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特定非営利活動法人(NPO法人)
保育の安全研究・教育センター
Center for Child Daycare/Nursery Safety Research and Training
The mission statement
掛札逸美(代表理事。心理学博士)

更新とお知らせ

★初めての方は、まずこちらをお読みください。

★緊急・重要★国土交通省が園児が歩くルートの安全点検をするそうです。今こそ自治体に散歩マップを提出して、「ここが危ない」「ここをどうにかして」「これは保育士では守り(防ぎ)切れない」をどんどん伝えましょう!

★緊急連絡(個人)★「文書作成ワークショップ」にjcom.zaqのメールアドレスで15日お申し込み下さったスギウラ先生。返信がサーバーで拒否されてしまいます。園名とお名前をご連絡ください。

更新ニュース:19日(熱中症搬送のニュース) ●質問ブログ:18日(プール) ●下の最新情報:17日(重要)安全のトピックス:15日夜 ●コミュニケーションのトピックス:1日 ●所さん製品安全情報:26日 ●役立つリンク

★『3000万語の格差』サイト5月10日


最新情報と大切な情報(5月17日)

★大津、市原の交通事故に関する文章はこちら(6-3)

●16日、京都市で5年前に起きたプール死亡事故の地裁判決(損害賠償)が出ました(「ニュース」参照)。内閣府のガイドラインができる前に起きた事故ですから、百歩ゆずって「監視と指導を一人ずつ置く」「監視は監視に専念する」の部分は当時、ほぼどこの園でもしていなかったと言えるかもしれません(明文化されたルールがなかった時のことを責めるのは、ある意味、理不尽です)。

 一方、この事故はクライシス・コミュニケーション/マネジメント上、最悪の例でもあります。事故発生後、園長は「体調不良」を理由に入院したらしく、いっさい出てきませんでした。園の記者会見もしていません。この法人は、保護者側との「こじれ」を作る最悪の対応をした人たちです。社会的には逃げ回って済んだのかもしれません、でも、保育者は? 「園長はなぜ隠れたのか(私たちは、この園をやめない限り逃げられないのに)」という不信感を抱きます。法人に対する不信感にもつながります。また、2011年に神奈川県大和市の幼稚園で起きたプール死亡事故では、園長が裁判中ずっと「自分は責任を果たした。罪はない」と言い続け、無罪になりました。監視をしているはずだった新任教諭は有罪(詳しくは4-4)。

 さて、保育士や看護師の皆さん、上の2つの園で「働きたい」「働き続けたい」と思いますか? クライシス・コミュニケーション/マネジメントというのは、対外的な「見栄え」の問題以上に組織内部に向けたものでもあるのです。4-4に昨年書き、熱中症が問題になるまでの1か月、お話ししましたが、施設長や理事長の皆さん、自園のプールで死亡事故が起きた時に上に書いた園長たちのような対応をあなたがすると思うなら、今年から絶対にプール活動はやめて、水遊び、泥遊びのみにしてください(それでもリスクはゼロになりませんが)。あなたは園長、理事長のお偉い立場で逃げ切れるかもしれない。でも、あなたの下で働いていた保育士、「怖いなあ」と思いながら監視をしていた保育士や職員は、それで一生をつぶすのです。そしてなにより、4-4に書きましたが、「私が責任をもって監視をします」と言える職員以外には、監視をさせてはいけないのです。

 …そして、以下は極論ではありません。法人や企業本部が職員に理不尽な責任を押しつけてきて、直訴しても自治体に報告しても変わらないなら、職員全員(含・園長)でとっとと辞めてください。そのような園は結局のところ、子どもにとっても悪い園です。保護者の皆さん、マスコミの皆さん、「職員が全員(多数)辞めた」なんて珍しいことではなく、日本じゅうあちこちで起きています(もみ消されているだけ)。そして、「職員が全員で(たくさん)辞めた」は保育士の問題ではなく、その法人、企業、園に問題があるということです。おまけ:公立の場合も問題のある自治体、園、職員はいくらでもあります(います)。でも、公立は「異動」で問題も不満もごまかします。これが良い方策でないことは明らかで、場合によってはその自治体の公立園全体を「腐らせ」るでしょう。

