的な意思決定や犯罪性向は強い非難に値し、同種事案の中でも比較的重い部類に属する」などとした。

▶〔園児暴行で再逮捕〕福島県二本松市の認可保育所の元園長が再逮捕。2020年10月と11月、児の髪を引っ張ったり、上着を持ち上げたりするなどの暴行を加えた疑い。これまでに他の園児に対する暴行の疑いで2度逮捕されており、調べに対し「間違いありません」と容疑を認めている。元園長は通園するほとんどの園児に日常的に虐待を行っていたとみられ、この保育所は3月末で閉園する。

▶〔住所等の届け出をせず条例違反の疑い〕女児への強制わいせつなどの罪で起訴された大阪府の無職(31歳、男)が、性犯罪の前科があるのに住所などの届け出を知事にせず、府の「子どもを性犯罪から守る条例」違反の疑いがあることが3月1日わかった。条例があるのは大阪府と福岡県だけで、府が違反と認定すれば全国初のケースとなる。府警が2月、生活実態がない奈良県の父親のマンションに住民票を置いていると府に通知した。

▶〔学童保育指導員が逮捕〕大阪府堺市にある学童保育の元指導員の男(29歳)が、昨年10月、友人の娘に性的暴行をしようとしたなどとして逮捕・起訴され、警察は供述から学童保育でもわいせつな行為をしていた疑いがあるとみて調べている。児が被害について母親に話したため発覚した。

▶〔保育士が買春禁止法等違反で逮捕〕神奈川県愛川町の保育士(男、45歳)が2月24日、児童買春・ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)と県青少年保護育成条例違反の疑いで逮捕された。2019年9月、横浜市の中学3年男子生徒に携帯電話のカメラで下半身の写真を撮影、送信させたほか、2020年10月、男の自宅で同生徒にわいせつな行為をした、としている。

▶〔パワハラ問題で保護者会が請願書〕宮城県涌谷町の保育園で、元職員が理事長からパワーハラスメントを受けたとして集団退職した問題で、園の保護者会が法人への指導監査を徹底するよう求める請願書を県議会に提出することが2月26日わかった。請願書では、法人運営の透明化と再発防止を図るため、指導監査の徹底や、法人と保護者が話し合う場の設置、元職員の一斉退職に至った経緯を検証することを求めている。保護者会は昨年12月、保護者への全体説明会開催を理事長に要望。理事長は新型コロナウイルス感染予防を理由に、1回10人程度で複数回に分散する方針を示した。保護者会の有志約50人が理事長に全体開催を直談判したが、理事長は対面を拒否。インターホン越しに「敷地に入らないで」などと返答して警察に通報する騒ぎになった。保護者会は、理事長との信頼関係が崩れたとして、請願書提出に至ったという。

(2月21日)
▶〔ペットボトルに入れたエタノールを誤って飲ませる〕東京都足立区の学童保育室で2月18日午後5時頃、ペットボトルに入っていた高濃度エタノールを、小学生に誤って飲ませた。児童が施設の職員からコップに入れてもらった液体を飲んだところ、「辛い」と訴えたため、職員が調べたところ、液体が入っていた2リットルのペットボトルは、新型コロナウイルス感染防止対策として配備していた高濃度エタノールで、側面に貼った白い養生テープに「エタノール80% 住区推進課より」と書かれていた。流し台に置かれていたペットボトルを水と勘違いした職員が冷蔵庫に移し、エタノールの記載に気付かなかった別の職員が、水と思い込んで児童に誤って飲ませてしまったという。児は病院に搬送され診察を受けたが体調に異常はなかった。〔掛札コメント〕最近は聞かなくなりましたが、ペットボトルに分けて入れてあった農薬を飲んで死亡というような事故は決して少なくありませんでした。そもそも、薬剤を飲料と同じ形状のペットボトルに入れないでください! おとなが飲ませなくても、子どもは「ペットボトル=飲んでいいもの」と思いますから。

▶〔園舎内にトラックが突っ込む〕2月19日昼前、静岡県静岡市清水区にある保育園の玄関付近にトラックが突っ込み、外壁を破って園舎内を損壊した。園児約20人と教職員7人にけがはなかった。同園の前は片側2車線の直線道路で、トラックは反対側車線から園舎に突っ込んだとみられる。

