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特定非営利活動法人(NPO法人)
保育の安全研究・教育センター
Center for Child Daycare/Nursery Safety Research and Training
The mission statement
掛札逸美(代表理事。心理学博士)

更新とお知らせ

★初めての方は、まずこちらをお読みください。

★危機対応コミュニケーション研修会の要綱はこちらの「危機対応」(12月21日。協会加盟・非加盟は関係なくご参加いただけます。申し込み受付中)。

更新質問ブログ:16日 ●ニュース:16日 ●下の最新情報:16日 ●安全のトピックス:15日(8-3.日曜・祝日の災害とリスク・コミュニケーション) ●コミュニケーションのトピックス:8月28日(保育の価値の線引きを決めるワーク)●所さん製品安全情報:23日(重要) ●役立つリンク

★『3000万語の格差』サイト (8月2日。これぞ「チューン・イン」!)


最新情報と大切な情報(9月16日)

「熱中症予防:『運動禁止』守れない学校」、ニュースの冒頭にある市原の予選強行にもつながる話。

2016年、東京都板橋区の保育所で起きた死亡事故(1歳2か月)、2017年、長野県高森町の保育所で起きた死亡事故(4歳1か月)の検証報告書。

●暑さよけに流行した「携帯用ミニ扇風機」の危険に関する記事

送迎バス「トヨタコースター」「日野リエッセ2」計994台(2017年1月~19年3月生産)が無償修理対象になっています。急停止時、子どもが部品に当たってけがをする恐れがあるとのこと(ケガ事例あり)。

●ニュースに「市が損害賠償」と載せた、昨年7月の熱中症死亡事故。報告書自体はなぜか公表されていませんが、事故の概要等はこちら

●じゃぶじゃぶ池のリスク。「更衣室なく裸の子も…。『じゃぶじゃぶ池』で幼児の盗撮狙った不審者、公園側は注意呼びかけ」(弁護士ドットコム)

●RSについては、こちらのリーフレット(東京都)もどうぞ。「RSウイルス感染症、患者報告数の増加傾向が続く。本格的な流行期に突入。乳幼児の育児・保育にかかわる関係者は要警戒」。心臓突然死を起こすリスクもあるRSウイルス。とても良い記事なので、このまま印刷して保護者に情報提供も。

「平成 30 年教育・保育施設等における事故報告集計」(内閣府。PDF)。死亡は計9件。

●ガイド「帰省先などの自宅とは異なる住まいでの乳幼児のけがなどに注意!」(ページ下にPDF。東京都)

●「子どもが熱中症になりやすい理由 サッカー日本代表コーチが解説」、すっきりまとまっています。

●横浜市の「保育・教育施設等における『暑さ対策』ガイドライン」が出ました(一番上のリンク)。

「保育所の今を考える:安心して子どもを預けられる保育所の実現」、8月5日、日本弁護士連合会

●「『保育士が自腹で絵本購入』保育園の窮状訴えるツイートが反響:古本店が1万冊を無償提供」。企業園や社福園は、絵本やおもちゃの量に極端な差があります。足りない園は、使われるべきところにお金が使われておらず、どこか別のところへ行ってしまっているわけですから、そこが大きな問題。無償提供はありがたいことですが、善意で解決する問題ではないと思います。保育士も自腹を切るような泣き寝入りはせずに自治体に訴え、自治体も補助金の使途などを具体的に追うべき。

●睡眠について保護者に伝えたい! こういった資料がありますので、印刷・掲示等を(未就学児の睡眠指針米国睡眠医学会の指針早寝早起き朝ごはん運動)。「専門家が~と言っています」と伝えることが重要です。「先生が勝手に言ってる!」と思われたら、責任を背負いこまされますから。

「海外旅行者・帰国者のための感染症予防ガイド」(東京都福祉保健局)

●「認可外シッターの研修義務化:厚労省の専門委員会がとりまとめ」、yahooニュース。キャリアアップもそうですが、「研修」って言ってもアリバイ的な質の低いものじゃ意味がないのです。え、掛札の場合は? 最初の数年間、研修前後の意識変容効果を調べました。統計学的に有意な差が前後でみられました。あくまでも意識変容効果であって、行動変容効果ではありませんが。「良い研修でしたか?」なんてことは聞いていません。一応、こういう検討をデータ化することが社会心理学の人間のスキルなので。