●大津の事故で「なぜ、事故当日に保育園が謝罪記者会見をしたのか」、そのようなお尋ねをすでにいただいています。私はクライシス・コミュニケーション(危機管理コミュニケーション、場合によっては「不祥事対応」とも言われる)の専門家ではありませんが、これを専門とする宇於崎裕美さん(エンカツ社社長)の受け売りをすれば、「当日に記者会見をして、非常によかった」です。
 マスコミは、事故や犯罪にかかわった人たちに取材をするのが仕事です。このような事故であれば、当然、保育園にも殺到します。その時に「お答えできません」と言ってもマスコミの人たちは引き下がらないでしょう。お迎えに来た保護者に「こんなことがあったのですが」「園は大丈夫だったのですか?」「危ないと思ったことは?」等、聞くことになります。これは園にとっても保護者にとってもマイナスです。ですから、「記者会見をすぐに開く」は正解だったということになります。
 「なぜ、謝罪記者会見をする必要があるのか」…、記者会見の様子をもう一度ご覧ください。理事長と副理事長は一度も謝罪していません。お悔やみの言葉は何度も口にしています。園長は時々、「すみません」と言っていますが、これは涙ではっきり説明ができないことを謝っています。これは「説明記者会見」であって、「謝罪記者会見」ではありません。園側に非はなく、謝罪をする必要はないからです。
 もちろん、今回の事故ほど明確に「園側に非がない」と言い切れる事故は稀です。たいていは、「非があったかもしれないが、まだわからない」または「非があった」という事故や事件です。その時は…? 「わからないこと」は「調査中です」「警察の捜査を待っています」と言いつつ…。さあ、ここからが大変です。
 1)本サイトを以前からご覧の方はご存知の通り、宇於崎さんと掛札は「法人・園管理者向けのクライシス・コミュニケーション・トレーニング(模擬記者会見トレーニング)」をこれまで数回、実施してきました。今、そのページは閉めていますが、ご希望があれば開催します。これは法人の理事長/園長、企業の社長向けとなりますので、複数法人・企業のグループまたは自治体の保育/幼稚園団体の主催でお願いしています(法人や企業の傘下にある園の園長だけでは参加いただけません)。ご興味のあるグループ、団体の方は、kenshu@daycaresafety.org にお問い合わせください。基本、1日研修となります。
 2)「保育園、幼稚園など未就学児施設長向け:保護者対応文書作成オンライン・ワークショップ」の立ち上げを5月11日、プレス・リリースしました(リンクはこちら)。「記者会見なんて…」とお思いの方が多いのか、1)の需要があまりなかったこともあり、やはり日々のお知らせや手紙のほうが大事だろうということで開始するものです。プレス・リリースにある通り、1期あたり7人の参加者で進めるオンライン・ワークショップです。文章は、「文章がうまくなる本」を読んだり、他人の文章の添削を読んだりしても改善されません。文章にはその人のクセがあり、それに気づくことが第一歩だからです。プレス・リリースを読んでご興味をお持ちの方は、tensaku@daycaresafety.org へ。(14日夕方で満席となりました。引き続き、お申し込みください。開始前にキャンセルが出た場合には順次ご連絡いたします。また、お申し込み多数の場合、第1期が終了する前(5か月)に第2期を始めることも検討いたします。)
 3)掛札が深刻事故予防の担当で忙しく、日常の保護者対応コミュニケーション等の研修会をできないこともあり、宇於崎さんがコミュニケーションの研修会については相談に応じます。保育園のコミュニケーションはまだ「勉強中!」とのことですが、企業や自治体、学校等では事例のコンサルティングもしている方ですから、皆さまのお役に立てると思います。宇於崎さんはすでに、日本保育協会の所長向け安全研修等でもクライシス・コミュニケーションの概論をお話しくださっていますが、今後お受けするのは、保護者コミュニケーション全般です。「ぜひ研修会を」という法人、団体の方は kenshu@daycaresafety.org にご連絡をください。(5月14日)