▶〔園児と保護者のデータを誤送信〕兵庫県丹波市は2月4日、市内の園児140人分の氏名や保護者の税額、保育料の軽減状況などが書かれたデータを他の認定こども園など14園に誤送信したと明らかにした。発生したのは1月26日。各園に該当園児のデータをメールする際、全該当園児分も添付してしまったもの。複数園から指摘があって発覚した。

▶〔USBメモリが紛失〕新潟県阿賀町の公立保育園で2月2日、個人情報が保存されていたUSBメモリーを紛失した。2日、職員がUSBを午後5時まで事務処理に使用し帰宅。3日、通常通り出勤し午後2時ごろ、事務処理をしようとして紛失に気がついた。職員で園内などを探したが見つからず、10日に所管課に報告した。担任している6人の園児の名前、生年月日、指導計画、保育経過記録が入っていた。

▶〔ノロウイルス集団感染4件〕●茨城県鉾田市の保育園で、感染性胃腸炎の集団感染が発生。園児と職員が嘔吐や下痢などの症状を訴え、ノロウイルスが検出された。重症者はなく、全員快方に向かっている。2月8日~18日までに0~5歳クラスの園児76人と保育士ら職員4人が発症した。調理従事者からノロウイルスは検出されなかったため、感染拡大の要因について県は、給食ではなく園児の嘔吐がきっかけになったとみている。●北海道江別保健所管内の保育所で、1月21日から2月9日にかけて園児と職員計58人が嘔吐や下痢などの症状を訴え、うち4人からノロウイルスが検出された。●北海道江別保健所管内の保育所で、ノロウイルスの集団感染が発生し、2月2日から18日にかけて、園児39人と職員5人の計44人が下痢や嘔吐、発熱の症状を訴えた。●北海道苫小牧保健所管内の保育所でノロウイルス患者の集団発生が確認された。1月18日から2月2日にかけて園児25人職員2人の計27人が嘔吐、下痢、発熱などの症状を訴え、4人からノロウイルスが検出された。

▶〔感染性胃腸炎2件〕●鳥取県若桜町の町立こども園で、2月1日までに園児33人と職員1人がノロウイルスが原因とみられる感染性胃腸炎に集団感染。1月27日、園児3人に嘔吐や下痢などの症状が確認され、その後も相次いで他の園児や職員にも同じ症状が見られたという。最初に園児が嘔吐した際の消毒などが不十分だったことが感染の広がりにつながったとみている。●福島県郡山市は2月12日、市内の認可保育施設7カ所で感染性胃腸炎の集団発生が確認されたと発表した。10日時点で累計164人が感染し、いずれも軽症。多い施設で約50人の感染が判明している。市によると、施設内での感染が家族内で拡大し、きょうだいなどを通して別の保育施設でも広がったとみられる。市こども育成課は「コロナ対策で使われるアルコール消毒はノロウイルスが疑われる胃腸炎には効かないので、嘔吐物(おうとぶつ)などは次亜塩素酸ナトリウムを含む漂白剤で消毒してほしい」と話している。●岩手県盛岡市内の保育園で感染性胃腸炎の集団感染。1月15~27日に園児41人職員2人の計43人が下痢や嘔吐などの症状を訴えた。

▶〔カンピロバクター集団食中毒〕新潟県長岡保健所管内の医療機関から保健所に2月5日、受診した幼稚園児2人の便からカンピロバクターが検出された旨の連絡があった。園児12人が1月30日から下痢、発熱、腹痛等の症状を呈しており、6人の便からカンピロバクターが検出された。保健所は、幼稚園が提供した飲食物を原因とする食中毒と断定した。

▶〔サラダに二重リングが混入〕2月8日、新潟県燕市の市立保育園で給食に直径約2センチのリング状の金属片の異物が混入した。年長児クラスの児が、給食を食べる前にサラダに異物が混入していることに気づいた。異物はキーホルダーなどにも使われる、ステンレスの二重リング。調理室では調理器具の柄の先などいろいろな所で使われているが、9日までに特定はできていない。(その後のニュースで)混入したのは「オーステナイト系のステンレスと考えられた」という(2月18日発表)。混入経路の特定には至っていない。

