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特定非営利活動法人(NPO法人)
保育の安全研究・教育センター
Center for Child Daycare/Nursery Safety Research and Training
The mission statement
掛札逸美(代表理事。心理学博士)

更新とお知らせ

★初めての方は、まずこちらをお読みください。

更新 下の最新情報:18日(重要!) ●ニュース:17日 ●質問ブログ:17日 ●所さん製品安全情報:9月24日 ●安全のトピックス:12日夜 ●コミュニケーションのトピックス:8月14日 ●役立つリンク:7月22日

★ 保育保健学会(10月14日)の発表資料(掛札。リスク・コミュニケーション)はこちら。学会誌は抄録1ページのみなので、ご出席の皆さんに資料をお配りする代わりに掲載しました。1時間分の内容をほぼすべて文字にしてありますので、学会に参加していない皆さんも本サイトの内容とあわせてご活用ください。

★『3000万語の格差』サイト(9月30日) ★サスキンド博士のセンター訪問記など(10月9日)

★9月15日、当NPOの所真里子理事がNHK「すくすく子育て」に出演。当日のダイジェストはこちら


最新情報と大切な情報(10月18日)

●東京都江東区内でセアカゴケグモがみつかりました。いまどき、どこにいてもおかしくありませんから要注意! 掛札もコロラドで一度、見たことがありますが、見分けやすい模様だと思います(上のリンクに写真あり)。

●NPO法人グローイン・グランマ(川崎市)の勉強会で掛札がお話しさせていただきます(1月15日夜)。市外の方でもご参加いただけます。チラシと申し込みはこちら

●「第9回子ども子育て支援全国研究大会 2018 in 埼玉」が12月3、4日に開かれます。要綱申し込み。『3000万語の格差』の「3つのT」の分科会(8番)も。

●中村徳子先生からいただいた情報です。「保育中の突然死予防 2018年版」(LSFA)と、「預かり初期に発症リスクの高いSIDS(乳幼児突然死症候群)」

社会福祉法人・施設・在宅サービス事業者に対する指導検査結果(東京都福祉保健局)。認可外保育施設の立入調査結果は、役立つリンクの最初の項の中にあります。

幼児教育の無償化(文部科学省)

●平成27年地域児童福祉事業等調査の概況(厚生労働省)

●「各市区町村における待機児童解消に向けた取組状況の『見える化』について」(厚生労働省)。実施計画のリンクが掲載されています。

●食物アレルギーのある子どもを持つ保護者向けのアプリ「スマイル給食リンクシステム」を福岡食物アレルギーネットワークが開発した。今年2月から試行し、4月に本格スタート。現在は福岡市内の小学校の給食のみに対応しているが、自治体の協力さえ得られれば利用エリアは広げられる。システム利用料は3カ月1140円~。ネットワークの会員や賛助会員は無料。(9月24日、朝日の記事から)

●日本産婦人科学会監修のアプリ「Baby+」。出産予定日を入力すると、予防接種や薬、栄養などについて正しい情報を提供。「ベビープラス アプリ」「ベイビープラス アプリ」と検索しても出ます(なぜ、使い勝手の悪いアルファベットの名前にするんだか…)。「アプリ」を入れないと別の製品が出てきますので注意。

●東京新聞の連載、「広がる格差」「保育の質」。ひとつめの記事に載っているような園に勤める先生からご相談を受けると、私(掛札)は「自治体に報告して、職員全員で辞めてください」とお話しします。「子どものことを考えたら辞められない」とおっしゃいますが、そのような保育園は「子どものため」になっていません。万が一のことが起これば、保護者のためにも保育者のためにもなりません。そして、そもそもここで言われている「保育の質」とは、いわゆる「最低」基準や床面積基準、衛生、避難経路等の話。「子どものため=日本の将来のため」の真の「保育の質」の話はしていないのです。

●国土交通省の「建築物の塀(ブロック塀や組積造の塀)の安全点検等について」と6月21日の報道発表。園がすることではありません。心配なら「こういうものが出ていますが、この塀は大丈夫ですか?」と自治体に確認し、確認した日付、返答があった日付等をすべて記録しておいてください。

●「教育・保育施設等における重大事故防止策を考える有識者会議年次報告」(内閣府、7月30日更新)はこちら

●津波のリスクが高く、陸上避難が困難と想定される場合、津波避難シェルターという選択肢もあります。

●10か国語併記の「指さし会話帳」、災害支援用を無料公開。これとかこれ(今回の地震とは場所が違いますが、内容は使えます)。アプリもあるよう。

重要です、施設長や法人/企業本部の方は絶対に読んでください。「認可外保育施設での乳児の窒息死亡事故における施設等の責任」(国民生活センター)。うつ伏せにさせない、睡眠チェックをする。(もうひとつは、職員の実際の各種作業量を考えればこの配置では無理。)