●読売新聞「親の就寝時刻が、子どもの成長と学業に影響? 親子で30分早く寝てみよう」。1ページめに「子どもに必要な睡眠時間」、2ページめに「12か条」。「睡眠時間が足りないから園でしっかり寝かせて」と言われたら、「夜、早く眠りにつくことが子どもの成長にとっては大事ですよ」と。

●世界保健機関(WHO)は4月24日、5歳未満児が画面(テレビ、ゲーム等)を見る時間は1日1時間未満にとどめるべきとする指針を公表。子どもの肥満が世界的に増加傾向にあり「幼少時から積極的に運動をする習慣を付けるべき」と指摘している。乳幼児の健康と運動に関する世界各国の研究を分析した結果、5歳未満児は少なくとも1日3時間の運動が必要だとし、3~4歳だと激しさが中~高程度の運動を1時間は含んだ方がよいとした。1歳未満の乳児では腹ばいの姿勢で少なくとも30分は体を動かすべきと。

●2019年版の「授乳・離乳の支援ガイド」(厚生労働省)

「『保育士の虐待』にコメント多数 現役園長に解決へのヒントを聞きました」(東京新聞)

「子どもの『発達障害』を伝えられない先生と受け入れられない親、双方に求められることは?」。A-2とA-3に書いている内容とつながる話です。保育は「保護者/保育者の利益ではなく、子どもの最善の利益」に向かうべきです。保育者は子どもの、本当の意味の味方に。

●猪熊弘子さんの「『日本の保育無償化は誰も幸せにならない』といえるこれだけの理由」

「ガイアの夜明け」で、保育士、看護師の過酷な労働条件について報道。

次亜塩素酸ナトリウム溶液を加湿器で噴霧、インフルエンザ予防に無効なだけでなく危険。

●消費者庁が出した注意喚起リーフレット「乳児用液体ミルクってなに?」。園内掲示にお使いください。

「東京都保育士実態調査結果の概要」(中間のまとめ)と、「保育士等キャリアアップ補助金の賃金改善実績報告等に係る集計結果」。こちらのページにPDFがあります。

●「職員全員退職」で問題になった世田谷の企業主導型園2園の件は、そもそも「助成不採択」だったという週刊文春デジタルの記事

●6人の科学者がレゴの頭を飲み込んで、どれくらいで体外に排出されるかを実験

●読み書きに困難をもつ子どもたちを支援する方法を集め、共有するサイト「読み書き配慮」(現在、事例を収集中)。このサイトをつくった方の記事(東京新聞)はこちら。掛札のコメントは個人ブログに。

●ポリオのような急性弛緩性麻痺(Acute Flaccid Myelitis)が、日本でも子どもの間に広がっていると(日本語記事はすでに消滅。ため息…)。米国ではすでに診断例20、疑い例200以上。原因ウイルスは不明。対症療法のみ。なぜ、もっと早く報道しないのか、日本。

●東京新聞の連載、「広がる格差」「保育の質」。ひとつめの記事に載っているような園に勤める先生からご相談を受けると、私(掛札)は「自治体に報告して、職員全員で辞めてください」とお話しします。「子どものことを考えたら辞められない」とおっしゃいますが、そのような保育園は「子どものため」になっていません。万が一のことが起これば、保護者のためにも保育者のためにもなりません。そして、そもそもここで言われている「保育の質」とは、いわゆる「最低」基準や床面積基準、衛生、避難経路等の話。「子どものため=日本の将来のため」の真の「保育の質」の話はしていないのです。

●睡眠でもうひとつ「就学前の幼児が昼寝をやめたら」(2017年12月)。こちらは「未就学児の一律の昼寝習慣はNG?」(7月29日、読売)。「寝てくれないと作業ができない」「後でぐずる」「保護者に『もっと寝かせて』と言われる」、逆に「『あまり昼寝をさせないで』と保護者に言われる」も…。いずれも、配置が少なすぎる、作業量が多すぎる、そして、おとなの都合(園も家庭も)に子どものリズムが合わせられている状況を示している気がしてならない掛札です。