▶〔保育士から園児への「心理的虐待」と認定〕東京都世田谷区の区立保育園で、保育士が園児の嫌がる不適切な行為を繰り返していた問題で、区は発覚した行為のすべてが「心理的虐待にあたる」と認定した。保育士の行為は、「昼寝の時間に二つ折りにした敷布団を園児の上半身に落とす」「行動がゆっくりの園児に『まだ終わってなかったのか』と言いながら、頭の上に音がするくらい(の強さで)両手を振り下ろしてあてた」「食事の際、泣いた園児を隣の部屋に1人にした」「泣いていた園児を年齢より下のクラスに連れて行った」「トイレでいたずらをした園児に対し、おむつを使用していないのに『トイレが使えないやつはおむつで寝かせるぞ』と言った」「昼寝の際、視界をふさぐように園児の顔にバスタオルをかぶせた」など9点。昨年10月、情報提供を受けて区が調査を開始。当初は園児に外傷がないことなどから「不適切な保育」としていたが、専門家ら外部の有識者でつくる検討会での見解を踏まえ、心理的虐待に当たると判断した。

▶〔障害児入所施設で虐待にあたる行為〕山形県は2月3日、新庄市にある県立障害児入所施設の男性保育士2人が、小学部から高等部までの子ども5人に対し、虐待にあたる行為をしていたと発表した。けがはなかったが、県は陳謝。昨年度から今年度にかけて、「指導中に逃げようとした子どもの背中を強くたたく」「出勤時のあいさつと称して子どもの頭部を揺さぶる」「あいさつが不明瞭だとして立たせる」などの虐待行為をしたという。昨年9月、児童相談所に匿名の電話があり、調査を開始。職員計56人と小学部から高等部までの計20人に聞き取りなどをし、虐待にあたる行為があったと認定した。保育士2人は「指導やスキンシップのつもりだった」などと説明しており、現在は子どもの支援業務から外れ、別の業務を担当しているという。

▶〔小学校講師、児を倒し、急性硬膜外血腫〕長野県軽井沢町立の小学校で講師(男性、42歳)が昨年11月13日、高学年の男児に体罰を加え、頭蓋骨骨折の大けがを負わせたと発表した。児童は通院しながら登校している。校庭で講師が低学年の児童2人とサッカーの練習をしていたところ、高学年の男児が割り込んできて低学年の児童にボールをぶつけたことに立腹。謝罪させるために男児を倒し、胸元を足で押さえつけた。その際、男児は鉄製の側溝の蓋に頭を強く打ち、病院に搬送。急性硬膜外血腫で緊急手術を受け、10日間入院した。講師は「カッとして抑えきれなくなった」と話しているという。

▶〔シッター運営事業者に是正勧告〕ベビーシッターと利用者を仲介する大手のマッチングサイト「キッズライン」運営事業者に対し、補助金の返還などを求める是正勧告が出されたと内閣府が発表した。1月25日時点でサイトに登録されている、国の補助事業の対象となる1680人のシッターのうち75人に法律で義務づけられた届け出が確認できないとして、シッター事業者でつくる「全国保育サービス協会」から1月29日、是正勧告が出された。是正勧告では、無届けシッターの人数や活動期間を確定させて補助金を返還することや再発防止策を講じて報告することなどを求めている。

▶〔企業主導型23施設に助成金変換を求める〕企業主導型保育施設に対する国の助成制度で、昨年度、全国23施設が不正受給などを理由に助成を取り消されていたことがわかった。支給された助成金のうち少なくとも9億7000万円余りを返還するよう求めている。一部の施設は助成金の返還に応じていないということで、国は返還を求める裁判を起こしている。このほか、33施設が資金や児童を十分に確保できなかったり、予定どおりに土地が取得できなかったりして保育事業を取りやめたという。

