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特定非営利活動法人(NPO法人)
保育の安全研究・教育センター
Center for Child Daycare/Nursery Safety Research and Training
The mission statement
代表理事:掛札逸美(心理学博士)
Director: Itsumi Kakefuda (PhD in Psychology)



更新とお知らせ

★初めての方は、まずこちらをお読みください。

「睡眠の安全:2018」はこちら。5月も睡眠の安全確保を! 
★『3000万語の格差』のチラシ。ネット書店でも通常の書店でも。専用サイトはこちら。
更新ニュース:25日 ●下の最新情報:25日 ●安全のトピックス:24日(2-3の「磁石」に加筆) ●質問ブログ:22日(虫よけ。東社協) ●製品安全情報:21日 ●コミュニケーションのトピックス:14日(B-1「においの強いもの」) ●役立つリンク:4月30日(最新情報から移動。加筆・整理)


最新情報と大切な情報(5月25日)

●5月7~13日の週の流行性角結膜炎(はやり目)の患者数が 1医療機関当たり1.17人と、過去10年間で最多だそうです(国立感染症研究所)。 アデノウイルスが原因で、感染力が強いもの。

●日本保育保健協議会の「事故予防・安全対策セミナー」(7月27日、東京・中野)のチラシと申込書です。

●5月14日、茨城県内で0歳児がはしかと診断されたそうです。県内で家族以外の人から感染したとみられるとのこと。とにかく予防接種を。そして「感染したかな?」と思ったら受診前に医療機関か保健所に連絡を!

●大阪市こども青少年局が作成した「事故防止及び事故発生時対応マニュアル」

『保育所における感染症対策ガイドライン』(2018年改訂版)

●いわゆる「虫よけ製品」の中には、消費者庁から措置命令を出されているものがあります。「なぜ使わないのですか?」と保護者に言われる前に、この消費者庁の文書を印刷してホチキスどめしてぶら下げ、「このような理由で、私どもは使っていません」とお伝えください。アロマグッズもありますが、これはこれでかぶれや香害(化学物質過敏症の一種)の原因になります。掲示/手紙を作りますので、少々お待ちください

●川崎市の元園長先生たちが運営なさっているNPO「グローイン・グランマ」のサイトです。研修案内など。掛札も年明けに担当させていただく予定です(日時等は未定)。

●国民生活センターの「強力な磁石のマグネットボールで誤飲事故が発生:幼児の消化管に穴があき、開腹手術により摘出」。ようやく日本でも事例が表に出ましたか(欧米ではこの種の玩具はリコールされていますが、日本ではされていませんので)。当サイトでは、2015年からお伝えしております…。今はプラスチックの棒に2か所程度、小さい磁石を埋め込んだマグネットバーが普及しています。あの磁石も簡単に取れ、かなり強い磁力です。保育園ではお使いになりませんよう。「全体が磁石」のバーをお使いください。

●「政府インターネットテレビ」の「窒息事故から子どもを守る」。音声が出ます。

『職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会報告書』(厚生労働省)。最後に「顧客や取引先からの著しい迷惑行為」という項目もあります。結論は出ていないようですが、雇用者が働く人の心を守るという点でこの項目が含まれていることは重要だと思います。

子どもの血液型を保護者に尋ねる必要性はどこにもありませんし、そのための検査をわざわざする必要もありません(子どもも保護者も病院も迷惑です)。世界的に見れば、自分の血液型をたいていの人が知っているこの国のほうが不思議、です。血液型と性格…? 言わずもがなです。

●東京都(生活文化局)がまとめた磁石の誤飲アンケートの結果。本サイトでは当初からずっと、この危険をお伝えしています。なんでも口に入れる時期の乳児しかしないかというと、そんなことはなく、ニュースの11月11~13日頃(ギリシャのニュース)をご覧になるとおわかりの通り、11歳児でも「実験的に」します。つまり、幼児だってするのです。米国では、非常に強い希土類磁石の球(本サイトのこちらに載っている磁石と同じタイプのもの)をピアス代わりに口の表面と裏側につけ、誤飲している事例(10代以降)も報告されています。

二酸化塩素によるウイルスや細菌の除去をうたう製品(芳香剤のような形で置くもの、首からぶらさげるものなど)については、2010年に国民生活センターが、さらに2014年、消費者庁(このページはなぜか消えています)が「表示を裏付ける合理的根拠が示されず」としていますが、いまだにたくさん売られています。国立病院機構仙台医療センターの西村秀一医師らが発表した研究(2016年2017年)によると、据え置き型もからだに装着する型も、ウイルスや細菌を殺す効果が見られませんでした。こうした情報を知っている保護者からすれば、「効果がないのに何をしている?」と思われるでしょうし、なによりお金の無駄です。逆に、「こういう製品を使ったら?」と言われたら、「効果が証明されていないと消費者庁も言っていますから」と答えてください。

●聴覚過敏でイヤーマフを使っている子どもたちの話(NHKはニュースがすぐ消えてしまうのでPDF)。掛札もひどいミソフォニア持ちなので、これはすごくわかります(ミソフォニアは聴覚過敏ではありません。他人が発する特定の音に対してfight or flight〔闘争か逃走か〕反応を起こす脳の病気です)。ミソフォニアについては以前、あまりに世の誤解がひどかったので個人サイトに書いたのですが、ネット上に情報が広まったこともあり、一時的に消してあります。そのうち、また掲載し直します。

「教育・保育施設等におけるてんかん発作時の坐薬挿入に係る医師法第17条の解釈について」。坐薬の挿入において医師法違反とはならない4条件。ということは、この条件が満たされない場合は医師法違反となるため、坐薬を園で使ってはいけないということになりますね。