●大事な読み物がちょうど重なったので。「保育園無償化が効果ゼロに終わる3つの理由」(秋田喜代美・東京大学大学院教授)、「学校プール全廃の自治体も」、そして「豪雨災害で課題浮き彫り 保育施設の休園基準は」

きわめて重要 JCRファーマの「ベビーセンス」(睡眠アラーム)が自主回収。子どもの動きが減ったり止まったりした際に鳴るアラームが一部製品で作動しない不具合。ベビーセンスは以前からありますが、補助金が出るという話になってから参入した器具は新しく作られたものばかりと推察されますので、これから不具合が出てくると思います。「むやみにアラームが鳴る」(偽陽性)は発見されやすいのですが、「子どもが異常な時にアラームが鳴らない」(偽陽性)は、通常では発見しにくく、アラームが鳴らずに死亡してからわかるという可能性もあります。モニターを信頼せず、必ず睡眠チェックをしてください(こちらの「睡眠モニター」の項)。

子どもの血液型を保護者に尋ねる必要性はどこにもありませんし、そのための検査をわざわざする必要もありません(子どもも保護者も病院も迷惑です)。世界的に見れば、自分の血液型をたいていの人が知っているこの国のほうが不思議、です。血液型と性格…? 言わずもがなです。

二酸化塩素によるウイルスや細菌の除去をうたう製品(芳香剤のような形で置くもの、首からぶらさげるものなど)については、2010年に国民生活センターが、さらに2014年、消費者庁(このページはなぜか消えています)が「表示を裏付ける合理的根拠が示されず」としていますが、いまだにたくさん売られています。国立病院機構仙台医療センターの西村秀一医師らが発表した研究(2016年2017年)によると、据え置き型もからだに装着する型も、ウイルスや細菌を殺す効果が見られませんでした。こうした情報を知っている保護者からすれば、「効果がないのに何をしている?」と思われるでしょうし、なによりお金の無駄です。逆に、「こういう製品を使ったら?」と言われたら、「効果が証明されていないと消費者庁も言っていますから」と答えてください。

●聴覚過敏でイヤーマフを使っている子どもたちの話(NHKはニュースがすぐ消えてしまうのでPDF)。掛札もひどいミソフォニア持ちなので、これはすごくわかります(ミソフォニアは聴覚過敏ではありません。他人が発する特定の音に対してfight or flight〔闘争か逃走か〕反応を起こす脳の病気です)。ミソフォニアについては以前、あまりに世の誤解がひどかったので個人サイトに書いたのですが、ネット上に情報が広まったこともあり、一時的に消してあります。そのうち、また掲載し直します。

●玩具の誤嚥の話をし続けてきた掛札としては、「乳児は口に入れるだけなんだから、形が野菜や魚そのものである必要性はないんじゃない? 木かプラスチックだし…」「幼児は見立て遊びで、もっと自由に遊んだほうがいいんじゃない?」と思い…、そうしたら、『具材-ごっこ遊びを支える道具』という本を「手作り大好き!」な企業系保育園の園長先生に見せていただきました。食べ物に見えるものだけでなく、もっと抽象的な形、簡単にできるものもたくさん載っています。こちらから直接買うか、各地の「こどものとも」にご注文を。こういうちまちました作業をするのが気晴らしになる!という方に、ぜひ(嫌いな人に無理やりさせてはダメ)。

●明治大学科学コミュニケーション研究所の「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」はこちら。「牛乳はからだに悪い」「ワクチンは打たないほうがいい」といった言説に科学的な裏付けはある? 逆に、「牛乳はからだにいい?」「ワクチンは絶対に必要?」…。科学は万能ではありませんし、研究は進むものであって、白か黒かという結論が容易に出るわけではありません。「どうなんだろう?」と知りたい方には、このサイトは有用だと思います。でも、これを印刷して保護者に渡すような安易なことは、絶対におやめになったほうがいいと思います。新刊にも書きましたが、人間は「データがあるなら」とそれまでの態度を変える生き物ではありません。へたな出し方をすると、逆に、相手の(今の)態度をより硬化(強化)させてしまいます。