▶〔強制わいせつで再逮捕〕アルバイトをしていた東京都内の託児所で女児の体を触るなどしたとして、専門学校生(男性、28歳、八王子市)が強制わいせつの疑いで2月10日までに再逮捕された。2019年8月21日午後11時から22日午前4時の間と、同月27日午後11時から28日午前5時の間、就寝中だった女児の服を脱がし、わいせつな行為をした疑い。当時施設にいた職員は容疑者だけだったという。昨年12月、小学生の女児を遊びに誘い、「断ったら殺す」などと脅したとしてこの男を脅迫容疑で逮捕、証拠品として押収したパソコンなどからわいせつ行為を記録した画像が見つかり、現場となった託児所を特定。今年1月、利用していた別の幼児への強制性交容疑で再逮捕していた。

▶〔強制わいせつで逮捕〕大阪府大阪市福島区に住む会社員(男性、31歳)が昨年8月、勤めていた児童施設で、6歳男児に対し、送迎の車の中でわいせつな行為をしたとして、強制わいせつの疑いで逮捕された。児の父親が警察に通報して発覚した。

▶〔キャンプイベントでわいせつ行為、逮捕〕広島県警は1月26日、ボランティアとして参加したキャンプイベントで男子小学生にわいせつな行為をしたとして、住所不定、無職の元ベビーシッター(男性、29歳)を強制性交などの疑いで逮捕した。容疑者はこれまでにも、同様のキャンプやマッチングアプリでのシッター依頼で、複数の男児に同様の行為をしたとして警視庁と神奈川県警に逮捕されている。5~11歳の男児ら7人にわいせつ行為をしたとして、強制性交罪などに問われ、東京地裁で公判中。

▶〔暴行・殺害犯が再逮捕〕東京都豊島区で女性の部屋に侵入し暴行・殺害したなどとして逮捕・起訴された保育士(29歳)が、昨年11月、小学生の女の子にわいせつな行為をした疑いで再逮捕された。下校途中で、周辺の防犯カメラの映像を分析したところこの男によく似た人物が写っていたという。

▶〔保育士が性的暴行で逮捕〕東京都府中市で2月16日、保育士(男性)が路上で20代の女性に性的暴行を加え、全治およそ1週間のケガをさせた疑いで逮捕された。2人に面識はなく、容疑者は帰宅途中の女性の後をつけ、「騒ぐな」などと言って人気のない路地に連れ込み、犯行に及んだという。調べに対し、「知人とケンカしてイライラしてやった」などと容疑を認めている。

(1月24日)
▶〔保育士自殺で損害賠償〕長崎県長崎市内の私立保育所で2017年、40代の保育士が自殺した件について、地裁は業務と自殺の因果関係を認め、運営法人に慰謝料等として3500万円余の支払いを命じた(遺族は約8000万円の損害賠償を求めた)。保育士は2016年、保育所で起きた虐待騒動をきっかけにうつ病を発症。職員のカウンセリングや負担を軽減するため業務の見直しが行われたものの、症状は悪化。裁判長は「虐待騒動の影響や関連する心理的負荷がうつ病の発症から自殺に至るまでの大きな要因になっていた。女性の心身の健康を損なわないようにするための措置は十分であったとはいえない」などとして、保育所側が安全配慮義務違反をしていたと認めた。

▶〔児童養護施設で虐待〕埼玉県熊谷市にある児童養護施設の卒園生が職員から虐待を受けたとして、県に調査を行うよう昨年12月、通告したことを受け、施設側が記者会見を行い虐待の事実を一部認め、謝罪した。通告にあった中で、7~8年前、当時の副園長がモップの柄を男性の足に挟んで正座をさせたことは事実だと認め、謝罪したもの。施設ではこの内容を一昨年把握、この副園長を降格処分にした。別の職員からの暴力や、施設の子ども全員が日常的に虐待を受けていたなどの内容については調査中としている。

▶〔園児に暴行、逮捕〕福島県二本松市の認可保育所で園児1人に暴行したとして、元園長で会社役員(女性、53歳)が暴行容疑で逮捕された。他の園児への暴行の有無についても捜査している。昨年11月5日昼過ぎ、児の頭などを殴る暴行を加えた疑い。県警は認否を明らかにしていない。この保育所を巡っては、2019年4月以降、県が虐待の情報を得て立ち入り調査を計3回実施したが事実関係を確認できず、昨年11月17日の特別指導監査で確認し、改善命令を出した。