●『子どもを中心に保育の実践を考える:保育所保育指針に基づく保育の質向上に向けた実践事例集』(案)厚生労働省

●人工内耳をつけた子どもが初めて音を聞いた瞬間の記事ですが、最後に「埋め込み手術は1歳から可能とされる」とあるのは誤りです。『3000万語の格差』の中に0歳台で埋め込みをした子どもが出てくるので、翻訳中、サスキンド博士に聞いたところ、「1歳というのはガイドラインで、保護者が認めるならそれよりも前に手術できる」とのこと。

『家庭的保育の安全ガイドライン』(改訂版、2019年3月、NPO法人家庭的保育全国連絡協議会。無料)

児童虐待が疑われる事案に係る緊急点検フォローアップ(文部科学省)

なぜ、異年齢保育が重要なのか。ひとつの理由、自殺との相関。もちろん因果関係ではありません(早生まれでなくても自殺する人はおり、早生まれでも自殺しない人が大多数)が、相関(比例)関係は無視すべきではありません。この論文を教えてくださった先生、ありがとうございます。

●読売新聞「親の就寝時刻が、子どもの成長と学業に影響? 親子で30分早く寝てみよう」。1ページめに「子どもに必要な睡眠時間」、2ページめに「12か条」。「睡眠時間が足りないから園でしっかり寝かせて」と言われたら、「夜、早く眠りにつくことが子どもの成長にとっては大事ですよ」と。

●世界保健機関(WHO)は4月24日、5歳未満児が画面(テレビ、ゲーム等)を見る時間は1日1時間未満にとどめるべきとする指針を公表。子どもの肥満が世界的に増加傾向にあり「幼少時から積極的に運動をする習慣を付けるべき」と指摘している。乳幼児の健康と運動に関する世界各国の研究を分析した結果、5歳未満児は少なくとも1日3時間の運動が必要だとし、3~4歳だと激しさが中~高程度の運動を1時間は含んだ方がよいとした。1歳未満の乳児では腹ばいの姿勢で少なくとも30分は体を動かすべきと。

●2019年版の「授乳・離乳の支援ガイド」(厚生労働省)

「『保育士の虐待』にコメント多数 現役園長に解決へのヒントを聞きました」(東京新聞)

「子どもの『発達障害』を伝えられない先生と受け入れられない親、双方に求められることは?」。A-2とA-3に書いている内容とつながる話です。保育は「保護者/保育者の利益ではなく、子どもの最善の利益」に向かうべきです。保育者は子どもの、本当の意味の味方に。

●猪熊弘子さんの「『日本の保育無償化は誰も幸せにならない』といえるこれだけの理由」

「ガイアの夜明け」で、保育士、看護師の過酷な労働条件について報道。

次亜塩素酸ナトリウム溶液を加湿器で噴霧、インフルエンザ予防に無効なだけでなく危険。

●消費者庁が出した注意喚起リーフレット「乳児用液体ミルクってなに?」。園内掲示にお使いください。

「東京都保育士実態調査結果の概要」(中間のまとめ)と、「保育士等キャリアアップ補助金の賃金改善実績報告等に係る集計結果」。こちらのページにPDFがあります。

●「職員全員退職」で問題になった世田谷の企業主導型園2園の件は、そもそも「助成不採択」だったという週刊文春デジタルの記事

●6人の科学者がレゴの頭を飲み込んで、どれくらいで体外に排出されるかを実験

●読み書きに困難をもつ子どもたちを支援する方法を集め、共有するサイト「読み書き配慮」(現在、事例を収集中)。このサイトをつくった方の記事(東京新聞)はこちら。掛札のコメントは個人ブログに。

●ポリオのような急性弛緩性麻痺(Acute Flaccid Myelitis)が、日本でも子どもの間に広がっていると(日本語記事はすでに消滅。ため息…)。米国ではすでに診断例20、疑い例200以上。原因ウイルスは不明。対症療法のみ。なぜ、もっと早く報道しないのか、日本。

●東京新聞の連載、「広がる格差」「保育の質」。ひとつめの記事に載っているような園に勤める先生からご相談を受けると、私(掛札)は「自治体に報告して、職員全員で辞めてください」とお話しします。「子どものことを考えたら辞められない」とおっしゃいますが、そのような保育園は「子どものため」になっていません。万が一のことが起これば、保護者のためにも保育者のためにもなりません。そして、そもそもここで言われている「保育の質」とは、いわゆる「最低」基準や床面積基準、衛生、避難経路等の話。「子どものため=日本の将来のため」の真の「保育の質」の話はしていないのです。