●東京都内の保育園でこの添付文書にある傷害事故が起こりました。下部に書いてある注意事項はその通りですが、おままごとで静かに遊んでいる子どもまで、それも合同の時間(つまり送迎時間)にまで、死角を作らずに見ていろ、というなら、今の配置ではまったく足りません。職員が「自分たちが悪かった」と思うのは大事ですが、そもそも蝶番(ちょうつがい)で止まっているドア状のものなのに、当たる部分にすき間をつくっておかない玩具デザインの問題でもあります(最近の保育園トイレのドアを考えてください。指をはさめない構造です)。子どもが指を入れた状態で自分で倒れたのか、他の子どもが押したのか、なにが起きたのかはわかりませんが、「自分たちが悪かった」だけではなく、メーカーにも報告をしてください。あるいは私たちの所にメールをください。製品安全の専門家がおりますので。

●てんかんの既往がある米国ジャーナリストのTwitterに、点滅するGIFアニメ画像を送り、発作を誘発させたとして、米国の29歳男性が逮捕されました(ネット上のストーカー犯罪容疑)。このジャーナリストの意見に腹を立てていたようで、「この画像で、発作を起こして死ぬかな」などともツイートしていたよう。その後、40人以上が同じ(ような)画像をこのジャーナリストに送りつけているようです(英語各紙、2017年3月18日)。この事件そのものは保育園と関係ありませんが、行事の練習などで保育中にスマホを使う機会も増えてきているようです。間違っても、無関係な画像等を子どもに見せないこと。特に、GIFアニメ画像には点滅のものもたくさんあります。子どもでももちろん、てんかん発作を誘発します。

(2017年2月)男性保育士が女児を着替えさせることについてニュース等に載っていますが、保護者とのリスク・コミュニケーション及び園のリスク管理(コントロール)の観点からすると、次の通りです。1)男性保育士による女児(および男児)への性暴力は起きており、保護者の懸念を否定はできない。2)性暴力をする人をスクリーニングすることはできず、誰がするかはわからない(掛札は海外の研究なども調べましたが、現状では「スクリーニングできない」です)。3)よって、保護者に「うちの男性保育士は大丈夫です」と宣言することはできず、宣言したとしても保護者が安心するわけではない。4)保護者に「安心してください」と言った上で万が一、性暴力が起きた場合、園にとってだけでなく、保育業界全体に大きな悪影響を及ぼす。5)以上の点を考えた上で、着替えやおむつ替え、トイレの介助(女児だけでなく男女児両方)を男性保育士がする必要があるかを考える。「男性だからこそ」と言うのであれば、「だからこそ」が着替えやおむつ替え、トイレの介助なのかを考える(「子どものおむつ替えやトイレの介助をしたいから保育士になりました」と言う人は、そもそもいないはず)。5)「うちには、そんなことを言ってくる保護者はいないから大丈夫」ではない。心配でも、保育園との関係を壊したくないために言わない保護者もいる。対応を決定して、保護者に伝える。(以下、29日加筆)男性保育士が子どもに「可愛いね」「美人だね」と言うことがあり、気になっている、というご指摘をいただきました。女性保育士も子どもに「イケメンだね」「可愛いね」とは言いますが…。子どもから保護者に「今日、(男の)先生に『可愛い』って言われたよ」と伝えることもある、確かにそうです。でも、大事な問題はそこじゃありません。考えてみてください。すべての子どもに平等に「かわいい」「イケメン」「美人」と言いますか? 言いませんよね。おとなも「選んで」います。自己肯定感を育てるという点では、容姿というそもそも文化的な価値判断が強くあり、自分ではどうにもすることができないことを(たとえ良い意味であっても)子どもに言うというのは、保育・教育の方法として正しい方法ではありません。「私ってかわいいんだ」「僕ってイケメンなんだ」という、実質を伴わない優等感情(これは自己肯定感ではなく、ナルシシズム〔自己愛〕と呼ばれる)を育て、言われない子どもたちには劣等感を植えつけます(他の子が言われているのを見て、自分は言われないのをわかっているわけですから)。