▶〔パワハラによる集団退職の対応で保育施設を新設へ(後追い記事)〕宮城県涌谷町は、新年度に町内施設を改修して小規模保育施設を新設する方針を決めた。民間保育園からの転園を希望する0~2歳児に対応するのが目的。改修、保育園として認可した上で貸し出す(仙台市のNPOが運営する方針)。改修費として上限2200万円を補助する。民間保育園で保育士ら17人が昨年11月末、法人理事長からパワーハラスメントを受けたとして退職して以降、保育士不足が続いている。町によると、同園の保育環境を不安視した転園希望が多く、すでに10人が町内の2つの保育園に転園したが、それ以上の受け入れに余裕がない状態という。

▶〔1歳児の窒息事故で検証報告書〕2020年2月、大阪府大阪市城東区の保育園で1歳2か月児が窒息によって死亡した件で、検証結果が報告された(1月14日)。窒息につながった要因として、保育士が「苦手だったりんごを食べてほしいと思って、口の中にりんごが残っている状態で次の食べ物を入れたこと」などをあげている。検証報告書は「役立つリンク」に掲載。

▶〔ミートボールの誤嚥で死亡〕和歌山県岩出市の児童支援施設で昨年12月22日、5歳児が昼食のミートボールを喉に詰まらせ、6日後、大阪府内の病院で死亡した。この児はダウン症で、あごの力が弱く、食べ物を細かく刻む必要があったが、センターは「職員が見ていない間に男の子が刻む前のミートボールを飲み込んだ」と説明しているという。県の条例で、施設では子供4人につき、1人の職員を配置することになっていて、県や岩出警察署は当時の職員の配置などに問題がなかったか、調査を進めている。〔掛札コメント〕配置は大事ですけど、見ていても起こるのが誤嚥窒息事故です。4人全員をずっと見ていることなんて、不可能ですよね。

▶〔遊具から落ちて60代が死亡〕徳島県板野町の遊園地で昨年12月29日午後4時半頃、県外在住の60代男性が遊具から落下して死亡していたことがわかった。同園は「施設の設備に問題がなく、遺族の了解が取れなかった」として公表しなかった。ジャングルジムと滑り台の遊具(高さ約12メートル)で娘と遊んでいた男性が2階に上がる階段から地上に落ちた。体を強く打ち、同日中に死亡。園は30日に遊具を閉鎖して安全点検を実施、問題が見られなかったので31日に遊具の使用を再開している。〔掛札コメント〕「施設側に瑕疵や過失がない」(県)としても、落ちて亡くなったのですから、類似事故の予防が可能かどうかは検討するべきです。


▶〔給食に針が混入〕山形県山形市の中学校で給食に、約5cmの裁縫用針が混入しているのが見つかった。1月18日、スープを飲んでいた生徒がお椀の中にあるのを見つけ、担任に報告した。ケガはなかった。 スープは市の学校給食センターで作られたものだが、担当者は「作る工程で混入する可能性は低い」と話している。校内で混入した可能性もあるため、針が見つかった学校では念のため、今後は生徒の裁縫道具を施錠できる場所に保管するという。

▶〔給食に金属片〕岡山県真庭市で1月14日、市立5幼小中学校に提供された給食のあえ物に金属片が混入した可能性があった。学校給食共同調理場で、野菜をカットするスライサーの刃(厚さ2ミリ)が長さ1センチほど欠けているのを調理員が調理後に発見。約500食分作り、幼稚園では園児ら20人が食べていたが健康被害の報告はない。他の3小1中では給食を食べる前に回収された。刃の破片は見つかっていない。市教委は「原因を究明し、安全安心な給食の提供に努める」としている。〔掛札コメント〕刃が折れる原因はありません。折れる時は折れます。見つけて、幼稚園以外は提供を止められたのですから、ほぼ成功事例です。

▶〔腸管出血性大腸菌感染症〕宮崎県三股町の認定こども園で、腸管出血性大腸菌感染症O26の集団感染。医療機関からの届け出を受け、保健所が園児と職員などあわせて18人を検査したところ、1月22日までに計5人の感染が確認された。