●睡眠でもうひとつ「就学前の幼児が昼寝をやめたら」(2017年12月)。こちらは「未就学児の一律の昼寝習慣はNG?」(7月29日、読売)。「寝てくれないと作業ができない」「後でぐずる」「保護者に『もっと寝かせて』と言われる」、逆に「『あまり昼寝をさせないで』と保護者に言われる」も…。いずれも、配置が少なすぎる、作業量が多すぎる、そして、おとなの都合(園も家庭も)に子どものリズムが合わせられている状況を示している気がしてならない掛札です。

●大事な読み物がちょうど重なったので。「保育園無償化が効果ゼロに終わる3つの理由」(秋田喜代美・東京大学大学院教授)、「学校プール全廃の自治体も」、そして「豪雨災害で課題浮き彫り 保育施設の休園基準は」

きわめて重要 JCRファーマの「ベビーセンス」(睡眠アラーム)が自主回収。子どもの動きが減ったり止まったりした際に鳴るアラームが一部製品で作動しない不具合。ベビーセンスは以前からありますが、補助金が出るという話になってから参入した器具は新しく作られたものばかりと推察されますので、これから不具合が出てくると思います。「むやみにアラームが鳴る」(偽陽性)は発見されやすいのですが、「子どもが異常な時にアラームが鳴らない」(偽陽性)は、通常では発見しにくく、アラームが鳴らずに死亡してからわかるという可能性もあります。モニターを信頼せず、必ず睡眠チェックをしてください(こちらの「睡眠モニター」の項)。

●国民生活センターの「強力な磁石のマグネットボールで誤飲事故が発生:幼児の消化管に穴があき、開腹手術により摘出」。ようやく日本でも事例が表に出ましたか(欧米ではこの種の玩具はリコールされていますが、日本ではされていませんので)。当サイトでは、2015年からお伝えしております…。今はプラスチックの棒に2か所程度、小さい磁石を埋め込んだマグネットバーが普及しています。あの磁石も簡単に取れ、かなり強い磁力です。保育園ではお使いになりませんよう。「全体が磁石」のバーをお使いください。

●「政府インターネットテレビ」の「窒息事故から子どもを守る」。音声が出ます。

『職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会報告書』(厚生労働省)。最後に「顧客や取引先からの著しい迷惑行為」という項目もあります。結論は出ていないようですが、雇用者が働く人の心を守るという点でこの項目が含まれていることは重要だと思います。

子どもの血液型を保護者に尋ねる必要性はどこにもありませんし、そのための検査をわざわざする必要もありません(子どもも保護者も病院も迷惑です)。世界的に見れば、自分の血液型をたいていの人が知っているこの国のほうが不思議、です。血液型と性格…? 言わずもがなです。

●東京都(生活文化局)がまとめた磁石の誤飲アンケートの結果。本サイトでは当初からずっと、この危険をお伝えしています。なんでも口に入れる時期の乳児しかしないかというと、そんなことはなく、ニュースの11月11~13日頃(ギリシャのニュース)をご覧になるとおわかりの通り、11歳児でも「実験的に」します。つまり、幼児だってするのです。米国では、非常に強い希土類磁石の球(本サイトのこちらに載っている磁石と同じタイプのもの)をピアス代わりに口の表面と裏側につけ、誤飲している事例(10代以降)も報告されています。

二酸化塩素によるウイルスや細菌の除去をうたう製品(芳香剤のような形で置くもの、首からぶらさげるものなど)については、2010年に国民生活センターが、さらに2014年、消費者庁(このページはなぜか消えています)が「表示を裏付ける合理的根拠が示されず」としていますが、いまだにたくさん売られています。国立病院機構仙台医療センターの西村秀一医師らが発表した研究(2016年2017年)によると、据え置き型もからだに装着する型も、ウイルスや細菌を殺す効果が見られませんでした。こうした情報を知っている保護者からすれば、「効果がないのに何をしている?」と思われるでしょうし、なによりお金の無駄です。逆に、「こういう製品を使ったら?」と言われたら、「効果が証明されていないと消費者庁も言っていますから」と答えてください。

●聴覚過敏でイヤーマフを使っている子どもたちの話(NHKはニュースがすぐ消えてしまうのでPDF)。掛札もひどいミソフォニア持ちなので、これはすごくわかります(ミソフォニアは聴覚過敏ではありません。他人が発する特定の音に対してfight or flight〔闘争か逃走か〕反応を起こす脳の病気です)。ミソフォニアについては以前、あまりに世の誤解がひどかったので個人サイトに書いたのですが、ネット上に情報が広まったこともあり、一時的に消してあります。そのうち、また掲載し直します。

「教育・保育施設等におけるてんかん発作時の坐薬挿入に係る医師法第17条の解釈について」。坐薬の挿入において医師法違反とはならない4条件。ということは、この条件が満たされない場合は医師法違反となるため、坐薬を園で使ってはいけないということになりますね。

●玩具の誤嚥の話をし続けてきた掛札としては、「乳児は口に入れるだけなんだから、形が野菜や魚そのものである必要性はないんじゃない? 木かプラスチックだし…」「幼児は見立て遊びで、もっと自由に遊んだほうがいいんじゃない?」と思い…、そうしたら、『具材 -ごっこ遊びを支える道具』という本を「手作り大好き!」な企業系保育園の園長先生に見せていただきました。食べ物に見えるものだけでなく、もっと抽象的な形、簡単にできるものもたくさん載っています。こちらから直接買うか、各地の「こどものとも」にご注文を。こういうちまちました作業をするのが気晴らしになる!という方に、ぜひ(嫌いな人に無理やりさせてはダメ)。