●睡眠でもうひとつ「就学前の幼児が昼寝をやめたら」(2017年12月)。こちらは「未就学児の一律の昼寝習慣はNG?」(7月29日、読売)。「寝てくれないと作業ができない」「後でぐずる」「保護者に『もっと寝かせて』と言われる」、逆に「『あまり昼寝をさせないで』と保護者に言われる」も…。いずれも、配置が少なすぎる、作業量が多すぎる、そして、おとなの都合(園も家庭も)に子どものリズムが合わせられている状況を示している気がしてならない掛札です。

●大事な読み物がちょうど重なったので。「保育園無償化が効果ゼロに終わる3つの理由」(秋田喜代美・東京大学大学院教授)、「学校プール全廃の自治体も」、そして「豪雨災害で課題浮き彫り 保育施設の休園基準は」

きわめて重要 JCRファーマの「ベビーセンス」(睡眠アラーム)が自主回収。子どもの動きが減ったり止まったりした際に鳴るアラームが一部製品で作動しない不具合。ベビーセンスは以前からありますが、補助金が出るという話になってから参入した器具は新しく作られたものばかりと推察されますので、これから不具合が出てくると思います。「むやみにアラームが鳴る」(偽陽性)は発見されやすいのですが、「子どもが異常な時にアラームが鳴らない」(偽陽性)は、通常では発見しにくく、アラームが鳴らずに死亡してからわかるという可能性もあります。モニターを信頼せず、必ず睡眠チェックをしてください(こちらの「睡眠モニター」の項)。

子どもの血液型を保護者に尋ねる必要性はどこにもありませんし、そのための検査をわざわざする必要もありません(子どもも保護者も病院も迷惑です)。世界的に見れば、自分の血液型をたいていの人が知っているこの国のほうが不思議、です。血液型と性格…? 言わずもがなです。

二酸化塩素によるウイルスや細菌の除去をうたう製品(芳香剤のような形で置くもの、首からぶらさげるものなど)については、2010年に国民生活センターが、さらに2014年、消費者庁(このページはなぜか消えています)が「表示を裏付ける合理的根拠が示されず」としていますが、いまだにたくさん売られています。国立病院機構仙台医療センターの西村秀一医師らが発表した研究(2016年2017年)によると、据え置き型もからだに装着する型も、ウイルスや細菌を殺す効果が見られませんでした。こうした情報を知っている保護者からすれば、「効果がないのに何をしている?」と思われるでしょうし、なによりお金の無駄です。逆に、「こういう製品を使ったら?」と言われたら、「効果が証明されていないと消費者庁も言っていますから」と答えてください。

●聴覚過敏でイヤーマフを使っている子どもたちの話(NHKはニュースがすぐ消えてしまうのでPDF)。掛札もひどいミソフォニア持ちなので、これはすごくわかります(ミソフォニアは聴覚過敏ではありません。他人が発する特定の音に対してfight or flight〔闘争か逃走か〕反応を起こす脳の病気です)。ミソフォニアについては以前、あまりに世の誤解がひどかったので個人サイトに書いたのですが、ネット上に情報が広まったこともあり、一時的に消してあります。そのうち、また掲載し直します。

●玩具の誤嚥の話をし続けてきた掛札としては、「乳児は口に入れるだけなんだから、形が野菜や魚そのものである必要性はないんじゃない? 木かプラスチックだし…」「幼児は見立て遊びで、もっと自由に遊んだほうがいいんじゃない?」と思い…、そうしたら、『具材-ごっこ遊びを支える道具』という本を「手作り大好き!」な企業系保育園の園長先生に見せていただきました。食べ物に見えるものだけでなく、もっと抽象的な形、簡単にできるものもたくさん載っています。こちらから直接買うか、各地の「こどものとも」にご注文を。こういうちまちました作業をするのが気晴らしになる!という方に、ぜひ(嫌いな人に無理やりさせてはダメ)。

●明治大学科学コミュニケーション研究所の「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」はこちら。「牛乳はからだに悪い」「ワクチンは打たないほうがいい」といった言説に科学的な裏付けはある? 逆に、「牛乳はからだにいい?」「ワクチンは絶対に必要?」…。科学は万能ではありませんし、研究は進むものであって、白か黒かという結論が容易に出るわけではありません。「どうなんだろう?」と知りたい方には、このサイトは有用だと思います。でも、これを印刷して保護者に渡すような安易なことは、絶対におやめになったほうがいいと思います。新刊にも書きましたが、人間は「データがあるなら」とそれまでの態度を変える生き物ではありません。へたな出し方をすると、逆に、相手の(今の)態度をより硬化(強化)させてしまいます。