▶〔ノロウイルス感染症4件〕●(これは後追い記事)山形県天童市の仕出し業者が12月に提供した弁当により発生した集団食中毒(ノロウイルス)の患者が1月12日までに559人にのぼっていることがわかった。12月21日にこの弁当を食べた人や職員などが発祥。12月28日時点で幼児77人を含む239人だった。皆すでに回復し、重症者はいないという。●宮崎県延岡市の保育所で感染性胃腸炎の集団発生があり、園児4人からノロウイルスが検出された。園児11人が嘔吐や下痢の症状を訴えた。●千葉県鴨川市内のこども園でノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団感染。0~5歳の園児46人、30代~70代の職員3人の計49人が下痢や嘔吐などの症状を発症した。重症者はいない。園が1月12日、複数の園児が胃腸炎の症状を発症し、欠席していると保健所に連絡、園児5人の便を検査した結果、全員からノロウイルスが検出された。●北海道の江別保健所管内の保育所で、園児9人、職員3人が下痢や発熱などの症状を訴えた。保健所はノロウイルスの集団感染とみて注意を呼び掛けている。保育所では、1月4日~14日にかけて園児らが下痢や発熱などの症状を訴えた。

(1月10日)
〔誤食で戒告処分(!!)〕新潟県佐渡市は12月28日、2020年4月に市立保育園で小麦アレルギーがある園児が給食で小麦粉が入ったグラタンを食べて息苦しさなどを訴えた事故に関し、職員2人を戒告処分にしたと発表した。市長は報道資料の中で「このたびは、安心・安全であるべき保育園の給食において、食物アレルギー事故が発生し、園児、ご家族の心身に大きな苦痛を与えることとなってしまい、深くお詫び申し上げます。今後、二度とこのような事故が発生することのないよう、再発防止対策に全力で取り組むとともに、市行政に対する信頼回復に向け取り組んでまいります」とコメントを発表した。市では再発防止策として、医師を講師とした食物アレルギーに関する研修会の開催、職員配置の見直し、食物アレルギー対応給食マニュアルの見直しを実施したほか、今後も研修会などを実施していくという。〔掛札コメント〕園は医療施設ではありません。医療施設でもヒューマン・エラーは起こります。エラーをなくそうと必死になっている先生たちに処分を出すなんて、ありえない。処分されるとなったら「食事もおやつも出せない」「園なんてやってられない」という話になります。「二度と発生しないように」? 起きますよ、当たり前じゃないですか。市長だって役人だってミス(ヒューマン・エラー)はするんですから。

▶〔保育士5人が一斉退職〕神奈川県横浜市神奈川区の認可保育園で、常勤保育士8人中5人(調理職員3人中2人も)が一斉退職することがわかった。12月31日付の退職届。市は園への立ち入り調査などを通じて指導や助言を行う一方、園の来年度の園児新規預かりを一時取りやめしている。この園は4月開園。退職届を提出した保育士の一人は取材に対し、「園児の安全対策などの改善を求めてきたが、聞き入れられなかった。力至らず、園児や保護者に申し訳ない」と話した。

▶〔弁当でノロウイルス集団感染〕山形県天童市のノロウイルス集団食中毒で、県は12月28日、新たに幼児も含めた134人の患者が確認され、計239人に上ったと発表した。重症者はいないという。この業者が、幼児が通う施設に仕出し弁当を届けていたことが新たに分かった。134人のうち77人が1~6歳。調理従事者の便からウイルスが検出されていること、弁当以外に共通食材がないことから、調理従事者を介して食中毒が広まったとみている。

▶〔詐欺罪、判決を不服として控訴〕兵庫県姫路市から給付金をだまし取ったとして詐欺の罪に問われ、有罪判決を受けた認定こども園の元園長が、判決を不服として1月5日、控訴した。2015年から約2年間、園児を過少申告し、給付金およそ9400万円をだまし取った詐欺罪に問われ、2020年12月、懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決を受けた。代理人弁護士「詐欺の行為についての事実認定に納得がいかず依頼人と相談のうえ、控訴した」。