●玩具の誤嚥の話をし続けてきた掛札としては、「乳児は口に入れるだけなんだから、形が野菜や魚そのものである必要性はないんじゃない? 木かプラスチックだし…」「幼児は見立て遊びで、もっと自由に遊んだほうがいいんじゃない?」と思い…、そうしたら、こんな本を「手作り大好き!」な企業系保育園の園長先生に見せていただきました。『具材 -ごっこ遊びを支える道具』。このページでは、食べ物に見えるものばかりが映っていますが、本にはもっと抽象的な形、簡単にできるものがたくさん載っています。こちらから直接しか買えないようです。こういうちまちました作業をするのが気晴らしになる!という方に、ぜひ(嫌いな人に無理やりさせてはダメ)。

●明治大学科学コミュニケーション研究所の「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」はこちら。「牛乳はからだに悪い」「ワクチンは打たないほうがいい」といった言説に科学的な裏付けはある? 逆に、「牛乳はからだにいい?」「ワクチンは絶対に必要?」…。科学は万能ではありませんし、研究は進むものであって、白か黒かという結論が容易に出るわけではありません。「どうなんだろう?」と知りたい方には、このサイトは有用だと思います。でも、これを印刷して保護者に渡すような安易なことは、絶対におやめになったほうがいいと思います。新刊にも書きましたが、人間は「データがあるなら」とそれまでの態度を変える生き物ではありません。へたな出し方をすると、逆に、相手の(今の)態度をより硬化(強化)させてしまいます。

●東京都内の保育園でこの添付文書にある傷害事故が起こりました。下部に書いてある注意事項はその通りですが、おままごとで静かに遊んでいる子どもまで、それも合同の時間(つまり送迎時間)にまで、死角を作らずに見ていろ、というなら、今の配置ではまったく足りません。職員が「自分たちが悪かった」と思うのは大事ですが、そもそも蝶番(ちょうつがい)で止まっているドア状のものなのに、当たる部分にすき間をつくっておかない玩具デザインの問題でもあります(最近の保育園トイレのドアを考えてください。指をはさめない構造です)。子どもが指を入れた状態で自分で倒れたのか、他の子どもが押したのか、なにが起きたのかはわかりませんが、「自分たちが悪かった」だけではなく、メーカーにも報告をしてください。あるいは私たちの所にメールをください。製品安全の専門家がおりますので。

●てんかんの既往がある米国ジャーナリストのTwitterに、点滅するGIFアニメ画像を送り、発作を誘発させたとして、米国の29歳男性が逮捕されました(ネット上のストーカー犯罪容疑)。このジャーナリストの意見に腹を立てていたようで、「この画像で、発作を起こして死ぬかな」などともツイートしていたよう。その後、40人以上が同じ(ような)画像をこのジャーナリストに送りつけているようです(英語各紙、3月18日)。この事件そのものは保育園と関係ありませんが、行事の練習などで保育中にスマホを使う機会も増えてきているようです。間違っても、無関係な画像等を子どもに見せないこと。特に、GIFアニメ画像には点滅のものもたくさんあります。子どもでももちろん、てんかん発作を誘発します。

(29日加筆)男性保育士が女児を着替えさせることについてニュース等に載っていますが、保護者とのリスク・コミュニケーション及び園のリスク管理(コントロール)の観点からすると、次の通りです。1)男性保育士による女児(および男児)への性暴力は起きており、保護者の懸念を否定はできない。2)性暴力をする人をスクリーニングすることはできず、誰がするかはわからない(掛札は海外の研究なども調べましたが、現状では「スクリーニングできない」です)。3)よって、保護者に「うちの男性保育士は大丈夫です」と宣言することはできず、宣言したとしても保護者が安心するわけではない。4)保護者に「安心してください」と言った上で万が一、性暴力が起きた場合、園にとってだけでなく、保育業界全体に大きな悪影響を及ぼす。5)以上の点を考えた上で、着替えやおむつ替え、トイレの介助(女児だけでなく男女児両方)を男性保育士がする必要があるかを考える。「男性だからこそ」と言うのであれば、「だからこそ」が着替えやおむつ替え、トイレの介助なのかを考える(「子どものおむつ替えやトイレの介助をしたいから保育士になりました」と言う人は、そもそもいないはず)。5)「うちには、そんなことを言ってくる保護者はいないから大丈夫」ではない。心配でも、保育園との関係を壊したくないために言わない保護者もいる。対応を決定して、保護者に伝える。(以下、29日加筆)男性保育士が子どもに「可愛いね」「美人だね」と言うことがあり、気になっている、というご指摘をいただきました。女性保育士も子どもに「イケメンだね」「可愛いね」とは言いますが…。子どもから保護者に「今日、(男の)先生に『可愛い』って言われたよ」と伝えることもある、確かにそうです。でも、大事な問題はそこじゃありません。考えてみてください。すべての子どもに平等に「かわいい」「イケメン」「美人」と言いますか? 言いませんよね。おとなも「選んで」います。自己肯定感を育てるという点では、容姿というそもそも文化的な価値判断が強くあり、自分ではどうにもすることができないことを(たとえ良い意味であっても)子どもに言うというのは、保育・教育の方法として正しい方法ではありません。「私ってかわいいんだ」「僕ってイケメンなんだ」という、実質を伴わない優等感情(これは自己肯定感ではなく、ナルシシズム〔自己愛〕と呼ばれる)を育て、言われない子どもたちには劣等感を植えつけます(他の子が言われているのを見て、自分は言われないのをわかっているわけですから)。