●東京都内の保育園でこの添付文書にある傷害事故が起こりました。下部に書いてある注意事項はその通りですが、おままごとで静かに遊んでいる子どもまで、それも合同の時間(つまり送迎時間)にまで、死角を作らずに見ていろ、というなら、今の配置ではまったく足りません。職員が「自分たちが悪かった」と思うのは大事ですが、そもそも蝶番(ちょうつがい)で止まっているドア状のものなのに、当たる部分にすき間をつくっておかない玩具デザインの問題でもあります(最近の保育園トイレのドアを考えてください。指をはさめない構造です)。子どもが指を入れた状態で自分で倒れたのか、他の子どもが押したのか、なにが起きたのかはわかりませんが、「自分たちが悪かった」だけではなく、メーカーにも報告をしてください。あるいは私たちの所にメールをください。製品安全の専門家がおりますので。

●てんかんの既往がある米国ジャーナリストのTwitterに、点滅するGIFアニメ画像を送り、発作を誘発させたとして、米国の29歳男性が逮捕されました(ネット上のストーカー犯罪容疑)。このジャーナリストの意見に腹を立てていたようで、「この画像で、発作を起こして死ぬかな」などともツイートしていたよう。その後、40人以上が同じ(ような)画像をこのジャーナリストに送りつけているようです(英語各紙、2017年3月18日)。この事件そのものは保育園と関係ありませんが、行事の練習などで保育中にスマホを使う機会も増えてきているようです。間違っても、無関係な画像等を子どもに見せないこと。特に、GIFアニメ画像には点滅のものもたくさんあります。子どもでももちろん、てんかん発作を誘発します。

(2017年2月)男性保育士が女児を着替えさせることについてニュース等に載っていますが、保護者とのリスク・コミュニケーション及び園のリスク管理(コントロール)の観点からすると、次の通りです。1)男性保育士による女児(および男児)への性暴力は起きており、保護者の懸念を否定はできない。2)性暴力をする人をスクリーニングすることはできず、誰がするかはわからない(掛札は海外の研究なども調べましたが、現状では「スクリーニングできない」です)。3)よって、保護者に「うちの男性保育士は大丈夫です」と宣言することはできず、宣言したとしても保護者が安心するわけではない。4)保護者に「安心してください」と言った上で万が一、性暴力が起きた場合、園にとってだけでなく、保育業界全体に大きな悪影響を及ぼす。5)以上の点を考えた上で、着替えやおむつ替え、トイレの介助(女児だけでなく男女児両方)を男性保育士がする必要があるかを考える。「男性だからこそ」と言うのであれば、「だからこそ」が着替えやおむつ替え、トイレの介助なのかを考える(「子どものおむつ替えやトイレの介助をしたいから保育士になりました」と言う人は、そもそもいないはず)。5)「うちには、そんなことを言ってくる保護者はいないから大丈夫」ではない。心配でも、保育園との関係を壊したくないために言わない保護者もいる。対応を決定して、保護者に伝える。(以下、29日加筆)男性保育士が子どもに「可愛いね」「美人だね」と言うことがあり、気になっている、というご指摘をいただきました。女性保育士も子どもに「イケメンだね」「可愛いね」とは言いますが…。子どもから保護者に「今日、(男の)先生に『可愛い』って言われたよ」と伝えることもある、確かにそうです。でも、大事な問題はそこじゃありません。考えてみてください。すべての子どもに平等に「かわいい」「イケメン」「美人」と言いますか? 言いませんよね。おとなも「選んで」います。自己肯定感を育てるという点では、容姿というそもそも文化的な価値判断が強くあり、自分ではどうにもすることができないことを(たとえ良い意味であっても)子どもに言うというのは、保育・教育の方法として正しい方法ではありません。「私ってかわいいんだ」「僕ってイケメンなんだ」という、実質を伴わない優等感情(これは自己肯定感ではなく、ナルシシズム〔自己愛〕と呼ばれる)を育て、言われない子どもたちには劣等感を植えつけます(他の子が言われているのを見て、自分は言われないのをわかっているわけですから)。