●明治大学科学コミュニケーション研究所の「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」はこちら。「牛乳はからだに悪い」「ワクチンは打たないほうがいい」といった言説に科学的な裏付けはある? 逆に、「牛乳はからだにいい?」「ワクチンは絶対に必要?」…。科学は万能ではありませんし、研究は進むものであって、白か黒かという結論が容易に出るわけではありません。「どうなんだろう?」と知りたい方には、このサイトは有用だと思います。でも、これを印刷して保護者に渡すような安易なことは、絶対におやめになったほうがいいと思います。新刊にも書きましたが、人間は「データがあるなら」とそれまでの態度を変える生き物ではありません。へたな出し方をすると、逆に、相手の(今の)態度をより硬化(強化)させてしまいます。

●東京都内の保育園でこの添付文書にある傷害事故が起こりました。下部に書いてある注意事項はその通りですが、おままごとで静かに遊んでいる子どもまで、それも合同の時間(つまり送迎時間)にまで、死角を作らずに見ていろ、というなら、今の配置ではまったく足りません。職員が「自分たちが悪かった」と思うのは大事ですが、そもそも蝶番(ちょうつがい)で止まっているドア状のものなのに、当たる部分にすき間をつくっておかない玩具デザインの問題でもあります(最近の保育園トイレのドアを考えてください。指をはさめない構造です)。子どもが指を入れた状態で自分で倒れたのか、他の子どもが押したのか、なにが起きたのかはわかりませんが、「自分たちが悪かった」だけではなく、メーカーにも報告をしてください。あるいは私たちの所にメールをください。製品安全の専門家がおりますので。

●てんかんの既往がある米国ジャーナリストのTwitterに、点滅するGIFアニメ画像を送り、発作を誘発させたとして、米国の29歳男性が逮捕されました(ネット上のストーカー犯罪容疑)。このジャーナリストの意見に腹を立てていたようで、「この画像で、発作を起こして死ぬかな」などともツイートしていたよう。その後、40人以上が同じ(ような)画像をこのジャーナリストに送りつけているようです(英語各紙、3月18日)。この事件そのものは保育園と関係ありませんが、行事の練習などで保育中にスマホを使う機会も増えてきているようです。間違っても、無関係な画像等を子どもに見せないこと。特に、GIFアニメ画像には点滅のものもたくさんあります。子どもでももちろん、てんかん発作を誘発します。

(29日加筆)男性保育士が女児を着替えさせることについてニュース等に載っていますが、保護者とのリスク・コミュニケーション及び園のリスク管理(コントロール)の観点からすると、次の通りです。1)男性保育士による女児(および男児)への性暴力は起きており、保護者の懸念を否定はできない。2)性暴力をする人をスクリーニングすることはできず、誰がするかはわからない(掛札は海外の研究なども調べましたが、現状では「スクリーニングできない」です)。3)よって、保護者に「うちの男性保育士は大丈夫です」と宣言することはできず、宣言したとしても保護者が安心するわけではない。4)保護者に「安心してください」と言った上で万が一、性暴力が起きた場合、園にとってだけでなく、保育業界全体に大きな悪影響を及ぼす。5)以上の点を考えた上で、着替えやおむつ替え、トイレの介助(女児だけでなく男女児両方)を男性保育士がする必要があるかを考える。「男性だからこそ」と言うのであれば、「だからこそ」が着替えやおむつ替え、トイレの介助なのかを考える(「子どものおむつ替えやトイレの介助をしたいから保育士になりました」と言う人は、そもそもいないはず)。5)「うちには、そんなことを言ってくる保護者はいないから大丈夫」ではない。心配でも、保育園との関係を壊したくないために言わない保護者もいる。対応を決定して、保護者に伝える。(以下、29日加筆)男性保育士が子どもに「可愛いね」「美人だね」と言うことがあり、気になっている、というご指摘をいただきました。女性保育士も子どもに「イケメンだね」「可愛いね」とは言いますが…。子どもから保護者に「今日、(男の)先生に『可愛い』って言われたよ」と伝えることもある、確かにそうです。でも、大事な問題はそこじゃありません。考えてみてください。すべての子どもに平等に「かわいい」「イケメン」「美人」と言いますか? 言いませんよね。おとなも「選んで」います。自己肯定感を育てるという点では、容姿というそもそも文化的な価値判断が強くあり、自分ではどうにもすることができないことを(たとえ良い意味であっても)子どもに言うというのは、保育・教育の方法として正しい方法ではありません。「私ってかわいいんだ」「僕ってイケメンなんだ」という、実質を伴わない優等感情(これは自己肯定感ではなく、ナルシシズム〔自己愛〕と呼ばれる)を育て、言われない子どもたちには劣等感を植えつけます(他の子が言われているのを見て、自分は言われないのをわかっているわけですから)。